Image by Sandip Bhattacharya Some Rights Reserved.
熱海・未来創造部でも取り組んでいるブルーカーボン(海洋生態系の吸収するCO2)の取り組みが広がってきました。
「ブルーカーボンとは何か: 温暖化を防ぐ「海の森」」 岩波ブックレット(638円)
2021年11月に立ち上げたブルーカーボン・ネットワークは、昨年NPO法人となりました。内外の取り組み事例の紹介にもさらに力を入れていきます。(よろしければ会員として活動をサポートいただけたらありがたいです)
https://bluecarbon.jp/
ブルーカーボン・ネットワークのメンバーにもなっていただいているジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE) が、21プロジェクトのブルーカーボンの取り組みに対して「Jブルークレジット」を認証・発行しました。
https://www.blueeconomy.jp/archives/2022-jbc-register/
プロジェクト名称 発行数量t-CO2
(1)神戸空港島緩傾斜護岸におけるブルーカーボン創出活動9.3
(2)山口県下関市特牛地先・磯守ブルーカーボンプロジェクト2.0
(3)榛南地域における藻場再生プロジェクト49.1
(4)御前崎港久々生(くびしょう)海岸里海プロジェクト1.0
(5)~魚庭の海・阪南の海の再生~「海のゆりかご再生活動」3.4
(6)大分県名護屋湾・磯守ブルーカーボンプロジェクト0.6
(7)似島二階地区藻場造成・保全プロジェクト2.4
(8)関西国際空港 豊かな藻場環境の創造103.2
(9)岩手県洋野町における増殖溝を活用した藻場の創出・保全活動3106.5
(10)島根原子力発電所3号機の人工リーフ併用防波護岸による藻場造成15.7
(11)北海道増毛町地先における鉄鋼スラグ施肥材による海藻藻場造成49.5
(12)兵庫運河の藻場・干潟と生きもの生息場づくり2.1
(13)串浦の美しき藻場を未来へ繋げるプロジェクト41.1
(14)岩国市神東地先におけるリサイクル資材を活用した
藻場・生態系の創出プロジェクト79.6
(15)三重県熊野灘における藻場再生・維持活動28.9
(16)大島干潟から、つながる周南市
ブルーカーボンプロジェクト in 徳山下松港32.4
(17)明石市江井島周辺を中心とした藻場造成
「アマモは海のゆりかごだ!」プロジェクト6.4
(18)尾道の海のゆりかご(干潟・藻場)再生による里海づくり130.7
(19)五島市藻場を活用したカーボンニュートラル促進事業12.1
(20)J-Power若松総合事業所周辺護岸に設置した
ブロックによる藻場造成プロジェクト10.5
(21)(欠番)
(22)葉山町の多様な主体が連携した海の森づくり活動46.6
数トン~数十トンのクレジット創出が多いですが、岩手では3つの漁協と町が協力して約3100トンのクレジットを創出しています。21年度の平均売却単価は1トン当たり7万円超だったとのこと、藻場再生によって海の豊かさを取り戻し、CO2を吸収するプロジェクトが経済的にも成り立ちやすい形で進められるようになってきたのですね!
ブルーカーボン・ネットワークや未来創造部にいただく、ブルーカーボンに関するお問い合わせや見学・コラボレーションのご相談なども増えてきていて、企業や地域の関心が高まっていることを感じています。
未来創造部では、熱海のフィールドで藻場再生に取り組むともに、廉価で簡易な測定手法の開発も進めています。また、小中高校への授業や、教育旅行の受け入れも増えてきました。一部ですが、活動についてご覧いただけます。
https://mirai-sozo.work/topics/index.html
ブルーカーボンに関する体験学習・スタディツアーなども行っていますので、よろしければご参加下さい。
https://mirai-sozo.work/program/sdgskensyu.html
2月の幸せ研の読書会では、「ブルーカーボン」や「炭化」も登場するポール・ホーケン氏の「リジェネレーション」を課題書に、さまざまな気候変動対策の最前線を学びます。
これまでの温暖化対策で手詰まり感を感じている方も、「え、これも温暖化対策につながるの?」「こんな動きも出てきているんだね!」というびっくりを体験したい方も、ぜひご参加下さい!
(2月17日開催)「幸せと経済と社会について考えるオンライン読書会」
『リジェネレーション 再生 気候危機を今の世代で終わらせる』を読む
https://www.ishes.org/reading/