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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2007年01月29日

持続可能な消費について(2007.01.26)

食と生活
 
去年の暮れに、自分の会社(イーズとチェンジ・エージェント)でお世話になっている方々をお招きして、小さな忘年会を開きました。 私の活動はよく「まるで、アメーバみたいですねぇ」と言われますが(あっちこっち、好き勝手に広がっていくからです。^^;)、小さな事務所の3人のスタッフと、あとは、テーマや活動、目的や思いによって、プロジェクト式に集まり、それぞれの専門能力や時間、エネルギーを出し合って、いっしょに活動してくれるたくさんの外部スタッフのゆるやかなネットワークが、アメーバの正体です。 会には外部スタッフとしていっしょにやってくれている仲間をお招きしたのですが、「せっかく集まるのだから、自分がやってきたこと、やっていること、最近学んだことなどを共有しましょうよ!」と、有志によるひとり20分ずつのプレゼン付きの、ちょっと変わった忘年会となりました。(希望を共有する「望年会だね」という声も。^^;) さまざまな興味深い話が聞けて、とても勉強になりました。プロジェクトでいっしょに活動していても、それ以外の話をすることはあまりなかったりするので、「へぇ、こんな活動もしているんだー」「こんなコツがあるんだー」など、新しい発見もいっぱい。 そのなかで、秋に出たドイツでの国際会議の報告をしてくれた飯田さんに、ぜひその内容を多くの人に伝えたい、とお願いして、報告記を作ってもらいました。 この会議のテーマである「持続可能な消費」は大事なテーマで、ヨーロッパではいろいろな動きがあるのですが、日本ではあまり知られていないためです。飯田さんの快諾を得て、ご紹介します。「持続可能な消費」とはどのようなコンセプトなのか、また、飯田さんが仲間とこの国際会議でポスターセッションで発表したレポートもあります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Sustainable Consumption Research Exchange (SCORE!) Network 国際会議に参加して                               飯田 夏代 去る11月23〜25日、ドイツ・ヴッパータールで行われた持続可能な消費に関するSustainable Consumption Research Exchange (SCORE!) Network国際会議に、ポスター・プレゼンテーションを行う機会を得て出席してまいりました。今回の国際会議の概要とあわせて、持続可能な消費に関する動向について簡単にまとめましたので、ご報告いたします。 ■SCORE! Network 国際会議 ○期間:2006年11月23〜25日 ○場所:ドイツ・ヴッパータール ○主催者:The Centre for Sustainable Design(英国)、TNO(オランダ) ○後援・協力:UNEP-Wuppertal Institute Collaborating Centre on Sustainable Consumption and Production (CSCP)、IHDP-IT**IHDP-IP:International Human Dimensions Programme on Global Environmental Changes - Industrial Transformation(地球環境変動の人間・社会的側面に関する国際研究計画・産業転換) ○参加者数:約270名(政府関係者、ビジネス、研究者、NGO、学生、など。欧州からの参加者が中心。その他はインド、中国、韓国、米国等。日本からも数名が参加。) ○発表件数:105(オーラルプレゼンテーション:84、ポスタープレゼンテーション:21) ○概要:今回のSCORE!国際会議は主に以下の3点を目的に開催された。 1)SCORE! Networkの正式発足式 2)今後のSCORE!活動の実施に向けて、交通・運輸(mobility)、食(food)、住居・建築(housing)の3分野のケーススタディを共有し、持続可能な消費に関する広範な基盤の構築 3)国連10ヶ年計画のタスクフォースに関連する専門知識の共有を目的とした、幅広い開かれたプラットフォームの提供 ○プログラム 11/23 オープニング: <基調講演> ・デニス・メドウス
"Limits to Growth: the 30-Year Update"(仮訳:「成長の限界-30年後」) ・ニック・マークス(英シンクタンク・ニューエコノミクス財団New Economics Foundation)
