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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2007年08月22日

サイエンスカフェにいらっしゃいませんか?(2007.08.21)

コミュニケーション
 

「サイエンスカフェ」って、お聞きになったことがありますか?

サイエンスカフェとは、科学について市民と科学者が喫茶店でコーヒー片手に気軽に話し合う場です。従来の講演会やシンポジウムとは違って、科学の専門家と一般の人々が、科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。
 
もともとは、1998年にイギリスのリーズで生まれたそうです。その後、イギリス国内や海外に急速に広まっています。一般市民と科学者、研究者をつなぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として、世界で注目されており、日本においても各地で新たな試みが始まっているとのこと。

日本学術会議と独立行政法人科学技術振興機構(JST)でも、「サイエンスカフェを現代社会における有効な科学コミュニケーションの一つとして考え、科学技術週間を主催する文部科学省、及び北海道から沖縄まで全国20の地域のNPO法人財団などの協力を得て、全国展開しています」とのことです。

「サイエンスカフェ・ポータル」も立ち上がっています。
http://cafesci-portal.seesaa.net/

海外のサイエンスカフェ事情は、こちらにまとまっているようです。
Cafe Scientifique http://www.cafescientifique.org/

私も、海外で「カフェスタイル」のイベントやセミナー、ディスカションに参加することがあってその効果を感じ、今年春に開催した「climate cafe」(温暖化について、専門家を交えつつカフェスタイルで考えや議論を深める)をはじめ、あちこちでカフェスタイルを導入しています。

サイエンスカフェと、私がやっているカフェスタイルは、フォーマットとしては同じではないようですが、いずれにしても、比較的小規模でおこない、やりとりのできる場と時間を創り出します。一方通行の講演とは違って、「やりとり」を互いに楽しみ、そこから学ぶ、というのがポイントです。

サイエンスカフェを主催する大学や科学者側にとっては、通常の「玄人集団」という枠から出て、一般の人々の中に入って、話を聞いてもらい、いっしょに議論をすることで、「サイエンスを楽しむ文化づくり」や「これからの社会が必要とする科学技術に対するセンスやヒントを得ること」も目的となるでしょう。

さて、東京大学気候システム研究センターでも、サイエンスカフェを開催していくことになりました。まえにシンポジウムでごいっしょさせていただいたご縁で、その第1回のゲスト講師に呼ばれています。私は研究者ではありませんが(社会科学の実地研究はいろいろしているつもりですが......)。

研究者であるホスト講師の中島先生(とっても楽しい先生です〜)との掛け合い、来場者とのやりとりなど、ドリンクをいただきながら、少人数でいろいろな話ができることを楽しみにしています。

ぜひよろしかったらいらっしゃいませんか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


CCSRサイエンスカフェ開催のお知らせ(http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/

・話題:地球環境のふしぎと人間活動

 ホスト講師:中島映至(気候システム研究センター長)

 ゲスト講師:枝廣淳子(環境ジャーナリスト)

両講師が対話形式でお話をさせていただきます。その後,懇談会形式で会場のみなさんと一緒にこの問題を考えたいと思います。対象者は一般の方ですので,サイエンスに興味のある方はどなたでも参加してください。

・主催 :東京大学気候システム研究センター

 協賛 :伊藤忠商事株式会社

・日時 :9月4日 18時半から20時まで

・場所 :東京大学山上会館 ラウンジハーモニー (電話:03-3818-0193)

 地図 :http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html

・参加費:1000円(ドリンク代として)、別に軽食を用意します。

・参加人数:40名(いっぱいになり次第、受付を閉め切らせていただきます)

・申込み法:出席希望者は下記までメールでご連絡ください。

 CCSRサイエンスカフェ実行事務局(茂谷恵子):k_motani@ccsr.u-tokyo.ac.jp

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サイエンスカフェもそのひとつだと認識していますが、いま世界的に「共創型コミュニケーション」の研究と実践が進んでいます。「一方的に伝える」「お互いの意見を交換し、聞き合う」というのではない、「共に新しいものを創り出すためのコミュニケーション」です。

私にとっても最も関心興味のあるところで、海外の文献を読んだり、海外のそのような場に参加しながら、自分でも実践中のテーマなので、今回のサイエンスカフェもとても楽しみです!

 

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