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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2008年05月29日

新幹線の中で開くマイ弁当箱〜中学生からの質問(2008.05.29)

食と生活
 

いま滋賀県に来ています。昨日は大津で講演をさせていただき、いまから兵庫に移動します。今日の午後は、宝塚市にある雲雀丘学園で中学生向けの講演です。

昨日、朝食勉強会のあと、東京駅から新幹線で京都に移動する途中、まえに本に書いたことのある状況が再現しました。おかしくて一人で笑っていたのですが、ちょっとご紹介します。(^^;


『7分後、7年後の幸せなあなたへ――エコから学ぶ「自分マネジメント術」』

> 7分後、7年後の自分が見えますか? 目標を達成したいけれど、「時間がない!」
> 「近道が見つからない!」「一人でがんばっても中途半端で終わってしまう……」
> とあきらめていませんか?毎日の小さな選択の積み重ねで、人生も環境問題も、
> ぐんぐん前進、解決できる!自分とじょうずにつきあいながら、もっと幸せな自
> 分になる=「自分マネジメント」のヒントや刺激をご紹介します。

という本からの引用です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

新幹線の中で開くマイ弁当箱


私はよくシンプルなパウンドケーキを焼きます。パウンドケーキとは、小麦粉、砂糖、卵、バターをそれぞれ1パウンド(約450グラム)ずつ混ぜて作るところから、名前が付いたケーキです。私は砂糖は少し控えめにしますが、「同量ずつ」と覚えておけばいい、ラクチンケーキです。たいていは、マーガリンを1箱そのまま使うことにして、同量の小麦粉、砂糖、卵を用意します。

そうすると、ケーキを焼くたびに、マーガリンの容器が残ります。ちゃんとフタもできるし、水気も通さないし、軽いし、捨てるのはもったいないので、洗って取っておきます。容器はいくつも入れ子のように重ねられるので、場所もとりません。

そうしておいて、うちの台所で大活躍してもらいます。卵焼きを焼くときに、卵や調味料を混ぜ合わせるボール代わりに。ちょっとだけ揚げ物をするときには、二つ並べて、小麦粉と卵、パン粉を入れます。ちょっと残ったおかずを一時的に冷蔵庫に入れておくときに(フタをすれば重ねられるので便利です)。気の置けない友だちには、この容器にかわいい紙ナプキンを敷いて、焼いたパウンドケーキのスライスを入れてプレゼント。

台所でボール代わりに何度も使ったあとは、私の出張用特別弁当箱になってもらいます。私は仕事でよく新幹線に乗って移動することがあるのですが、お昼の時間にかかるとき、あまり食べたい駅弁がないので、いつも困っていました。量も多いし、駅弁のお漬け物は好きではないし、でも残して捨てるのももったいないし……。

そこで、この頃は前の夜に少しおかずを取り分けたり、家族のお弁当といっしょに自分の分もおかずを作っておいて、お弁当を持っていくことにしています。それなら好きなものを好きなだけ食べることができます。

でも、軽いお弁当箱じゃないと困る……講演や通訳の資料、宿泊だったら着替えなど、荷物がけっこうありますから。そして、食べ終わったら消えてくれるお弁当箱だったらいいな。移動中に洗ったり、講演先にカタカタ音をさせて持っていく羽目になったりしなくてもいいもの。

そこで思いついたのが、マーガリンの空き容器でした。これなら軽い。食べ終わって、持っていくのが大変なようだったら、そのまま捨てることもできる。何度も台所でリユースしたあとなので、最後は捨てることになっても、最初から捨てるよりはマシだし。

新幹線の窓側の座席に座って、小さな目覚まし時計を窓枠に載せて、マーガリンの容器から、マイ箸で何か食べている人を見つけたら、それは私です!

隣の人は、そんな私のようすに「マーガリンを食べてるのか???」と一瞬ギョッとするようです。でもそんなことは気にしない、気にしない。好きなものを好きなだけ食べて、荷物も軽くなって、お金もかからない。

あとは到着地まで気持ちよくお昼寝タイムです。小さな目覚まし時計は、乗り越さないよう、念のためです。こうしておけば心配せずにぐっすり空想の世界に遊びに行けますから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この本には、このような切り口での「エコ×自分マネジメント」が、見開きぐらいでの分量とさくっと読めるトーンで、たくさん載っています(特に真正面からではなくエコを伝えたい場合や場面に役に立てるのではないかと思っています)。

さて、昨日は新幹線の中でも仕事をしていたので、お昼寝はできなかったのですが(^^;)、ちょうどお昼にかかったので、自分で詰めてきたお弁当を食べました。

食べ終わった頃、ちょうどパーサーという方かな、ごみを集めて回っていらしたので、まわりの乗客と同じように、私も空いたお弁当箱を渡したのでした。

その瞬間、その方の目が「・」になりました! 

まあ、そうかもしれないなー、と思いました。だって「ラーマ」の容器なんですもの。「この人は何を食べているのだろう???」と思ったに違いない……(^^;

さぞやヘンに思えることだろうなぁ、びっくりさせてしまったなぁ、と一人で自分を笑ってしまったのでした。

それから、学園から届いた中学生たちの『不都合な真実』を観た感想と、「枝廣さんに質問しよう!」という質問の山に目を通していました。

質問の一つに、
「なぜ早くから、地球温暖化対策をやらなかったのですか?」
というのがありました。

どなたか、答えられますか?

 

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