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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2011年01月28日

「幸せ経済社会研究所」を設立しました〜設立記念シンポジウムのご案内 (2011.01.28)

新しいあり方へ
 

今年最初のメールニュースで「あらゆる環境問題の根源・原動力である「本丸」にいよいよ切り込みます」と宣言していました活動を、いよいよ本格的に始めることにしました。

そのための基盤として「幸せ経済社会研究所」を設立し、活動を始めました。

設立の思いを以下にご紹介します。3月4日に「幸せ経済社会研究所設立記念シンポジウム」を開催します。よろしければぜひおいでいただき、この時代の大きな本質的な課題について一緒に考えてみませんか。

これまで、世界の大部分では、経済成長はなくてはならないものだと(無意識・意識的に)考えられてきました。しかし、人口や経済の成長がもたらした温暖化をはじめとする環境問題の影響が明らかになるにつれ、“経済成長”についてもう一度しっかり考えようという動きが盛んになってきました。

・経済成長とは何なのか?
・その果たしてきた役割とは?
・経済成長が生み出してきたものは何か、引き起こしてきた弊害は何か?
・経済は無限に成長できるのか? どこまで成長できるのか?
・GDPは実際には何を測っているのか?
・社会の進歩や人々の幸せはどうやって測ることができるのか?

地球温暖化も生物多様性の減少も、問題の「症状」のひとつです。こうした多くの問題を引き起こしているのは、有限の地球のうえで、無限の経済成長を求める構造であるという認識が広がりつつあります。現在のかたちでの経済成長は真の幸せにはつながらないという認識や、経済成長を前提としない幸せのあり方を模索する動きが盛んになっています。

一方で、現在の社会や経済の構造が“成長”を基盤としているかぎり、経済成長をやめることは考えられないという考え方もあり、現状ではほぼすべての政府が「経済成長」「GDPの成長」を国の政策の基盤に置いています。

「現在の経済・社会システムの中では経済成長を続けないと雇用や生活が不安定になってしまう」一方、「地球の資源やエネルギー、CO2吸収源などの限界を考えれば、永遠に経済成長を続けることは不可能である」という状況は、「経済成長のジレンマ」と呼ばれています。

近年サルコジ仏大統領の諮問によりGDPが経済指標として適切であるかを問い直す委員会の報告が出され、英国政府の持続可能な社会委員会からも「成長なき繁栄」レポートなどが出されるなど、政治的にも大きく取り上げられるようになってきました。研究者の間でも、「GDP以外の指標づくり」や「脱経済成長」(de-growth)の研究が盛んに行われるようになっています。

日本でもこのテーマについて研究し、国内外に発信する機関が必要との思いから、このたび有限会社イーズは環境NGOジャパン・フォー・サステナビリティとともに、「幸せ経済社会研究所」を設立することになりました。

「社会や経済を不安定にすることなく、どう地球の限界と折り合いをつけ、真に幸せな社会を築いていくか」「社会の真の進歩や幸せを何によって測るのか」は、今後の政府、自治体、企業をはじめとするあらゆる組織、そして私たち一人ひとりにとって避けることのできない課題です。

「幸せ経済社会研究所」はこのチャレンジに正面から向き合い、調査研究/情報発信/世論形成/対話/世界の動きとのネットワークづくりといった活動を展開していく所存です。

来る3月4日、同研究所の設立記念シンポジウムを開催いたします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「幸せと経済と社会との関係を問い直す」をテーマに、持続可能な方法での社会発展とイノベーションについて、北米・ヨーロッパ・オーストラリア・アジアなどで、企業や自治体へのコンサルティングを行っているアラン・アトキソン氏を特別ゲストに迎えてお話を伺い、今後の研究所の取り組みについて考えていきます。

多くの方々のご参加をお待ちしております。

<幸せ経済社会研究所設立記念シンポジウム>

●日 時:2011年3月4日(金)13:00〜16:30(受付開始12:30〜)

