日本の環境情報を世界に発信し続けているNGOのジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)、活動を始めて8年半が経ちました。
http://www.japanfs.org/ja/
この8年間を振り返っても、時代の流れや社会の変化が加速していることを感じます。今の時代と社会の中で「大切なこと」をじっくり考え、JFSのミッション(目指していること)を新しく書き替えました。
これまでの活動を基盤として、"出現しつつある時代"に"出現させたい未来"を形作っていくために、さらに知恵を絞って活動していきたいと思っています。
http://www.japanfs.org/ja/aboutus.html
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●私たちの問題意識
盲目的な経済成長至上主義と"成長せざるを得ない"社会や経済の構造にがんじがらめになって、私たち人間の経済活動は、資源やエネルギーなどの供給面でも、CO2や有害廃棄物などの吸収面でも、地球の支えられる限界を超えてしまいました。温暖化や生物多様性の危機などは、「限界を超えていること」が私たちの日々の暮らしや未来世代の幸せに大きな影響を及ぼし始めている"症状"の一部です。
盲目的な経済成長至上主義や"成長せざるを得ない"社会や経済の構造は、同時に、人と人とのつながり、人と地域、人と社会、人と自然、人と世界や地球とのつながりを断ち切ってきました。
人は人や社会とつながっていなければ生きていけない存在なのに、短期的・局所的な効率向上の強迫観念にとらわれて、本当に大事なこと――自分の心とのつながりや、社会や自然とのつながり――を見失ってきました。さまざまな社会の問題も、地球環境の悪化も、「つながりの喪失」が生み出した必然の帰結ではないかと思うのです。
地球や地域の環境が悪化していく一方、世界の各地で「変えるための試みや取り組み」が雨後の竹の子のように広がっています。
ここ日本でも、従来私たちの文化が大事にしてきた「もったいない」や「自然との共生」をもう一度企業活動や地域づくりに採り入れようという動きや、日本の誇る高い技術力を持続可能性を高めるために活かそうという取り組み、経済中心の時代に切れてしまったかのように思える社会や人をつなぐさまざまなつながりを取り戻そうという小さな試みがあちこちで生まれ、展開し、広がりつつあります。
そのような内外の動きを心強く思いながらも、こういった動きはそれぞれの地域や組織で「気づいた人々」が独自に進めているものが多く、「すてきな取り組みがたくさんあるけど、ばらばらでつながっていない」のはもったいない!と思いました。
特に、同時通訳者として国際会議などで仕事をしてきた経験から、「日本人は海外から情報を採り入れることにはとても熱心だけれど、日本にもたくさんある良い取り組みはほとんど世界に伝わっていない」ことに気がつきました。
言葉が大きな障壁のひとつなのだとしたら、それを乗り越えるお手伝いを私たちがしよう――そのような思いで誕生したのがNGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)です。
●私たちの使命
持続可能な社会に向けた日本の先進的な取り組みを世界に発信することで、世界と日本を持続可能な方向へ一歩でも二歩でも推し進めていきます。
Japan for Sustainabilityの「for」には2つの意味があります。「〜のために」(世界の持続可能性のために日本ができること)と「〜に向かって」(持続可能性に向かって進む日本)です。
日本から、企業や地域の取り組み――優れた技術や製品・サービス、地域づくりの取り組みなど――や、政府や自治体の取り組み、日本に古くからある「自然と共生する」知恵や匠の技、新しい世代の新しい価値観やライフスタイルなど、持続可能な社会へ向けてのポジティブな情報を発信し続けることで、環境先進国や途上国、そして日本国内にも刺激とヒント、きっかけ、勇気と励ましを届けます。
おそらく残念ながら、当面は、地球環境は悪化の傾向を強めるでしょう。その中でどうしても絶望に陥ってしまう人も出てきます。そのときそれでも、こんこんと湧き出る泉の水のように、日本から毎日1本ずつ前向きな情報が届くことで「自分たちももう少しがんばってみよう」と思う人が出てくれるのではないか――JFSは世界にとっての「希望の泉」でありたい、と思っています。
また、私たちはどのような世界や日本を創っていきたいのかを一人一人が考え、みなで対話することを通じて、持続可能性のビジョンづくりを促進していきます。同時に、私たちの現在位置と進捗を確認しながら、計画〜実行〜振り返りのサイクルを着実に回すことで目的地に近づいていく力を高めます。
●今後の展開について
当初は日本からの情報発信をメインとしたJapan for Sustainabilityでしたが、少しずつAsia for Sustainabilityへの移行を図っています。私たちが築いてきたプロセスやチャンネルを活かして、アジアからの情報発信を進めていきます。
究極の目標は、World for Sustainabilityのプラットフォームとして、世界各地が情報や事例、成功要因などを共有する場を提供し、ともに学び合い、励まし合うことで、世界や日本の正しい方向への取り組みを加速することです。
●あなたがJFSに力を貸せる5つの方法
http://www.japanfs.org/ja/join/
☆法人会員・個人サポーターになるJFSの活動を「持続可能」にしていくには、多くの方々のご理解、ご支援が必要となります。 私たちの活動にご賛同・ご支援頂ける法人会員、個人サポーターを随時募集しております。
☆ボランティアになるJFSの活動は多くのボランティアの方々の熱い思いと日々の献身的な活動に支えられています。 「日本と世界が持続可能な社会に向かってほしい。」一人ひとりのそんな思いを重ねながら取り 組んでいる私たちの活動に、あなたも参加しませんか?
