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「定常型経済」とは? 勉強会のご案内

2014年03月06日
「定常型経済」とは? 勉強会のご案内

Image by Caitriana Nicholson Some rights reserved.

http://www.flickr.com/photos/caitriana/315563737/

「有限の地球の上での無限の経済成長はありえない」としたら、20世紀型の成長経済の次に来るのは「定常型経済」ではないでしょうか? アダム・スミスやジョン・スチュワード・ミルなどのイギリス古典派の経済学者たちも「社会はやがてそのような状態に到達するだろう」と考えていました。定常型経済とはどのようなものなのでしょうか?

有限の地球の上で、無限の経済成長はありえないと思うのは、いくらサービス化やIT化が進んで、経済成長のために必要な資源・エネルギーが前よりも少なくなったとしても、ゼロにはならないからです。

20世紀の経済成長型の経済の次に来るのは、定常型経済、つまり、「活発な経済活動が繰り広げられているものの、その規模自体は拡大していかない経済」だと考えています。定常型経済とは、まったくの静止状態ではなく、成長がゼロというだけです。ゼロ成長経済ともいえます。

アダム・スミスやジョン・スチュワード・ミルなどのイギリス古典派の経済学者たちも、「社会はやがてそのような状態に到達するだろう」と考えていました。

また、元世界銀行チーフエコノミスト、ハーマン・デーリー氏が「定常型経済」を提唱し、彼も理事を務める Center for the Advancement of the Steady-State
Economy (定常型経済推進センター)などが啓発活動などを展開しています。

レスター・ブラウン氏の紹介を得て、4月に特別にハーマン・デーリー氏にインタビューをさせていただけることになりました。定常型経済とは何か、その基本
原則はどういうものか、歴史的に見て現在の経済はどういう位置づけになるのか、今後はどうなっていくのか、などなど、お聞きしたいことがいっぱいあります。

デーリー氏に直接いろいろと教えていただけるせっかくの機会ですので、関心のあるみなさんと勉強会をして、そこでの考えや質問なども盛り込めたらと思って
います。

以下がご案内です。急に決まったインタビューのため、短期間での開催となりますが、じっくりデーリー氏の考え方や定常型経済について学び、考える良い機会
になると思います。ぜひご参加下さい。

また、当日の出欠にかかわらず、参加者の方には音声ファイルと資料pdfをお送りしますので、遠方の方や時間的に来られない方も、共に勉強できます。

ぜひ一緒に勉強しましょう!

詳細とお申し込みはこちらからご覧下さい。

http://ishes.org/news/2014/inws_id001219.html

幸せ研の引用句コーナーにも載せていますが、ハーマン・デーリー氏の次の引用句がよく使われています。


「経済学者が地球自体も同じ速度で成長できることを示してくれたら、経済が無限に成長する可能性があることを受け入れよう」
ハーマン・デーリー(経済学者)


インタビューさせていただけること、それに向けての勉強ができること、とても楽しみです!ぜひご一緒に~。

 

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