"Re-thinking Progress: The science of well-being and the Happy Planet Index"(仮訳:「進歩を見直す-幸福(Well-being)とハッピープラネットインデックス(HPI)」) 【講演要旨】 ニューエコノミクス財団が2006年夏に発表した新しい指標、HPIの紹介を中心に、環境や幸福という観点から経済のあり方や持続可能性について関係について論じる。 主なメッセージは「経済は目的(長命で幸せな人生を送ること)のための手段であり、目的そのものではない」「消費は幸せには結びつかないが、暮らしを簡素にすることは幸福につながる。つまり、私たちは幸せを追求しながら同時にエコロジカル・フットプリントも小さくすることができる」など。 なお、HPIはエコロジカル・フットプリント、平均寿命および人生の満足度という3つの異なる指標から、各国が地球の限りある資源をいかに効率よく利用して国民の幸せ(Well-being)に還元しているかを測るもの。 国別のランキングではバヌアツ共和国がトップ、続いてコロンビア、コスタリカなど、いわゆる発展途上国が上位を占めている。日本は95位、米国は150位、ドイツ81位、デンマーク99位、英国108位、スウェーデン119位など。(詳細はこちら→http://www.happyplanetindex.org/introduction.htm) 11/24-25 個別セッション: ・以下の3分野に分かれて、発表と議論が行われた。 1)概念: 消費者行動と持続可能なライフスタイル、持続可能な製品・サービスシステム(PSS)、持続可能な調達・サプライチェーン、発展途上国からの視点、持続可能な消費・生産(SCP)教育、等 2)ドメイン(SCPに関する個々の領域におけるケーススタディ・経験の共有) :交通・運輸、食、建設・建築物、エネルギー、ツーリズム、等 3)ワークショップ: 政策アジェンダとしてのSCP、SPCマネジメント、SCPとコミュニティ、等 ・ポスターセッション、ネットワーキング ・特別展示:Emerging User Demands for Sustainable Solutions (EMUDE)によるサステナブル・エブリディ・プロジェクトのパネル展示 (http://www.sustainable-everyday.net/EMUDE/) ※今回の会議プログラムおよび発表論文はこちらからダウンロード可→http://www.score-network.org/score/score_module/index.php?cat_name=cat_t_sco_milestonedoc&mst_id=3  ※なおSCORE!国際会議の直前(11/22〜23)には、UNEP/CSCP によるマラケシュ・プロセス国際専門家会議(Creating Solutions for Sustainable Consumption and Production ? An Expert Conference on the Marrakesh Process)も開催された。マラケシュ・プロセスに関わる各国の政策担当者、その他関係者により、持続可能な消費と生産(SCP)の具体化に向けて今後研究や支援が必要となる分野や主要な課題を特定するための議論が行われた。 ・マラケシュ・プロセス専門家国際会議概要:http://www.scp-centre.org/News_gesamter_Artikel.813+M5fb9e2455cd.0.html  ・会議資料等はこちらからダウンロード可→http://scp-centre.org/MTF_CONFERENCE.1767.0.html  【○SCORE!国際会議での発表内容および会場からのフィードバック ・今回のSCORE!国際会議において、「持続可能な消費とシンプルライフ」と題したポスタープレゼンテーションを行った。 ・発表要旨:
持続可能な消費を論じるうえで、ライフスタイルの見直しも重要なポイントのひとつとなる。今回の発表は特に、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを求める「シンプルライフ」というライフスタイルに焦点を当てて、その中心となる思想や、ボランタリー・シンプリシティやスローなどの世界におけるシンプルライフの動きを紹介。また、ハッピープラネットインデックス(HPI)や国民総幸福(GNH)など、経済成長で豊かさをはかる従来の指標に代わる新しい指標にも触れ、シンプルライフと持続可能な消費との関連や、シンプルライフの普及促進策や実行可能性等を論じた。 ・会場での主な反応は以下のとおり:
・シンプルライフの姿勢や、その中心となる「足るを知る」という考え方に共感する声が予想以上に多かった。
・シンプルライフの考え方に賛同する人たちが実際に取り組んでいることとしては、「自動車をなるべく使わない」「余計なものは買わないようにしている」「なるべくテレビは見ない。」「食品はできるだけ地域で採れたものやオーガニックを買う」 など。
・反論する人たちの主な意見:「ライフスタイルを変えることが大切なことはわかるが、実行するのは難しい」「シンプルライフの考え方には共感するが、ライフステージによっては不可能。自分も若いときには実際それに近い暮らしをしていたが、結婚して家族が増えるにしたがって生活も複雑になり、シンプルライフはあきらめた」「シンプルライフは理想主義的な考え方で、現実的ではない。例えば、貧困で最低限の暮らしをしている人に、『物質的な豊かさを求めるな』とか『車を買うな』とは言えない」 など。 ■SCORE! (Sustainable Consumption Research Exchange) Networkについて
