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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2011年01月23日

【短信】反対者にアドバイスを求める (2011.01.22)

 

> 「中国GDP、世界2位確実に 日本、42年ぶり転落」
>
> という速報が入ってきました。
>
> このニュースに対して、どのような感想や思いをお持ちになりましたか?
>
> ひと言でも、どこかのメールニュースみたいにたくさんでもよいので、
> ぜひお聞かせくださいー。

との前号の【超短信】にたくさんのお返事をいただいています。ありがとうございます! とても参考になります〜。

あまりに参考になるので(!)、一般の人々にも聞いてみたいと思い、世論調査をおこなっているところです。結果はまとめて発表したいと思っています。

「温暖化対策」「低炭素社会」というお題ですと、(少数の懐疑派は別として)少なくとも総論に反対する人はそれほどいないですので、話はしやすいのですが、「経済」「GDP」「経済成長」というお題になると、そう簡単にはいかなくなります。

でもこれから、そこにも踏み込んでいきたい、そうでなければ、本質的な問題解決にはつながらない、と思っています。

そう思いつつ、昔のノートを見ていたら、ひとつの指針になりそうな抜粋が見つかりました。ご紹介しますね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ナチュラル・ステップの活動法と全般的モットーは、「明確なビジョンを売り込み、その上でアドバイスを求めること」で、それは現在でも変わっていません。その対象には、活動を進めてゆく上で出会う反対者をも含んでいます。

「私たちの実現したいことを理解している、そのあなたの私たちへのアドバイスとは何でしょうか?」そして、そこから得られた6つの経験を通じて、このやり方がナチュラル・ステップの活動全般の方法論となっていったのです。その6つの経験とは次の通りです。

(1)アドバイスを求められることにより、反対者の攻撃性が打ち消される。

(2)また、相手から必ず一つはアドバイスが得られる。たとえ反対者であっても、アドバイスを求められて「ノー」と答えるのは、行動科学的に見ておそらくノーマルなことではない。

(3)こうして反対者から得られるアドバイスの内容は、ほとんどの場合、その人が元来唱えていた反対意見とは異なる。それに、元来の反対意見には価値判断が忍び込んでいるのに対し、アドバイスにはそれまで背景に退いていた本当の反対理由が含まれている。

(4)このアドバイスは、最初は苦いものに感じられるかもしれないが、概してためになるものである。

(5)これで一人の反対者の代わりに、一人の同志を獲得したわけである。

(6)争うのではなくかかわることで、反対していた者の間にもナチュラル・ステップの活動に対する責任感が広がってゆく。

「ナチュラル・ステップ―スウェーデンにおける人と企業の環境教育」
(カール‐ヘンリク ロベール著 1996/09 新評論)より

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「意見の違う人にアドバイスを求める」--そうカンタンなことではないと思いますが、心に留めておきたいと思います(人間的にも成長できるかも。^^;)

ちなみに、このナチュラル・ステップの本、すごーくいい本で、過去のメールニュースでも何度かご紹介してきましたが、しばらく絶版になっていて残念に思っていました。少しまえに[新装版]が出たようなので、ぜひよろしければ読んでみて下さい。

ナチュラル・ステップについて知ることができるだけではなく、「社会になかった新しい考え方を創り上げ、社会に広げていくためのアプローチ」という点でも、とても参考になります。

「ナチュラル・ステップ―スウェーデンにおける人と企業の環境教育」


さて、世の中ではあちこちにタイガーマスクさんが出没していらっしゃるようで
すが、JFSの事務局にはごんぎつねさんが来てくれました!

差出人の書いていないお届け物に、落ち葉と一緒に「活動にお役立てください」
とお金が入っていたとのこと。フルマラソン・チャレンジへのエールも。ありが
とうございます! 大事に使わせていただきます。

JustGiving を通じて寄付して下さった方々もありがとうございます〜。コメン
トもとってもうれしいです。
http://justgiving.jp/c/1050

初めてのフルマラソン、いよいよ明日です。お天気もよさそう。ウェアも準備しました。あとは走るだけ!(^^;楽しんで走ってきますー。

 

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