新しい年が始まりました。今年はどんな年になっていくのか、していくのか、い
ろいろな思いや抱負を持って、仕事や活動を始めていらっしゃることと思います。
持続可能性という観点から、2016年はどのような年だったのでしょうか? 2017
年は何に注目すべきなのでしょうか?
年末に、「2016年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」をお願いした
ところ、30代~70代の108名の方から回答をいただきました。このアンケートの結果をお伝えしましょう。
男性:58%
女性:42%
メールニュースや私のフェイ
スブックにつながってくださっている「環境問題や持続可能性の課題に関心のあ
る方々」がどのように感じ、考えていらっしゃるか、みなさんはどう思われるか、
ぜひご覧下さい。
(1)2016年を振り返って、以下のそれぞれについて、どのように感じています
か?それぞれ選び、そう思った理由をいくつでも挙げてください。
a.地球環境
良くなった:0%
少し良くなった:3%
変わらない:8%
少し悪化した:29%
悪化した:60%
○「悪化した・少し悪化した」と思う理由
異常気象・気候変動・CO2排出量の増加(54人)
原発事故の未解決・原発再稼働(6人)
○「少し良くなった・良くなった」と思う理由
パリ協定などでの意識の高まり(1人)
河川がきれいになった(1人)
b.世界の持続可能性への取り組み
良くなった:2%
少し良くなった:35%
変わらない:28%
少し悪化した:16%
悪化した:19%
○「悪化した・少し悪化した」と思う理由
資本主義経済第一、自国優先主義への傾向(9人)
格差・紛争・テロ・貧困の拡大や増加(4人)
トランプ政権への懸念・不安(3人)
○「少し良くなった・良くなった」と思う理由
パリ協定が発効(20人)
SDGsの取り組みが増えてきた(5人)
c.日本の持続可能性への取り組み
良くなった:0%
少し良くなった:14%
変わらない:31%
少し悪化した:25%
悪化した:30%
○「悪化した・少し悪化した」と思う理由
原発再稼働(15人)
経済優先・安倍政権の政策(11人)
石炭火力発電の推進(3人)
○「少し良くなった・良くなった」と思う理由
民間・一般の意識の高まり、よい取り組み(5人)
技術革新・河川がきれいになった(1人)
(2)2016年の「持続可能性に関わる10大ニュース」を選ぶとしたら、どのようなものが挙げられるでしょうか?
※挙げられた順位に関わりなくカウントしました
パリ協定・COP21・SDGs(65人)
原発関連(廃炉や政策について)(34人)
トランプ大統領誕生(31人)
異常気象関連(氷面積の減少含む)(24人)
電力自由化(17人)
難民・テロ・シリア(9人)
中国関連(環境問題、政策、体制など)(8人)
イギリスEU離脱(7人)
日本の人口減少・高齢化(6人)
小池都知事・オリンピック(6人)
(3)2017年、持続可能性に関わるどのような動向に注目しますか?
トランプ新政権(アメリカ)の動向(46人)
地球環境(温暖化、気候変動)(46人)
エネルギー(42人)
日本の原子力政策(23人)
パリ協定、COP21(16人)
SDGs(11人)
以上、アンケート結果のご報告でした。ご協力くださったみなさま、ありがとう
ございました。
地球環境はますます悪化し、世界には明るい面も少しあるものの、日本の持続可
能性への取り組みは悪化していると感じている人が多いーー私自身の実感とも一
致するなあ、、、と思います。
米国のトランプ政権をはじめ、不確実で不安な要素が渦巻いているような2017年。
嘆いたり憤ったりしたくなることも多いでしょうけど、でも、その中でやってい
くしかないですものね! そんな状況でも、そんな状況だからこそ、やるべきこ
とを少しずつでも進めていきたいと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします。