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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2005年12月03日

余談:『思えば、そうなる! なりたい自分になるための7つの扉』(2005.11.28)

 
私は大学で心理学を専攻したためか、自分を含め、「個人」や「人の心の動き」にとても関心があります(というより、より正確にいうと、もともとそういう関心があったため、心理学を専攻したのでしょう)。そのため、ビジネスや組織向けの理論でもツールでも、「自分自身に使えるかな?」という目で見ます。 4年前にシステム思考に出会ったときも、直感的に「自分の成長や幸せのために使えそう!」と思い、勉強するたびにその思いを強くしてきました。先日、「自分の成長に役立つシステム思考を身につけるワークショップ」を1泊2日で開催しました。定員を超えるお申し込みをいただき、16人の参加者は、それぞれの課題や「こうなりたい自分」に対してシステム思考のツールを用い、そのなかで新しい気づきが得られたとのこと。私自身も大きな成果と手応えを得ることができました。 また、組織でよく「PDCAサイクル」といって業務管理などに使われているPlan-Do-Check-Action のしくみも、通訳になる勉強をしていたときに自分自身を被験者に?試行錯誤した経験から、「自分自身に使える!」と確信を持ちました。自分以外の人にも伝えたいと、実感し、試してみるエクササイズをくふうし て、いまでは「なりたい自分になるために、本当にやりたいことをやるために、自分マネジメントシステムを身につけよう!」というコースを開催しているほどです。 (このような自己実現系のコースやワークショップのご案内は、主にイーズメールとイーズのウェブサイトでおこなっていますので、ご興味のある方がいらしたらぜひごらんください。 http://www.es-inc.jp/index.html ) 先週末に「自分のビジョンを描く」「描いたビジョンを実現するために、自分を進ませ続けるしくみ=自分マネジメントシステムを作る」ヒントになれば、と書いた本が刊行されました。 『思えば、そうなる! なりたい自分になるための7つの扉』(新潮社)1260円 この本はもともと、ある女子大にゲスト講師として招かれて「私はどうやってこういう仕事をするようになったか」という話をしたときに、就職活動を始める時期の大学生たちから、自分の将来に対する「期待1:不安9」という思いと、「どうしたらよいかわからない。どう考え、進めたらよいかわからない」という声を切々と感じたときに、私なりのメッセージとエールを届けられたら、と思って、『就職・転職・天職を考えているアナタへ』という仮タイトルで、書き始めたものでした。 ビジョン作りや自分マネジメントシステムのくふうについては、最初に『朝2時起きで、なんでもできる!』(サンマーク出版)で自分を事例として書きました。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763194208/junkoedahiro-22/250-7996800-4874649 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763194879/junkoedahiro-22/250-7996800-4874649 このあと、自分マネジメントコースなどを開催している中で得た気づきや伝え方のくふうも含め、より具体的に書いたのが『思えば、そうなる!』です。 この本の最終章は「エダヒロのもやもや物語」というサイドストーリーになっています。『朝2時起きで、なんでもできる!』では、今に至った軌跡を手短にまとめたため、何の苦労も苦悩もなく、ひょいひょいと飛び石を渡ってきたような印象を醸し出しているかもしれませんが、私なりに悩んだり、行く末を考え込んだり、どうしてよいかわからなくなって爆発したり、ということもありました。 『朝2時』には「このままでは......」と悩んだ私が考え、行動に出た結果が書いてあるので、こちらは言ってみれば、トビウオが海上をすーっと飛んでいるようすを書いたもの。では、トビウオは次に飛ぶまでの間に海の中に潜って何を考え、何をしていたのだろう?という、いってみれば「エダヒロのB面自叙伝」(?)が サイドストーリーに載っています。 そのなかで、就職活動をしても断られてばかりだった、というエピソードといっしょに、就職・転職・転職を考えている方々に心からのエールを送っています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  そして、面接を受けても受けても、「残念ですが......」という連絡が来る。