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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2009年02月14日

「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける」集中ゼミを開催します(2009.02.14)

大切なこと
 

昨年、「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける集中ゼミ(2日間)」を2回、開催しました。

企業として、温暖化や生物多様性をはじめとする環境問題が大きな影響を及ぼす時代に、自社の事業を継続していくためには、情報収集や意識啓発レベルの環境対策ではなく、本質的にビジネスモデルを変えていく必要がある、それができない企業はこれからも「過去と不連続である未来」において、さまざまな危機やリスクに直面することになる、と考えているからです。

温暖化の危機やそれに伴う企業へのさまざまな影響も、100年に1度といわれる経済危機も、急に降ってきたわけではありません。ずっとまえから、「目に見える危機」につながる「目に見えない構造」はそこにありました。目に見えないがゆえに、あたかもそういった構造がないかのように企業活動や社会・経済の運営をしてきたことが、それぞれの危機の顕在化を引き起こしたのだと考えています。

星の王子様もいうように、「大事なものは目に見えない」もの。ふつうの人には「目に見えない構造」をいかに見抜くことができるか。そして、先手を打って、これからの時代や社会に必要とされる事業に転換していくことができるか。これがこれからの企業にとって、成否を分ける能力になることでしょう。

「目に見えない構造」を見るためには、(1) 自分(たち)のいつもの見方や思い込み(=メンタルモデル)に気づくこと、(2)構造を理解し、表現するためのツールを身につけること、が必要です。

「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける集中ゼミ」では、温暖化などを切り口に、まさにこのスキルを身につけるための練習を重ねて、「地球のさまざまな限界が顕在化しつつある時代に、生き残り、社会に必要とされるビジネス」とはどのようなものか、自社はどのようにビジネスモデルを変えていく必要があるか、変えていくことができるか、を考えていきます。

どんなゼミなのか、お問い合わせをいただくことも多いので、これまでの参加者の終了後アンケートから、引用許可をいただいたものを少しご紹介しましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・「思い込み、メンタルモデルというものに気づけて良かった。今まで知識として知っていたことの根底にある、構造・パターンを見抜くことの大切さを知った。」

・「今まで知っていたつもりのことを深く理解することができました。様々な現在起こっている問題の根源等を理解することができました。この大きな問題にどう向かっていくのか、非常に難しいのですが、やっていかなければならないと思います。」

・「ワークショップを通じてアウトプットしたことで、客観的に自分の、自社の現状を確認できたのが、まず大きな収穫でした。在籍してわずか半年で凝り固まった自分のメンタルモデルに愕然です……。けれど、本質を見る力を養っていけば可能性はいくらでも広がる期待感にも満ちています。世界の現状、仕組み、捉えかた、対策(ビジョン)の立て方、コミュニケーションと総合的に学べたので、より具体的に動いていけそうです。」

・「持続可能性なビジネスモデルを作る上で必要な情報、又、その情報の入手、整理、学び方やビジネスモデルの作り方、又、その社内での共有の仕方(伝え方)を2日間という短期間で効率的に学ぶことができ、とても充実した2日間であった。他業種の方も同じ様な悩みを抱えていることを知り、安心したと同時に、強力な仲間を得たと思う。又、それぞれが2日間で成長していることも見え、自分のことのように嬉しく感じた。とにかく、頭と心がすっきりした。」

・「システム思考について学ぶことができた。企画の仕事に携わっているが、これまで勘や、自己流の理屈付、さらに、社内理論優先で何とかやってきた。今後は幅広い視野を持ちつつ、システム思考を活用し、物事の本質を見極めながら、仕事をして行けるヒントをもらった。変化の激しい時代にこそ、自らの『思い込み』を見つめなおす必要があると認識した。他業種の方々との意見交換、および意識の共有化により、持続可能なビジネスモデルの構築を、他社、パートナーと一体となってやって行くという勇気が湧いた。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この集中ゼミを5月に開催します。今回は温暖化に加えて生物多様性もテーマに加え、これまでの事例も踏まえながら、さらに深く広く考える力をつけていきます。企業のほか、団体、自治体、NGO等からのご参加も歓迎です。

