昨日、エネルギー情勢懇談会が開催されました。脱炭素化に向けた次世代技術・イノベーションについて、ゲストスピーカーの話を聞き、「これまでのヒアリングの総括について」ということで、IEA(国際エネルギー機関)事務局長のプレゼンを聞きたあと、私からとりまとめに向けたプレゼンをさせてもらいました。
ゲストスピーカーは原発に対する持論をお話しになりましたが、委員の間で、ましては、情勢懇として「原発の位置づけをどうする」といった話はひと言もしていなかったのですが、今朝次のような報道がされていて、びっくり!しました。
> 2050年にも原発重要と明記へ
> 将来の新増設に道筋
> 2050年時点のエネルギー政策の課題を話し合う経済産業省の有識者会合は27日、報告書に原発の重要性を明記する方向で調整に入った。改定作業を進めるエネルギー基本計画にも反映させる方針だ。原発の新増設には踏み込まない見通しだが、重要な電 源と位置付けて将来の新増設などに道筋をつける狙いがあるとみられる。
> 現行の基本計画は、30年時点で原発を「重要なベースロード電源」としている。50年でもその位置付けが大きく変わらなければ、事実上、原発が恒久化されることになる。
共同通信社からの配信で、全国の地方紙を含め、多くの新聞にこれが掲載されているようです。
原発の重要性に関する方向を決めるどころか、議論すらしていないのに、このように書かれるというのは、どういうことなのでしょうか? 委員として委員会に出ていた立場として、非常にびっくり・困惑しています。どういうことなのか、エネ庁の事務局に問い合わせています。