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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2005年12月22日

今宵はスローなキャンドルナイト(2005.12.22)

 
今日は冬至。キャンドルナイトの夜です。 http://www.candle-night.org/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 電気を消して、スローな夜を。 私たちは100万人のキャンドルナイトを呼びかけます。 2005年の冬至の日、12月22日夜、8時から10時の2時間、 みんなでいっせいに電気をけしましょう。 ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。 しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。 ある人は省エネを、ある人は平和を、 ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。 プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。 それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、 文明のもっと大きな可能性を発見する プロセスであると私たちは考えます。 一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、 ただ2時間、でんきを消すことで、 ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を 地球上にひろげていきませんか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 もしまだだったら、「100万人のキャンドルナイト」のウェブサイトから、「参加表明」をしてみて下さいな。郵便番号を入れることで、日本地図上の自分の場所にぽっと灯りがともります。とってもうれしい感じ。(^^; http://www.candle-night.org/ そして、メールで、「参加の気持ちをありがとう」というメールが届きます。私には、「"ココロのロウソク"は、最後に石川県羽咋郡押水町を経て、4360人目のあなたの住む神奈川県川崎市多摩区に届きました」。キャンドル・リレーですね。私の次には、どちらのどなたが受け取ってくれたのでしょう? 想像するだけでもワクワクしてきます。 ウェブサイトには、イベント情報も載っています。みなさんのおうちや職場の近くでもイベントの予定があるかも。また、イベントをなさる方、よかったら情報発信をどうぞ! 私も「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人代表のひとりですが、特に海外展開の担当をしています。日本発のムーブメントを世界にも!という思いで、「海外展開グループ」のボランティア仲間といっしょに、英語版のニュースレターを発信しています。 ニュースレターの登録と、写真も見られるニュースレターのバックログはこちらにあります。英語圏のお知り合いなどに、ぜひお知らせ下さいな。http://www.candle-night.org/2005winter/english/home.php 先日出した英文ニュースレターの和訳をお届けしましょう。キャンドルナイトの国内そして世界への広がりを感じていただけるでしょうか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 100万人のキャンドルナイト」ニュースレター 第5号  2005年11月30日 発行 お知らせ ************************** *2005冬至のキャンドルナイトは12月22日、夜8時から10時です。 *冬至イベントの情報をウエブサイトで更新中。 *2005年夏のイベント登録件数は311件でした。その他、中国、韓国からの報告も届いています。 *環境省の発表によれば、6月19日のライトダウン施設数は22,716件となりました。昨年の6,088件より大幅に増加しました。 第5号の内容は以下の通りです。 *************************** *上海のキャンドルナイト *市民の一体感を育む『キャンドルナイト in くまがや』 ************************** 上海のキャンドルナイト キャンドルナイト実行委員会 高層ビルが建ち、電化製品に囲まれ電気のない生活は考えられない上海。日本と同じように、猛暑の影響などから省エネや温暖化が意識され始めています。この6月、環境について考えるきっかけとなるキャンドルナイトが中国で初めて行われました。その様子を日本―中国―英国の市民団体の交流を支援するNGO、Global Links Initiative(以下GLI)の事務局長李凡(Fan Li)さんにうかがいました。 「"キャンドルナイト"という言葉はこれまでもありましたが、中国で初めて環境を意識してキャンペーン活動をしたのはGLIです。2005年6月21日、上海児童探索館 (子どもの啓蒙教育などに取り組むNGO)において20名余りの子どもたちが集まりました。車や森林伐採など人の活動による地球のCO2の増減について、ペットボトルを地球に見たてCO2量を色分けして示したもので説明を聞き、ろうそくの光のもとで過ごしました。ろうそくを普段使うことはあまりないので、電気の光とは違うロマンチックな雰囲気に子どもたちは環境や平和について何かを感じてくれたのではないでしょうか」 このイベントのきっかけは、4月に行われた「エコロジー・アース・アート21Ecology Earth Art 21(以下EEA)」の上海国祭美術展でした。日本のアーティストたちが芸術作品をとおして環境保全の理念を訴えるものです。国立上海中国画院美術館において200以上の日本の芸術家の書道、絵画、彫塑などの作品が展示され、並行して、おとな15人を含む約60人が集まって上海児童探索館でろうそく作りのワークショップが行われました。 この展覧会が開かれる際に、李さんはEEA21の発起人の一人であり美術展のプロデューサーの横澤悦孝(よこざわ・よしたか)さんから、上海のNGOとの交流ついて相談を受けました。