ぜひ、各組織に引きつけた形で、これからに必要な持続可能なビジネスモデルをいっしょに考えていきましょう。また、ご関心のありそうな方に転送いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


■枝廣淳子集中ゼミ「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける」のご案内

2009年5月15日・16日(2日通し)東京 

切迫する地球温暖化によって、経済のルールが変わり始めています。エネルギー価格の乱高下は今後も続くでしょう。未曾有の経済危機の中で、どのように「次につながる戦略」を考えていけばよいのでしょう。

自社の現在のビジネスモデルは、このような「これまでとは異なる時代」に通用しない、という危機感を抱いている環境・CSR・経営企画の担当者が増えています。

新しい持続可能なビジネスモデルを創り出さなければならない――しかし、どこから考えたらよいのだろう? あふれる情報の中で何を礎として、どのように考えればよいのだろう? どのような先進事例があるのだろう?……
「すごい勢いで動いている環境分野をどう把握したらよいのか、わからない」
「対症療法的な対応に追われ、本質的な問題解決がなかなかできない」
「組織内外で、環境コミュニケーションがじょうずにできない」
「温暖化をめぐって世の中が浮き足立っているが、その本質や世界が進んでいく方向を知りたい」
「自社の新しいビジネスモデルを考えなくてはいけないと思っているが、どう考えてよいのかわからない」

同じような悩みをお持ちの企業の中で経営企画や環境・CSRに携わっている方を対象に、講義と個別ワークおよび全体ワークを通じて「明日の経営を支える持続可能なビジネスモデルを考える力をつける」実践的な講座を開催します。

中堅としてご活躍中の方に、大切なポイントや動きを再確認し、持続可能なビジネスモデルを考える枠組みときっかけ・時間を提供します。新しく環境・CSR部門に配属になった方が、効率よく効果的に全体像と本質、最新動向を理解し、自分で考える力を身につける機会としてもご活用いただけます。

主要なテーマとして、いま最もホットなトピックである地球温暖化や生物多様性を取り上げ、世界の動き、日本の政府・業界・市民の動向に関する議論を通じ、企業はどう考え、何を準備しておくべきかをしっかりと考えます。

今回が3回目の開催となりますが、これまでの参加者は受講後も講師も参加するメーリングリストで情報やエールを交換しつつ、それぞれの場所で「持続可能なビジネスモデル」づくりへの取り組みを進めています。いくつか実際の形になりつつあるものも出てきており、まもなく本集中ゼミの実際の成果としても発表できそうです。ぜひいっしょに「持続可能なビジネスモデルを学び、考え、形にしていく」プロセスを歩んでいきませんか。

●セミナーの内容
○本質をしっかり理解し、考え方や取り組みの枠組みを構築・拡充する
・持続可能性の本質
・複雑性を理解するためのシステム思考 
・情報を理解する枠組み
・社会との関わり

○スキルを身につける
・バックキャスティング型のビジョンづくり
・共創型コミュニケーション
・環境コミュニケーションのポイント

○時代を形作っていくテーマをマスターする
・地球温暖化や生物多様性をめぐる世界の動きとビジネスとの関わり
・エネルギー危機の現状と見通し、世界の動き、ビジネスとの関わり

○これからの時代のビジネスモデルを考える
・これからの時代に生き残り、一歩先をゆくための新しいビジネスモデルづくり

●受講の効果
・持続可能性の本質が理解でき、見かけの複雑さに惑わされず本質的に押さえるべき点がわかるようになる
・膨大な情報を整理し、理解につなげるいくつかの枠組みが身につく
・現状積み上げ式ではない、バックキャスティング型のビジョンづくりができるようになる
・問題状況の構造を見抜くシステム思考のアプローチがとれるようになる
・システム思考のうち、ビジネスがよく直面する原型を理解することで、陥りやすい罠に気づいて予防し、罠から抜け出すための働きかけが考えられるようになる
・温暖化やエネルギーの問題について、その本質と世界の動向、先進的な取り組みがわかる
・欧米の先進企業が採り入れつつある共創型コミュニケーションの手法がわかる
・より効果的な環境コミュニケーションができるようになる
・これからの時代に通用する新しいビジネスモデルを考え始めることができる