だんだん自信がしぼんでいきます。「人はいかに自信を失っていくか」――そのようすも目の当たりにしたのでした(自分のことですが!)。  私は幸い、絶望的な自信喪失に至るまえに、ある会社に受け入れてもらえました。しかし、あのときの何とも言えない日々の経験から、いま就職活動をしている方々、面接を受けても受けても、「残念ですが......」という連絡が続く方々に、声を大にして言いたいことがあります。  それは、「就職面接の結果はあなたの人格とはまったく関係ない」ということです。  就職面接を受けて、「不採用」の通知をもらうと、自分の人格まで否定されたような気持ちになることがあると思います。私もだんだんそんな気分になってきたのです。それはとてもつらい、暗い気持ちでした。でも、そう思わないでほしいのです!  就職面接の場は、「こういう仕事ができます」という応募者と、「こういう仕事ができる人を求めています」という企業のお見合いの場です。ですからそこで、「合いませんでしたね」と企業に言われても、別にあなた本人が否定されたわけではありません。あなたが「できます」と提示したものが、その企業の「ほしいもの」とマッチしてなかった、というだけなのです。  あなたの人格や人間性が否定されたわけではないのです。たとえ不採用だったからといって、あなたが「人間としてダメ」という烙印を押されたということではないのです。就職面接の結果と、あなたの人格や人間性はまったく関係ありません。  でも、つい、そう思ってしまいがちです。ですから、「そうなりがちだ」ということを知って、そういう場面があったら、十分に気をつけて自分を見失わないようにすること。自分への自信をしっかりと持っていてください。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「このままでいいのかな」「何かしっくりこないな」「これで一生を終わって満足できるのだろうか」「きっとほかに何かあるはず。でもどうやってそれを見つければいいの?」「やりたいことはわかっている。でもいまの仕事や生活を精算してゼロからやるわけにもいかない。どうしたらいいの?」...... 「もやもやは大事なシグナル。もやもやを感じる者は幸いである」という自分の体験からの信念に基づき、「ではそれをどうやってカタチにしていけばいいの?」という進め方を紹介している本書の「はじめに」と、目次をご紹介します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <はじめに〜「もやもや」しているあなたへ> 「朝から晩まで一生懸命、仕事をしています。職場にも給料にも文句はありませんが、いつもどこか満たされない気持ちがします」 「優しい家族に恵まれ、生活もそこそこ楽しんでいます。でも、本当の私の姿がどこにもいない気がするのです」 「まえの職場では、やりがいのある仕事ができない気がして、転職しました。でもここでも、本当に自分がやりたいことができない気がして。まわりを見てはいらいらする一方、『本当に自分がやりたいこと』がしっかりわかっていない自分に落ち込んでいます」 「このままで終わりたくはない、という気持ちだけはあります。でも、後悔しない人生を送るために、いまどうしたらよいのかがわかりません」 「これからの自分の人生を考えようとすると、いつも何かもやもやした気分で覆われてしまい、考えが進みません」 「大学での就職活動を始めましたが、『自分は何をやりたいのか』『どういう方向に進めばよいのか』がわからず、ぐずぐずしているあいだに、流れに乗り遅れてしまいました。一生の仕事ですから、就職できればどこでもいい、とは思っていません。一方で、内定をもらったり、しっかりとやりたいことを追求している 友だちを見ると、焦りで気が狂いそうになります」  このような話を見聞きするたび、私は自分の「もやもや時代」を思い出します。あなたにも「もやもや」することがありませんか? これまでにそういうこと、ありませんでしたか? 「このままでいいのだろうか?」と何か落ち着かない感じで、胸の中がざわざ波立っているように「もやもや」することが。  もやもやする気持ちはいやなものです。気がふさぎます。落ち着かない気がして、何かわからない不安をひたひたと感じます。原因がわかれば手の打ちようもありますが、それもよくわかりません。だからもやもやするのですが......。  私だって、いまでこそ、「その『もやもや』はアナタの腑から立ちのぼっているありがたい狼煙(のろし)なのですよ。大事にしてね!」と言ってあげられるようになりましたが、「もやもや時代」の真ん中にいたころの自分--形が見えないのにじわじわと忍び寄ってくる焦りや不安に、毎日何をしていても、心のどこかに黒雲がたれこめているという状態--を思い出すのです。