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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2007年04月25日

「サステナビリティ総合力アップ講座」のご案内(2007.04.25)

大切なこと
 

おとといも中央環境審議会の「21世紀環境立国戦略特別部会」に参加してきました。出るたびに、こちら側ももっときちんと理論武装できないといけないなぁ、もっと勉強しなきゃ、と思います。

これは、企業の中で他部門と議論するときも、地域で環境マインドがない(と思われる)相手を説得しようとするときも、NGOが自治体や企業に抗議や提案を出すときも、同じではないかなあと思います。「イヤだからイヤ」では議論になりません。「なぜそれがいけないのか、どういう代案があるのか、どう進めればよいと考えているのか」をきちんと説明できる必要があります。

ではどういう力や知識があれば、それができるようになるのでしょうか?まえにも書いたことがありますが、

温暖化でも何の問題でも、「持続可能な社会」をつくっていくためには、
(1)「持続可能」というほんとうの意味がわかっている
(2) 複雑な状況を理解する力がある
(3) 差異を認めつつ問題解決に向けての対話ができる
必要があると考えています。

たとえば、温暖化対策の切り札のようにもてはやされ、世界中が目の色を変えているバイオ燃料ですが、最近スタンフォード大学から「エタノール自動車が増えると、深刻な健康被害をもたらす可能性がある」という研究結果が出ました。
http://daily-ondanka.es-inc.jp/

バイオ燃料についても、「持続可能性の原則」を理解していれば、「今のようなやり方では、この原則に反しているから、真の意味での解決策にはならない」ということがわかります。

バイオ燃料をめぐる状況については、システム思考のループ図というツールを使って、私なりに表したものが載せておきます。
http://www.es-inc.jp/lib/archives/070301_072010.html(下にずれていますが、スクロールダウンしていただくと、図が出てきます)

「複雑な状況を理解する力」があれば、目の前の「代替燃料!」に飛びつく動きが、生態系破壊や貧困、温暖化の悪化につながってしまうことがわかることでしょう。

そうして、そういう原則や全体像をもった上で、共創型の対話力があれば、問題解決に向けての実のある議論ができるのではないか......。

そう思ってつくった、サステナビリティとシステム思考を組み合わせた新しいコースを来月札幌で開催します。今回詳しい内容を追加しましたので、再度ご案内いたします〜。

今回の新コースでは、こ「サステナビリティの基礎」「システム思考」「対話力」の3つのモジュールを組み合わせて、1日のワークショップを通して身につけていきます。体を使ったり、学習のための作られたゲームをやったり、座学だけではなく、演習をふんだんに採り入れた楽しいコースです。

ので、すでに本州からの参加者もいらっしゃいます。道内はもちろん、道外からもぜひご参加下さい〜。北海道にお知り合いがいらしたら、ぜひ転送下さい。

以下、札幌講座のご案内です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「サステナビリティ総合力アップ講座」のご案内

○日時
5月21日(月) 9:15-16:30

○場所
札幌市生涯学習センター ちえりあ
研修室5+6

○講座の内容

<導入>
1.持続可能性って、何だろう?(ゲームで体感しよう)
2.「人・地球・利益のトリプル・ボトムライン」を築くには
3.学ぶとは何か
4.持続可能性を学ぶための3本の柱〜「学習する組織」の5領域
5.ビジネスと地球環境との関係、および今後の見通しは

<持続可能性の基礎を身につける>
6.基礎とすべきものを体験的に学ぶ
   〜ナチュラル・ステップ
   〜ナチュラル・キャピタリズム
   〜ハーマン・デイリーの3原則
   など

<システム思考を身につける>
7.なぜシステム思考が重要なのか
8.システム思考とは何か
9.システム思考の基礎
10.レバレッジ・ポイントについて
11.システム原型を学び、応用する

<解決を創り出すためのコミュニケーション力を身につける>
12.メンタルモデルをさぐる手法
13.「推論のはしご」で自分の考え方のクセを知る
14.実効性のあるコミュニケーションをおこなうコツ
15.共に創り出していくための対話力を身につける

○ファシリテーター: 枝廣淳子・小田理一郎

○定員:30〜40人ほど

○料金:25,000円(税込)

○お申し込み・お問い合わせ:
電子メールまたはファックスで以下の申込書をお送り下さい。受講費のお振込についてご案内します。受講費の振込をもって正式受付とし、受講票を電子メールでお送りいたします。人数を限っての開催となりますので、参加ご希望の方は、お早めにお申し込みください。

1週間たちましても受付の連絡が届かない場合は、インターネットの送受信にトラブルがあることも考えられますので、ご一報ください。

申込書送付先: info@es-inc.jp
TEL: 044-922-6130 FAX: 044-930-0013
(有)イーズ 担当 星野

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 「サステナビリティ総合力アップ講座」 参加 申込書

ご氏名 [                    ]
ご所属 [                    ]
メールアドレス [                ]
連絡先電話番号 [                ]

※この講座をどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
( ) a. 枝廣淳子のメールニュース(enviro-news)
( ) b. 職場・知人・友人からのご紹介
( ) c. イーズのウェブサイト
( ) d. その他 (          )

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※この講座は、今回のようにどなたでも参加いただけるオープン形式でも開催しますが、企業や組織などでのクローズドの研修としても開催できます。ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、以下までお気軽にお問い合わせくださいー。
info@change-agent.jp

 

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