☆寄付をするJFSでは常時、寄付を受け付けております。ご支援のほどよろしくお願いします。
☆書籍を購入するJFSが発行する書籍をご購入いただくことも、JFSの活動を支えることにつながります。
☆ツイッターでつぶやいて応援するぜひあなたのつぶやきで、JFSの発信する情報を広めてください。JFSをフォローして retweet したり、記事中の「共有する」でも retweet することもできます。
●世界からのメッセージJFSが5周年を迎えたときに世界からいただいたメッセージのいくつかです。
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JFSは、日本の情報を世界に向けて発信する、すばらしい窓口となりました。簡潔な表現で一貫した主義を貫き、定期的に情報を発信し続けるその姿勢は、まちがいなく第一級のジャーナリズムです!
エルンスト・フォン・ワイツゼッカー教授『ファクター4』主執筆者
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JFS設立5周年、おめでとうございます。私は以前からJFS記事の読者で、自分のニュースサイトにも、JFSからの情報を数多く紹介しています。JFSが発信する情報は、他の英語の情報源からはなかなか得られなかったり、入手不可能なものばかりです。
JFSのスタッフやボランティアのみなさまには、心から感謝しています。重要で、すばらしい仕事を、本当にありがとう。これからの5年間も、さらなるご成功と、みなさまの変わらぬ熱意をお祈りいたします。
日本在住記者キエルト・ドゥイツ
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初めて日本を訪問してから30年以上になりますが、その間、非常に多くの日本の科学者、経営者、そしてNGOのリーダーたちと直接お会いし、話し、さらには、そうした方々と共同研究をする機会を持ったことを喜ばしく思います。
これまでJFSほど、対応が早く、有能なグループにお目にかかったことはありません。JFSと一緒に仕事をするのは楽しく、やりがいがあります。
日本の進んだ考え方をする人たちへの素晴らしい架け橋となっている、JFSとの関係を誇りに思います。
心を込めて
デニス・メドウズ『成長の限界』主著者
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JFSは日本の環境マネジメント分野における動向について、英語で情報を発信していますが、そのおかげで、私はたくさんの知識を得ています。この点を私は高く評価しています。
障害を取りのぞくにも、難題に取り組むにも、あるいは理解を広げるためにも、英語で情報を発信することが極めて重要です。今現在、取り組まれている問題の多くが地球的規模のものであり、国を超えて解決しなければならないのです。
ダンカン海洋管理協議会 アジア・太平洋ディレクター
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JFSは最高!
時代の流れや希望、そして人類としてどうあるべきかを教えてくださっているからです。何千キロも離れたところにいる人々が、同じ思いで繋がっているとわかれば、いっそう心強く感じるものです。あなたがたが送り出す情報は、私のような遠く離れたフランス人をも励ましてくれています。ありがとう!
アリス・オドゥワン Havas Media社 開発担当
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親愛なるJFSの皆さん、5回目のバースデイ、おめでとう。称賛の言葉を送ります。
もちろん5歳といえば、まだまだ小さい子どもだよね。でも1つのグループが、同じ5年間でこんなに成長したっていうのは、驚くべきことだと思わないかい? JFSは5歳だけど、大きく成長して、実効性を備えたNGOになったのだから。
今や世界に、どれほど多くのプロジェクトや記事が存在し、どれだけたくさんの意欲的な人たちがいることだろう。それも、君たちや君たちの活動があったからこそだと思う。君たちはまさに「相乗効果の担い手」で、いたるところで変化の担い手のお手本になっている。
これからも、海を越えたパートナーである君たちの活動を楽しみにしています。
アラン・アトキソン持続可能性コンサルタント
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親愛なるJFSの仲間のみなさんへ5周年、おめでとう!
これまで数多くのNGOとつながりを持ってきましたが、JFSほど短期間でグローバルな存在となったNGOはありません。
この成功の鍵は2つあるのでしょう。ひとつは、JFSに対して、自分の時間、エネルギー、資金などを、熱い気持ちで惜しみなく提供してくれている人々のおかげでしょう。こういった組織モデルのおかげで、やる気のある一人ひとりが、「意味ある貢献」をすることができるのですね。
そして、2つめには、JFSは間違いなく大変に有益なサービスを提供してくれているということです。そのため、世界中の人々の関心を捉えているのです。
これほどしっかりした素晴らしい組織とつながりを持っていることを、私はとてもうれしく思います。本当におめでとう! 次の5年間の展開を楽しみにしています。
レスター・ブラウンアースポリシー研究所所長
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そして、今年最初のチャレンジとして、JFSの活動資金を集めるために、フルマラソンに出ることにしました〜!
http://justgiving.jp/c/1050
ぜひ、お年玉(?)、投げ銭(?)、よろしくお願いいたします!
