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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2005年05月17日

ビジョンを描く三原則 (2000.06.03)

新しいあり方へ
 
通訳者というのは、毎日毎日、年に何千ものスピーチや発言に耳を傾けています。そして通訳者ほど真剣に聞いている人はいないと思います。(意味がわからなかったら、本当には通訳できませんから!) 以前、レスターと雑談していたときに、こんな話をしました。「これまでの通訳経験から、優れたコミュニケーターに共通する3原則を発見したわよ。 その1:伝えるべき内容を持っている
その2:伝えようという気持ちを持っている
その3:伝えるためのスキルを持っている これを Junko の3原則といい、すべて満たしてはじめて良いコミュニケーターとなれる。」 レスターは真面目に、ふむふむ、その説は正しいように思えるよ、と応えてくれました。そして、これまで通訳した相手で、この3つを満たしていたのは誰? と聞き、私の挙げた人について、自分も彼はいいと思うよ、といったので、少しは普遍性のある所見かな? とちょっぴり気をよくしました。 1と2は持ちながら、支離滅裂な、論理の見えにくい話し方しかできない人もいるし、1と3は持ちながら、「通訳は聞こえたことを通訳すればいいんだよ」と打ち合わせもしてくれず、聴衆不在の態度を取る人もいます(私たちが理解した範囲でしか、聴衆に伝わらないのですよ、と言うのですが)。 どの分野の方とは申しませんが、1がないために、「本人はあれだけ話したのに、通訳はこんなに短いの?」という疑いの目で見られる場面もあります。 それはともかく、それ以来、この「3原則」は、いろいろな面に当てはまるような気がしています。たとえば、ビジョンを描く、ということについても。 その1:ビジョンを描くための現状認識や問題意識
または様々な事例や歴史の知識を持っている
その2:ビジョンを描こうという意思がある
その3:ビジョンを描くスキルがある かつて、通訳していたあるリーダーシップ・トレーニングで「ビジョニング・セッション」というのがありました。ビジョンを描くトレーニングをするのですね。 この頃は、「わぉ! ビジョニング・セッションに参加したら、美女になれる!?」なんて、仲間と笑っていたのですが、こんなに真面目にビジョンについて考える日が来るとは思ってもいませんでした。
 

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