http://www.score-network.org ○概要
・国連の「持続可能な消費と生産に関する10年枠組み(マラケシュ・プロセス )」を支援するネットワーク型組織。
・EU からの助成金を受けて2005年より2008 年まで活動。
・SCPの分野における専門家ネットワークを構築することを目指す。現在28機関が参加。今後はEU域内外のSCP専門家、数百人からなるコミュニティを構築していく予定。 ○SCORE! プロジェクト主要メンバー:
TNO, Delft, Netherlands, dr. Arnold Tukker (プロジェクトマネージャー)
The Centre For Sustainable Design, Farnham, UK, Prof. Martin Charter 
Polytechnico di Milano, Indaco, Milan, Italy, Dr. Carlo Vezzoli
SIFO, Oslo, Norway, Dr. Eivind Sto
Riso, Roskilde, Denmark, Dr. Maj Munch Andersen
Vito, Mol, Belgium, Ir. Theo Geerken
Econcept, Cologne, Germany, Ass. Prof. Ursula Tischner
Electricite de France, Clamart, France, Saadi Lahlou ○これまでの歩みと今後の流れ
2006.4 第1回ワークショップ(WS1:Perspectives on Radical Changes to SCP)開催
(於:デンマーク・コペンハーゲン)
2006.11 SCORE!国際会議開催(於:ドイツ・ヴッパータール)
2007 WS2, WS3開催予定:ケーススタディ、経験の共有等
2008 SCORE!国際会議開催予定:プロジェクト成果の公表 ※SCORE!は今後、持続可能な生産と消費の実現に向けて、ウェブベースでディスカッションや意見交換を行っていく。
※最終的には、そのような活動を通じて蓄積された関連情報・知識を、誰もが利用できるようインターネット上で公開する予定。 ■持続可能な消費(SC)とは
・持続可能な開発(sustainable development)の重要な柱のひとつ
・国連によって以下のように定義されている: "Sustainable consumption is the use of goods and services that respond to basic needs and bring a better quality of life, while minimising the use of natural resources, toxic materials and emissions of waste and pollutants over the life cycle, so as not to jeopardise the needs of future generations." (UNDP, 1998) (仮訳)
「持続可能な消費とは、将来世代のニーズを損なわないために、ライフサイクル全般を通じて天然資源の利用および有害物質や廃棄物・汚染物質の排出を最小限に抑える一方で、基本的なニーズを満たし、生活の質を向上させるようなモノやサービスを使用すること。」(国連開発計画、1998年) ■SC に関する国連の動き 1.「持続可能な消費と生産に関する10年枠組み(マラケシュ・プロセス)」
・2002年ヨハネスブルグ・サミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議:WSSD)にて採択
・消費および生産のパターンを持続可能なものにすることを目指した10年計画。 ・マラケシュ・プロセス実行の内容
1)地域レベルの会議開催を通じてSCPに関する意識向上を図り、SCP分野の優先課題とニーズを特定する。
2)地域・国レベルでの戦略および実践メカニズムを構築する。
3)地域・国・自治体レベルでの具体的なプロジェクトやプログラムを実施する
4)進捗状況のモニタリング・評価を行い、国際的なレベルで情報交換を進め経験を共有する。 2.マラケシュ・タスクフォース
・マラケシュ・プロセス遂行を支援するための先進国および発展途上国による自発的な取り組み。
・主な目的は以下の3点:
1)持続可能な消費と生産(SCP)の具体的なプロジェクトの実施を支援
2)特定のテーマ・分野におけるSCP活動に重点
3)SCP遂行に関する南北間の協力を強化
・現在、以下7つのタスクフォースが活動中。( )内は担当国。
1)アフリカへの支援(ドイツ)
2)持続可能な製品政策(英国)
3)持続可能なライフスタイル(スウェーデン)
4)持続可能な調達(スイス)
5)持続可能な建築および建設(フィンランド)
6)持続可能なツーリズム(フランス)
7)持続可能な消費に向けた教育(イタリア) 3.その他の動き
