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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2007年04月04日

『大金持ちをランチに誘え! 誰も教えてくれなかった究極の成功法則』が刊行されました(20070404)

 
しばらく空きました。1週間ほど、米国アトランタとメキシコに出張していました。アトランタでは、学習する組織のネットワークである「SoL= Society for Organizational Learning」の
http://www.solsustainability.org/index.htm SoL Sustainability Consortium の国際会議に出ていました。
http://www.solsustainability.org/ 参加者は300人ほど。7割ぐらいがビジネス、ほかは政府、教育、NGOなどです。BP、ナイキ、フォード、コカコーラ、ウォールマートなど、多くの米国企業から参加していました。アジアからも中国、台湾、タイなどから数人が参加し、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ、中南米、アフリカなど、20ヶ国弱からの参加があったようです。 この会議に参加して、いろいろな人とのつながりができたおかげで、次の展開がでてきそうです(何につながるかは、これからのお楽しみ!^^;)。私が翻訳をやっていることから、「これ、いま世界のあちこちで翻訳が始まっている評判の新しい本だけど、日本ではまだだと思うから、どお?」と本を紹介してくれる人も何人もいて、うれしく思いました。 また、参加したワークショップに大きなヒントを得て、サステナビリティとシステム思考、それに学習する組織のほかの要素もくみあわせた新しいコースをつくろうと思っています。(また進展をお伝えしていきますね!) と海外に出ているあいだに、翻訳した本が刊行されました。もう書店に並んでいます。 『大金持ちをランチに誘え! 誰も教えてくれなかった究極の成功法則』
ダン・ケネディ (著), 枝廣 淳子 (翻訳) これはビジネスパーソン向けの自己啓発書ですが、翻訳していて自分にも役立つ考え方やスキルを身につけることができ、翻訳させてもらえてとてもラッキーだったと思っています。 仕事であれ、人生であれ、環境問題であれ、違いを生み出そうとするときに「絶対に鍵となるポイント」が書いてあります。さくっと読める本だと思うので、ご興味があればぜひどうぞ〜! 以下、訳者のまえがきをご紹介します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 訳者序言――人生の分岐点に立つあなたへ 選ばれし者のための書  出版社から、「この本の翻訳出版を考えているんですが、どうでしょうね。意見を聞かせてもらえませんか」と、本書の原書を手渡された時、本当のことを言うと、『ん......?』と思った。だって、いわゆる「本」というよりは、簡易印刷をとじた手づくりっぽいの冊子だったからだ。  原書の書名はThe Ultimate Success Secretというものだが、これはアマゾン・ドット・コムで検索しても出てこない。なぜなら、ふつうに市販されている本ではないからだ。この本は、コンサルタントとしてまた著者として名だたるダン・ケネディ氏が、自分のセミナーやコースでテキストとして用いている知る人ぞ知る名著なのである。言ってみれば、高額セミナーの受講者だけが読める、選ばれし者のための書なのである。  半信半疑ながら本を受け取った私の気持ちは、読み始めると、あっという間に一変した。「これはすごいや。すごく参考になる! この指南書に従えば、何のプロにだってなれるし、どんな難局だって乗り切ることができる」と思ったのだ。  翻訳者は、原書を誰よりも先に読むことができる。私はざっと原書に目を通しながら、「このノウハウも使える!」「これもやってみよう」と、次々と印をつけていった。訳しながら、訳文を練り上げながら、校正をしながら、何度となく読み返すたびに、新しい発見がある。仕事をしながら、自分の生き方や仕事に役立つ一生モノの知恵をもらえるなんて、翻訳者冥利に尽きる。 解決策を三つ考えて、同時にやる  私は、これまで二〇冊ほどの翻訳書を出し、二〇冊ほどの著書を出版しているが、その「最初の一歩」は、知人の会社社長に紹介された英語の本だった。読んでみたらとてもよい本だったので、「ぜひ日本でも」と企画書をつくり、知り合いの出版社に持ち込んだのだ。  「これで本の翻訳の世界に入れるかも」と、一生懸命に本の内容をまとめて、プレゼンテーションしたところ、「やりましょう!」とのこと。翻訳権交渉もスムーズに進み、「これで念願の出版翻訳ができる!」と張り切った。  ところが、世の中はそう甘くはなかった。「本の紹介は感謝していますし、ビジネス翻訳の経験があることも知っていますが、出版翻訳の実績は全然ないでしょう。