そこで李さんは政府主導ではなく民間で理念を訴え浸透させる手法としてなにか柱が欲しいと思い、キャンドルナイトをやったらどうだろうと提案したのです。それを受け、横澤さんから食用油の廃油を使ったろうそくの作り方が伝えられ、ワークショップへと発展したのでした。 「このワークショップで得られたものは、ろうそくだけではありませんでした。6月のキャンドルナイトイベントのよいリハーサルにもなり、もちろん作ったろうそくもイベントで使うことができたのです。このワークショップの様子はテレビや上海の主要新聞『東方早報』や『新聞晩報』でも報道されました」 ろうそくを廃油から作ろうとしたときに、日本と上海の事情の違いも出てきました。上海では日本ほど廃油が多くなかったのです。中華料理では油を多く使うイメージがありますが、実は揚げる料理は少ないため廃油が期待していたほど集まらなかったのでした。それで、賞味期限切れの油などを集めて対応しました」 今後は、キャンドルナイトの輪を世界中に広げることで、"ろうそく"を通し各国の意外な事情が見えることも、楽しみの一つとなっていくのでしょう。 これからキャンドルナイトを上海で行っていくにあたって李さんには思うことがあります。 「私はいろいろな人が手を組み企業にスポンサーになってもらい、マスコミを巻きこんで成長するキャンドルナイト・キャンペーンのやり方を中国のNGOにもにも学んで欲しいのです。 上海でも『夏の冷房を28℃にしよう』などのキャンペーンがありますが、政府主導です。民間の力を巻きこんだキャンドルナイト・キャンペーンの成功を学びたいと思っています」 上海でキャンドルの明かりは、どんなスタイルを照らしながら広がっていくのでしょう。日本の私たちも楽しみです。 (取材・執筆:岸上祐子) ************************************ 市民の一体感を育む『キャンドルナイト in くまがや』 キャンドルナイト実行委員会 埼玉県熊谷市は東京から新幹線で約1時間の埼玉県北部、関東平野の一角に位置します。人口20万人弱の中山道の宿場から発展した歴史ある町です。  キャンドルナイトは、熊谷青年会議所の提案で2004年から始まり、第1回は12,000本のキャンドルが灯され、3,800人が熊谷市中央公園に集まりました。キャンドル数も集まった人の数も全国一です。 ところが公園のイベントは成功しましたが、周囲にはいつもとかわらない電気で明るい町並みが広がっていました。その光景をみて青年会議所、後藤素彦さんはもっと家庭や商店街、会社を巻きこんだ町全体の運動にしたいと思ったのです。 05年も熊谷市では次の呼びかけ文のもと6月18日にキャンドルナイトが行われました。 「あなたは...  月や星の輝く熊谷の星空をゆっくり見上げたことがありますか?   子ども達が大きくなるまで 美しい夜空がみまれますように。  自然を大切にして 資源を大切にしましょう。 今夜はキャンドルのもとで 親子や恋人との語らいを...」 呼びかけ人は、熊谷に住む作家や画家などのクリエイターたちです。 当日、会場には10,000本のろうそくが灯され約4,000人が集まり、ろうそくの明かりの中で尺八、オカリナ、ギター、コーラスの演奏を楽しみました。加えて、今年は500本のろうそくと灯篭で覆うピラミッド型のシンボル塔が登場したのです。 このイベントは、住民団体の「くまがや市民活動ふれあいネットワーク」が主体となって、熊谷青年会議所のほか、多くの熊谷市で活動する住民団体やNPO、市の社会福祉協議会で実行委員会を作り実現しました。埼玉県や熊谷市、市教育委員会など自治体の後援も受けています。 熊谷の多くの企業もイベントを応援しました。ろうそくやチラシ配布の協力はもちろん、米穀を扱う会社からはおにぎり300個、養蜂園からははちみつドリンク150本と蜜蝋キャンドルの提供といった、それぞれの得意な分野からの物の提供もありました。 また、実行委員会は後藤さんの昨年の思いをくみ、中央公園周辺の会社やお店、周辺の住民へ自主消灯の呼びかけをするローラー作戦も展開したのです。 市民の心をまとめ、自治体や企業を巻き込み、熊谷市でのキャンドルナイトは少しずつ進化しています。 後藤さんは次の年への抱負を語ります。 「今年で2回目となった『キャンドルナイトinくまがや』ですが、着実に市民に浸透してきています。そもそも環境問題に対する関心が高いため、キャンドルナイト自体への関心も高いのだと思いますが、一方で『日本一暑いまち熊谷を、日照時間が一番長い夏至の日に、電気を消して冷まそう!!』とも考えられたのではないでしょうか。まさに地域性を活かした誰もが関心のある事業になったと思います。スローな時間を共有し、多様なつながりを基にさまざまな連携がありました。 事業としては成功しましたが、決して一過性のイベントではなく、今後我々のライフスタイルを本当の意味でいかに環境負荷の少ない方向へ変わることができるかが問われるのではないでしょうか。来年の夏至には、どれだけの人が関心を持って参加するか楽しみです。大きなムーブメントになりつつある 『キャンドルナイトinくまがや』 は、間違いなく今後、日本一暑いまちとして有名な"熊谷"の夏至の風物詩となるでしょう」 (取材・執筆:岸上祐子) ****************************** このニュースレターを関心ある人にどんどん転送して「地球大の闇のウェーブ」を広げてくださるとうれしいです。 ニュースレター申し込みは http://www.candle-night.org/2005summer/english/index.html にアクセスし、登録フォームからお申し込みください。 登録解除も同ページから申し込めます。 お問い合わせ、御意見は eninfo@candle-night.org まで 皆様からのフィードバックをお待ちしております。 キャンドルナイト実行委員会 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ブルー・オレンジ・スタジアムさんが企画・制作された「100万人のキャンドルナイト」を取り上げた、写真いっぱいの美しい本も出ています。 『100万人のキャンドルナイト』ブルー・オレンジ・スタジアム マッチ売りの少女が、マッチの数だけ夢を見たように、キャンドルナイトは、ロウソクの数だけ物語が生まれるのだろうと思うのです。あなたは今夜、どのような物語を生きますか?
 

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