・UNEP技術・産業・経済局(UNEP/Division of Technology, Industry, and Economics(DTIE)):UNEP/DTIE内の生産消費部(Production and Consumption Branch)が持続可能な消費に関するプログラムを展開。(http://www.unep.fr/pc/sustain/) 
・Centre on Sustainable Consumption and Production (CSCP):持続可能な消費と生産に関する非営利のシンクタンク。ドイツ・ヴッパータール研究所と共同で2005年に設立。(http://www.scp-centre.org/) ■SCに関する欧州の動き 1.EU
・WSSDでの呼びかけに応え、2004年11月のオランダ・オステンド(Ostend)にて'European Stakeholder Meeting on Sustainable Consumption and Production' を開催。官民のほか消費者団体、NGO等が集まり、マラケシュ・プロセスのフォローアップや、主要な課題、政策手段、具体的行動等の選定・検討が行われた。
・また2004年にはEUの持続可能な消費・生産に関するレポート"Sustainable Consumption and Production in the European Union"が、2005年には欧州環境庁(EEA)により個人の消費に焦点を当てたレポート"Household Consumption and the Environment"も発行されている。 <参照サイト>
・EUROPA(EUポータルサイト)内「持続可能な消費・生産」 
http://ec.europa.eu/environment/wssd/scp_en.htm
・"Sustainable Consumption and Production in the European Union", 2004
http://ec.europa.eu/environment/wssd/documents/scp_eu.pdf(PFD版)
・EEA, "Household Consumption and the Environment", 2005
http://reports.eea.europa.eu/eea_report_2005_11/en/EEA_report_11_2005.pdf(PFD版) 2.英国
・WSSDを受けて、英政府は2003年に'Changing patterns'と題した持続可能な消費・生産の枠組みを発表。国や自治体レベル、さらに国際社会においても、これまでの消費・生産のあり方を変えていくことの必要性を認識したうえで、以下の取り組みを必要とする。
・経済成長と環境汚染の関連を切り離す
・資源効率化をはかる
・環境破壊が深刻な地域における取り組みを重点的に行う
・製品の設計・生産・消費・廃棄というライフサイクル全体を見直し、環境への負荷を減らす
・消費者への製品・サービスに関する十分な情報提供を行う
・現在、環境・食糧・地方省(Defra)および貿易産業省(DTI)にて持続可能な消費・生産の実現に向けた取り組みが行われている。
・また2006年5月には、持続可能な消費に関する政府に対する要望をまとめたレポート、"I Will If You Will ? Towards Sustainable Consumption"が発行されている。これは、持続可能な消費円卓会議(Sustainable Consumption Roundtable:DefraおよびDTIの資金提供を受けて、持続可能な開発委員会
(Sustainable Development Commission)および国家消費者委員会(National Consumers Council)が共同で運営)によるもの。持続可能な社会の実現に向けて、政府は消費者の自発的な持続可能な消費行動を待つのではなく、彼らがそのような行動や選択をとりやすくするために積極的な役割を果たす必要があるとして、具体的な提案を行っている。 <参照サイト>
1.Defra内「持続可能な消費・生産
http://www.defra.gov.uk/environment/business/scp/
"Changing Patterns -UK Government Framework for Sustainable Consumption and Production-"
http://www.defra.gov.uk/environment/business/scp/pdf/changing-patterns.pdf
2.Defra下の組織Sustainable Development Unit(SDU)
http://www.sustainable-development.gov.uk/what/priority/consumption-production/consumption.html
"I Will If You Will ? Towards Sustainable Consumption ", 2006