別の翻訳者に頼みます」と担当の編集者が言うのだ。  そのとき私の心境ときたら......。それでも、カッカする頭とドキドキする心臓を押さえながら、「どうしたら担当者に私を使ってもらえるか?」と考えた。「担当者は私がキライで使わない、といっているのではない。担当者として、質の高い翻訳を世に送り出さなくてはならないのはもっともなこと。そこのところで、私の起用に不安があるのだ......」。  考えた挙げ句、私は三つのことを同時に行ったのだった。  まず、それまでやってきたビジネス翻訳のなかから、その本に近いタイプのものをいくつか引っ張り出し、翻訳のレベルを知ってもらうべく、編集者に渡した。第二に、この本をそもそも紹介してくれた社長さんに、「この本はこの分野の考え方をよく理解した人に翻訳してもらうべきだ。枝廣淳子はこの分野に長年かかわっているので有力候補の一人である」という推薦の言葉をもらった。  そして、「それでもきっと、翻訳出版の経験のない人間に依頼することは、出版社のリスクになるだろう」と考え、そのリスクを減らすために「翻訳の質が悪ければ、ライターさんに書き直してもらってもかまわない。そのリスクを見込んで、翻訳料は低めに設定してもらってかまわない」と伝えたのだった。  そうして再交渉の席に臨んだところ、思いのほかすんなりと「じゃ、翻訳は枝廣さんにお願いします」といってもらったのだった。この翻訳書『人生に必要な荷物 いらない荷物』(サンマーク出版)は、仕事や世界を大きく広げてくれる第一歩となったのだった。 私を救った「大量行動の原則」  そのあとときどき、「あのとき三つの策を同時にとらなかったらどうだっただろう?」と考える。似た分野の翻訳を渡しただけだったら? 推薦の言葉だけだったら? 安めの翻訳料の設定の提案だけだったら?――きっと夢はかなわなかったのではないか。  それから私は「問題があったら、解決策を三つ考えて、同時にやる」ことを、自分なりの問題解決のコツとしてきた。  ところが! ダン・ケネディ先生ときたら、三つどころではない。一〇も二〇も三〇も考えて、「同時に」やれ! とおっしゃる。これが「大量行動の原則」である。  私は訳しながら、本書に盛り込まれている膨大なヒントやノウハウのなかから、「これはすぐに使える!」と思った二つをピックアップし、すぐに使い始めた。「大量行動の原則」はそのひとつだ。そして、その日から、驚くべき効果が得られている。おかげで、前にもまして、新しいことを始めたり、問題状況を乗り越える複数の力が身についたように思うのだ。私にとってのもうひとつのヒントとは何だったのか? そして、あなたにとってのそれは何なのか? ぜひ本書で確かめてほしい。  本書には、生き生きとした魅力的なエピソードがたくさん登場する。そうしたわかりやすい語り口を通して、極めて普遍的ともいえる「生きるうえで、仕事をするうえで、人とかかわるうえで、忘れてはならないとても大切なこと」を、いくつもいくつも教えてくれる。しかも、偉そうに「教えてやる」という本ではない。まるで、自分は助手席に座って、車窓の景色を楽しんでいるあいだに、運転席のダンさんが、ハンドルを切りながら、またはバックミラーをのぞくついでに、「あのさ、大事なことはさ」なんて、おしゃべりして聞かせてくれるような感じなのだ(内容は根源的に大変重要なことばかりなのだが)。 ありきたりの自己啓発書と一線を画するもの  巷には「成功のための自己啓発書」が溢れている。しかし、本書にはそういった本とは一線を画す魅力がある。  昨今、「成功=お金儲け」という図式が社会に蔓延し、成功のインフレ化が起こっているようだが、本当の成功とは何だろうか? 自分の人生の手綱を握ること、そして、自分の人生でなすべきことをなすことではないのだろうか?   本書はまさにそのための「成功の極意」――これ以上ないほどシンプルなのに、多くの人にとって実践に至っていない大事なポイント――を教えてくれる。  著者は本書のなかで、「何らかの意味でハンディキャップを持つ人には、二つの物語がある。ひとつは、そのために自分を閉じ込めてしまい、萎縮して力が発揮できない人の物語である。そしてもうひとつは、そういう状況だからこそすごいことを成し遂げた人の物語だ」と語っている。  そして、いま本書を手にしているあなたにも、二つの物語が待っている。  ひとつは、「なるほど」と読みながらも、そのまま何も変わらないという物語。そしてもうひとつは、本書に次々と出てくる具体的な行動の指針や指南を、ひとつでも二つでも自分の行動に変え、本書に投資したお金と時間の何十倍、いや何百倍もの効果を一生にわたって手に入れ、そうでなければできなかったことを成し遂げるという物語だ。  あなたはいま、その分岐点に立っているのだ。 グッド・ラック!                            枝廣淳子
 

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