●講師 枝廣淳子・小田理一郎

●日時 2009年5月15日(金)・16日(土)9:30-18:00(9:15開場)

●スケジュールの概要
5月15日
9:15  開場
9:30  開始
     モジュール1:本質の理解
     モジュール2:ビジョンづくり
12:30 休憩
13:30 モジュール3:システム思考
     モジュール4:情報の枠組み、指標
17:00 質疑応答・ディスカション
18:00 終了

5月16日
9:15  開場
9:30  開始
    モジュール5:共創型コミュニケーション
    モジュール6:地球温暖化とエネルギー危機
12:30 休憩
13:30 モジュール7:新しいビジネスモデル
     モジュール8:環境コミュニケーション
17:00 質疑応答・ディスカション
18:00 終了 (懇親会あり、希望者のみ)

●受講料 78,000円(税込)

●募集人数 約40人
(企業の担当者を優先させていただきます。コンサルタントの方はご了承下さい)

●場所  東京都渋谷区「こどもの城」
(JR渋谷駅徒歩8分、メトロ表参道駅徒歩7分)

●お申し込み・お問い合わせ
メールで以下の申込書をお送り下さい。振り込み口座をお知らせいたします。入金確認を持ちまして正式な受付となります。その後、受講票と詳しいご案内を電子メールでお送りいたします。(1週間たちましても受付の連絡が届かない場合は、インターネットの送受信にトラブルがあることも考えられますので、ご一報ください)

(有)チェンジ・エージェント 担当 上野・星野
info@change-agent.jp
Tel:03-6413-3760 Fax:03-6413-3762

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            申し込み票
2009年5月15・16日 枝廣淳子集中ゼミ
「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける」に参加します。
ご氏名          [                    ]
ご所属          [                    ] 
メールアドレス     [                    ]
連絡先電話番号    [                    ]
※この研修コースのことをどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
( ) a. 以前受講した人からのご紹介 ご紹介者名(         )
( ) b. 職場・知人・友人からのご紹介
( ) c. システム思考メールマガジン
( ) d. チェンジ・エージェントのウェブサイト.
( ) e. 環境メールニュース
( ) f. 他のメールマガジンによるご案内 (          )
( ) g. その他 (          )
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●これまでの受講者の声

・「構造・本質の理解の重要性の再認識。これからの社内教育に非常に参考になると感じました(どんどん使っていきたい)。伝える手法(考え方)は参考になりました。」

・「職場での実践の結果うまくいったこと、うまくいかないことには、きちんとした理論があることが学べてとても有意義でした。今後は教えていただいた理論に自分なりの経験を入れて翻訳しながら職場の仲間と仕事をしたいと思います。」

・「多くの情報や起きている事柄について考えるとき『システム思考』という思考がとても有効だと、今回初めて知り、目からウロコでした。」

・「パワーポイントを中心にしながらもわかりやすく話し言葉で説明していた点。事例も多く、説得力がありました。」

・「考える時間、話し合う時間、意見やアドバイスをもらえる時間があって良かった。」

・「自分・会社の現時点での位置をしっかり把握し、また、成長の限界(会社・地球)は、意識し続けなければと思いました。」

・「温暖化問題の構造を理解でき、エネルギー問題の重大さに改めて気づかされた。」

・「システム思考と環境問題を結びつけて学べた点が良かったです。それぞれ単品の講座もありますが、この2つは切り離せないものだとよくわかったので、このスタイルはありがたかったです。」

・「様々な業界の方と問題意識を共有し、それに対応するための様々なアイデアの交換があったことが良かったです。システム思考というツールを使うことで、自分が意識していなかった問題を浮き彫りにすることができ、それが自信と勇気になりました。」

・「とてもリラックスしながら、内容の濃い勉強ができました。またこの仲間と勉強したい。」

・「現在の社会状況・世界の状況を大きな視点でみることができて、とても面白かったです。そこからこの数年後の様子がわかり、何をすべきか考える、かなりの情報をいただけました。」


※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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