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前回「誕生日にハーフマラソンを笑顔で駆け抜ける」というチャレンジに、多くの寄付をいただきました。ありがとうございました!
「ハーフぐらいではネェ」と思いとどまった方に、今回はぜひサポートをいただきたく、1月23日の湘南国際マラソンで初フルを走ります。ぜひどうぞよろしくお願いいたします!
●ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)は、持続可能な社会へ向けての日本のさまざまな取り組みを英語で世界に発信しているNGOで、設立から8年、毎月30本の記事と1通のニュースレターを世界191ヶ国に配信し、世界中の方々に、日本からの前向きな情報を通じて、希望と励ましと笑顔を届けてきました。
ただ昨今の不況のあおりで、企業会員が減ってしまったため財政が悪化しつつあり、このままでは活動の持続可能性が危うい状態です。
それでも世界中で日本からのポジティブな情報を待ってくれている人々への発信は止めるわけにはいかない!という思いで、フルマラソンを走ります。
目標金額は、フルマラソンのゴールである42.195kmをめざして、42万1950円です。1ヶ月弱の情報発信に必要な金額を集めることができます。
なお、前回「もし途中で体調が悪くなっても、寄付のためにと無理してしまうのではないか」と温かなご心配をいただきました。初のフルマラソン、「絶対に走り切れます!」とは言い切れないため、今回はハーフマラソンの経験のあるJFSのゼネラル・マネージャー・小田理一郎も出走することにしました。
ふたりとも、ハーフは走れますので、「最悪、ふたりあわせてフルマラソンの距離を走ります!」ということにさせていただき、無理なプレッシャーをかけずに、ラクに楽しく走らせていただきます。
海沿いを走る湘南国際マラソンは、大磯を出発して、江ノ島をめざし、復路はお天気がよければ富士山に向かって走るコースです。途中、テレビでお馴染みの箱根駅伝のコースも走るので、楽しみです〜。
2011年のはじめに元気にフルマラソンを駆け抜け、JFSにとっても社会や世界にとっても、「少しでも持続可能な方向に進める」1年にしていきたいと思っています。
どうぞご支援のほど、よろしくお願いいたします!
枝廣淳子
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今回の湘南国際マラソンは、JustGiving のスペシャルイベントの1つになっているようで、別立てでウェブページができています。
http://shonan.justgiving.jp/
このマラソンを走るのは18,000人ですが、そのうち、私を含めて、現在のところ25人が「チャレンジャー」となって、それぞれの支援団体のための資金集めの機会にしています。
チャレンジャー仲間のランナーも走っているんだな〜と思いつつ、走ってきます〜。(きっと30kmを超えたら、そんな余裕はない状態になると思いますが、、、^^;)
最後に、もうひとつ、JFS事務局からのご案内です。
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JFSの新刊発行を記念して特別に、枝廣淳子の直筆サインを入れて、「JFS書籍3冊セット♪」を、50セット限定で販売します!
・JFS新刊『「エコ」を超えて―幸せな未来のつくり方』1冊
★枝廣淳子の直筆サイン入り
・『がんばっている日本を世界はまだ知らない Vol.2』1冊
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【お申し込み方法】
以下を記載の上、メールでお申し込みください。
件名:「JFS書籍3冊セット♪」申し込み必須事項:
1.お名前(ふりがな)
2.メールアドレス
3.郵便番号
4.ご住所
5.お電話番号
6.申し込みセット数
7.振込日(予定日でも結構です)
8.その他連絡事項、メッセージ
お申し込み先:JFS事務局
info@japanfs.org
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以下のどちらかへお振り込みください
■三井住友銀行 生田支店 普通 1266606
ジャパン・フォー・サステナビリティ 代表 枝廣淳子
(インターネット・バンキングの場合「・」の部分はスペースにしてください)
■ゆうちょ銀行 店名:○二八(読み ゼロニハチ)普通 9522111
ジャパン・フォー・サステナビリティ
※「お振込み名義」がお申し込み者名と違う場合は、必ず、ご連絡ください!
【書籍のご送付方法】
お申し込みとともに、ご入金もお願いいたします。ご入金の確認後、書籍を発送させていただきます。
その他、ご不明点やお問い合わせは、JFS事務局まで。よろしくお願いいたします。
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この3冊の書籍代の合計(税込)は3,000円を超えますので、とてもオトクなパックになっております〜。ぜひお手元に、プレゼントに、そしてJFSの支援をよろしくお願いいたします〜!
1年半前にふと思いついて走り始め、去年は1年間で1,150kmほど走り(どこにそんな時間があるんだろー???)、ハーフマラソンを笑顔で手を振って走れるようになり、今年はフルマラソン!と張り切っている私に、スタッフは「そのヘンでやめておいてくださいねー、次はトライアスロンだ!とか、100kmウルトラマラソンだ!とか言い出さないで下さいよー」と戦々恐々みたいです。(^^;