●会 場:三菱ビル コンファレンススクエア エムプラス10階「グランド」
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル/TEL:03-3282-7777

(JR) 「東京駅」丸の内南口 徒歩 約2分
(地下鉄)千代田線「二重橋前駅」4番出口 徒歩 約2分
丸ノ内線「東京駅」地下道経由 徒歩 約3分
都営三田線「大手町駅」D1出口 徒歩 約4分
東西線「大手町駅」B1出口 徒歩 約6分

●テーマ:「幸せと経済と社会との関係を問い直す」

●プログラム(予定):

開会

○主催者挨拶

○「幸せ経済社会研究所」について

○特別講演
「幸せと経済と社会との関係を問い直す〜真の幸せを目指す欧米の取り組みから」
ゲストスピーカー:アラン・アトキソン氏
コンサルティング会社 AtKisson & Associates 創設者&CEO。持続可能な方法での社会発展とイノベーションをテーマに、北米・ヨーロッパ・オーストラリア・アジアなどで、企業や自治体へのコンサルティングを行っている。
http://www.atkisson.com/

○会場との意見交換・質疑応答

閉会

●主 催:有限会社イーズ/幸せ経済社会研究所/ジャパン・フォー・サステナビリティ

●定 員:200名程度

●通 訳:あり

●参加費:以下のいずれかの方法でお支払いください。

a)「ビッグイシュー」1冊(300円/冊。最新号でなくても構いません)を事前にご購入ください。当日、確認のため、購入されたビッグイシューを会場受付にてご提示ください。

b) 当日、会場受付にて1,000円を現金にてお支払いください。

※ビッグイシューとは、ホームレスの自立を支援するための取り組みで、定価300円の雑誌「ビッグイシュー」をホームレスである販売者が路上で売り、160円が彼らの収入になるしくみです。地球の限界を超えることなく皆が幸せに暮らせる社会や経済を研究する「幸せ経済社会研究所」では、「ビックイシュー1冊」を設立記念シンポジウムの参加費といたします。ぜひご自宅や会場の近くで販売者がいる場所を下記から探して、ひと声お声を掛けて買ってきてください。

※事前にビックイシューを購入予定でも、万一購入できなかった場合には、当日現金にて参加費(1,000円)をお支払いいただけますのでご安心ください。

「ビッグイシュー」について
http://www.bigissue.jp/(トップページ)
http://www.bigissue.jp/sell/system.html(販売のしくみ)

「ビッグイシュー」販売場所
http://www.bigissue.jp/sell/index.html

●申込み方法:
シンポジウム参加申込み専用フォーム(https://www.tfaforms.com/191147)よ
り必要事項をご記入のうえお申込みください。折り返し、電子メールにて参加票
をお送りいたします。

※複数名でお申込みの場合は、お手数ですが、一名ずつお申込み手続きいただけますようお願いいたします。

※上記の申込み専用フォームにアクセスできない場合や、お申込み後、数日経っても参加票が届かない場合は、メール(info@es-inc.jp)またはお電話
(03-5426-1128)にてお問合せくださいませ。

●問合せ:
有限会社イーズ(担当:飯田)
E-mail:info@es-inc.jp/電話: 03-5426-1128

※本シンポジウムに関するお問い合わせは、有限会社イーズ(info@es-inc.jp/03-5426-1128)宛にご連絡ください。ビッグイシュー日本さまでは受け付けておりませんので、ご注意くださいませ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ご案内ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「参加費はビックイシュー1冊です。ぜひ販売者に声を掛けて買ってきて下さいね」というシンポジウムがやりたかったので、今回新しい活動の基盤となる研究所設立を記念するうれしい機会に実現できて、二重にうれしいです〜!(^^;

そして、春からは研究会も立ち上げる予定です。研究会会員や賛助会員などのしくみができましたら、またご案内しますので、ぜひご一緒に〜。よろしくお願いいたします。


※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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