http://www.sd-commission.org.uk/publications/downloads/I_Will_If_You_Will.pdf(全文)
http://www.sd-commission.org.uk/publications/downloads/I_Will-Summary.pdf(サマリー版)
3.DTI内「持続可能な消費・生産」
http://www.dti.gov.uk/innovation/sustainability/Policy/page30316.html ■SCに関する日本の動き 1.「持続可能な消費に向けた指標開発とその活用に関する研究」
(経済産業省の提案公募事業「二酸化炭素固定化・有効利用技術等対策事業費補助金(地球環境国際研究推進事業)」)
・研究期間:2002〜2004年
・研究体制:(社)未踏科学技術協会内に国内委員会を設置して実施。委員長は(独)産業技術総合研究所(産総研)ライフサイクルアセスメント研究センター長稲葉敦氏。
・プロジェクトの目的:
"CO2排出削減に寄与しかつ消費者の受容性が高いことを示す環境効率指標を開発し、「持続可能な消費(Sustainable Consumption)」をめざす国際的活動におけるその活用方法を提示する"(産総研ウェブサイトより)
・プロジェクト内容
1)持続可能な消費に関する事例収集
2)CO2排出抑制量の推定
3)社会受容性の定量化手法の開発
4)環境効率指標の開発
5)国際的な取り組みとの連携 <参照サイト>
・産総研ライフサイクルアセスメント研究センター
http://unit.aist.go.jp/lca-center/ci/activity/project/sc/index.html
・(社)未踏科学技術協会「持続可能な消費」
https://www.sntt.or.jp/sntt/SC/top.html 2.環境省「3Rイニシアティブ」
http://www.env.go.jp/recycle/3r/index.html
廃棄物の発生抑制(Reduce)・再使用(Reuse)・再生利用(Recycle)を通じた循環型社会の実現を目指したものだが、その推進の目的は「持続可能な生産消費形態の構築」(3Rイニシアティブ閣僚会合(2005年4月、東京にて開催)イシューペーパーよりhttp://www.env.go.jp/recycle/3r/outline/issues_paper.pdf)と位置づけられている。
・経緯
2004 G8サミット(シーアイランドサミット)にて、小泉純一郎首相(当時)が提案した「3Rイニシアティブ」が各国の賛同を得て合意される。
2005.4 3Rイニシアティブ閣僚会合開催(於:東京、環境大臣主催)
・内容:以下の3点を中心とした取り組みを進めていく。
1)アジアにおける循環型社会の形成
2)3Rイニシアティブの国際的展開
3)国内での推進 ・なお、UNEPも持続可能な生産と消費という枠組みのなかで3R問題に取り組む姿勢をとっており、その流れのなかで日本の3Rイニシアティブを支持している。(UNEP・国際環境技術センター(IETC)ウェブサイトよりhttp://www.unep.or.jp/japanese/SPC/3R-SOM.asp) 以上 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 包括的なレポートをありがとうございました〜。これをもとに、あと10本ぐらいレポートをお願いしたいところです。(スポンサーを探さなくては。^^;) 私たちは生きている限り「消費」を続けていくわけですが、しかし、そのことが持続可能性を損なっては、元も子もありません。 「持続可能な消費」を考えるときには、「持続可能な消費物」(製品やサービス)という側面と、「持続可能な消費スタイル」(ライフスタイル)という側面の両方が大事ですね。 お肉を包むのに竹の皮を使っていたときのように、何も考えずに消費していても、それが持続可能なモノだったら問題はないでしょう(昔の人々の生活はそうだったのです)。 でも、今では、お肉の容器として発泡スチロールのトレイやラップを使うように、何も考えずに消費していては地球を壊してしまうという状況です。そのときには、モノの環境負荷を減らしていくとともに(できるだけ薄いトレイやラップにする、有害物質のでない素材に変える、リサイクルする、など)、「何をいつ、どのぐらい、どのように」消費するか、という消費スタイルも変えていく必要があります。 モノに関する側面では、エコ商品などの取り組みが広がっています。でも、エコ製品があるだけでは環境負荷は減らせません。そういった環境負荷の少ない商品を選び、賢明に使うという「消費スタイル」があってこそ、エコ商品も実際の貢献につながるからです。ですから、「持続可能な消費物」(製品やサービス)と「持続可能な消費スタイル」(ライフスタイル)は、両輪なのですよね。 「消費スタイル」の変革に向けての取り組みもいろいろあるのだと思いますが、自分でも考えてみたいと思っています。活動をされている方、ご経験や成功要因や障壁となっているものなど、ぜひ教えて下さいな。よろしくお願いします〜。
 

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