森田公一とトップギャランの昔の大ヒット曲「青春時代」ではありませんが、  ♪   もやもや時代が 夢なんて   後からほのぼの 思うもの   もやもや時代の 真ん中は   道に迷っているばかり  こんな「もやもや」なんて、一刻も早く消えてほしいイヤなものなのに、なんだって「ありがたいものだから、大事にして」なんて言うんだろう? と思うかもしれませんね。  そのもやもやを「大事にすべき理由」と「大事にする具体的なやり方」について、これからお話ししていきます。これから紹介する具体的な方法は、私が米国で同時通訳になりたいと一心に努力していた頃、そしてその後のさまざまな活動をする中での試行錯誤の成果なのです。そして、それがみなさんの、 「本当に自分がやりたいこと」 「進むべき方向」 を見つけるための近道になると信じています! <目次> 思えば、そうなる! ―なりたい自分になるための7つの扉― 目次 この本の使い方 はじめに 「もやもや」しているあなたへ 1の扉 「腑」が出す「もやもや信号」を認める 腑はナマもの もやもやを感じる者は幸いである 腑にフタをしたくなるワケ 腑にフタをし続けいていると...... キレるのも、腑にフタの結果 ズレが大きくなりすぎて、キレた私の反省 エダヒロの相対性理論 シンデレラじゃあるまいし 「いつかやろう」と「いまはそれどころではない」 あなたの人生。そして、今のあなたでなくてもいい 2の扉 自分の「ビジョン」をもつ 小学校の卒業文集をひもといてみる やりがいのある仕事はビジョンにつながっている 天職が見つかれば、さらにビジョンに近づける 自分の「好き」「得意」「大事なこと」を知る 3の扉 「ビジョン」を具体的に描く ビジョンを描くコツ① ユニークさを恐れず、目標を高く! ビジョンを描くコツ② ビジョンとは「方向」を示すものと理解する ビジョンを描くコツ③ できるだけイキイキと描く ビジョンを描くコツ④ 「ビジョン」と「手段」を区別する ビジョンを描くコツ⑤ モノや、人との比較をビジョンにしない 4の扉 「始める壁」と「続ける壁」を乗り越える 「始める壁」が高い人へ ゆっくり変わっていけばいい 自分なりの車線変更方式で 完璧主義の力を抜いて 出口戦略も考えておく 自分もあやしてなだめて励まして 5分で「自分に対する自信」は育つ 5の扉 「天職日記」をつける 踏み出せない人に効く「天職日記」 「天職日記」に「カタツムリの足跡」を 6の扉 「バックキャスティング」で自分をコーチする フォーキャスティングで英語を勉強すると バックキャスティングで英語を勉強すると バックキャスティングの強み バックキャスティングはビジョンへの近道 未来の自分シュミレーション 人生最後の日のシュミレーション 自分のコーチになる 自分コーチは経済的かつ効果的 7の扉 PDCサイクルで自分をマネジメントする だれでもやっているPDCサイクル 計画段階(Plan) 実行段階(Do) 振り返り段階(Check) 自分の得意、不得意な段階 アポロが月面に着陸できたのは おわりに プロセスこそすべて ◆付録◆私の1週間日記/私の天職(転職)日記(サンプル) なりたい自分になるための行動を決める12ステップ(サンプル) なりたい自分になるための行動を決める12ステップ(A子さんの場合) ◆サイドストーリー◆ エダヒロの「もやもや物語」 Episode 1 第一もやもや時代(23歳ごろ) Episode 2 箱から飛び出し、その箱を爆破? Episode 3 無謀さを支えた「腑」の声に気づく Episode 4 出遅れた就職活動 Episode 5 晴れて就職、そして最初の試練 Episode 6 第二もやもや時代(28歳ごろ) Episode 7 資格を取れば、道が開けるかも Episode 8 何かをやっていれば、とりあえず安心 Episode 9 アメリカ留学が決まる Episode 10 人生のがんばりどころ Episode 11 念願の同時通訳者を目指す Episode 12 通訳者になれたのに、またもやもや? Episode 13 第三もやもや時代(35歳ごろ) Episode 14 ビジョン vs.「このままでも幸せじゃない?」の声 Episode 15 第四もやもや時代(37歳ごろ) Episode 16 毎回新鮮だけど Episode 17 いまの仕事で「やりたいもの」の割合を増やしていく Episode 18 一生懸命は伝わる Episode 19 「自分のやりたい仕事に近づいていく方法」いろいろ Episode 20 そして、アメーバ型へ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 せっかくの人生、少しでも自分の"腑に落ちる"生き方ができたらいいですね!
 

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