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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2011年07月16日

【短信】石巻訪問レポート (2011.07.16)

 

12日から2日間ほど、ふたたび石巻のJEN現地事務所に行ってきました。前回2週間ほどおじゃましていたときに始まったプロジェクトのお手伝い(といっても、現地スタッフの相談に乗る、現地を見せていただく、スタッフの慰労会と称して飲み会をやる、というぐらいですが、、、^^;)。

海沿いの市街地や、牡鹿半島の集落のようすは、残念ながら、2ヶ月前に行ったときとあまり変わっていませんでした……。地上のガレキ類は撤去・運搬されていましたが、津波による破壊後のそのままの状態です。。。

それでも現地ではいろいろな動きが少しずつ出てきており、ちょうど行った日に、数ヶ月ぶりに石巻漁港に水揚げがあったとのこと、新聞などでも盛り上がっていました。もっとも、本当の漁港にはまだ船が着けられる状態ではないので、近くの小さな船着き場を使い、競りも仮設のテントでおこなわれました。そこにも連れて行ってもらいましたが、岸壁によじ登ってみると、テトラポットの上に大量のガレキが山積みになったままです。

ガレキがそのままになっているうちに、梅雨と炎天下の夏が来てしまったので、あちこちでハエの大量発生や臭いの問題も起きています。たまたま、5月に講演おじゃました福山で、消臭剤などを扱っていらっしゃる会社の方と出会い、おつなぎすることができました。石巻などで活躍してくださって、現地の方々に感謝されているようすをうれしく拝見しました。

前回、石巻から帰ったあと、「東京でも私なりにできること」をいろいろ考え、被災地に関するさまざまな記事のクリッピングを送ることにしました。全国紙を2紙とっているので、「国・東北」レベルの大きな動き、被災地の「産業・事業所」の取り組みや動向、被災地の「暮らし」を伝える記事、の3つに分類して、切り抜いて溜めては、JEN現地事務所に送っています。

今回おじゃまして、紙に貼ってファイルにして、みんなで使わせてもらっているんですよ、と言ってもらって、うれしく思いました。中にいるとかえって見えなくなることがあったりします。ちょっと離れているからこそ、外から見えている姿を伝えられることもある、と。もっとも、どんどん被災地に関する記事が減ってきているようすに、「まだ何も終わっていない、解決していないのに……」と思っているのですが。。。

牡鹿半島では、地元の人たちが始めた「復興市」にもおじゃましました。まだ避難所生活を送っている方も多く、配給される食糧に、野菜や果物がほとんどないとのこと、復興市では野菜や果物が飛ぶように売れていました。クルマで1時間ぐらい行けば、石巻市内で買い物もできるのですが、クルマを流された人も多く、また、復興や雇用のめどがたっていない状況で、ふだんのように買い物をすることに躊躇する場合も多いようです。

ちょうど私たちが牡鹿半島におじゃました日に、地元の荻浜中学校の生徒たちによる獅子舞が披露されました。1日で、牡鹿半島のあちこち8ヶ所で披露しているとのこと、私たちは7ヶ所目の中学校の校庭で見せてもらいましたが、暑さにも負けず、元気にすばらしいパフォーマンスでした。地域の人たちもたくさん集まっていました。中学生の伝統の獅子舞に勇気づけられたことと思います(獅子舞の音楽に、我慢しきれなくなったのでしょう、ひとりのおばあちゃんが前に進み出て、一緒に踊り出しました。とってもすてきな光景でした!)

地域の伝統の獅子舞を30年にわたって中学生に伝え続けているキーパーソンが、いま避難所をまとめるリーダーとしても活躍されています。この方にもいろいろお話をうかがい、またまたいろいろ考えさせられました。

せっかくの石巻とのご縁なので、これからもときどきおじゃまして、お手伝い&エールを送り続けたいと思っています。来月は、私たちの会社、イーズ&チェンジ・エージェントの社員10人でおじゃまします。今年の社員旅行は「石巻ボランティア体験!」なのです。

ゴールデンウィークの後、石巻でもボランティアさんが減ってしまいました。夏休みに入って、少し戻っているようですが、まだまだ人手が必要です。JENでもボランティア募集していますし、もしグループで行くよ、会社からまとまって派遣できるよ、ということでしたら、ぜひご相談下さい。おつなぎします〜。

 

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