18日付の日経新聞に、京大と住友電工が通信技術を応用して、電化製品ごとに、電力会社の供給電力や太陽電池などの自家発電、蓄電池などのさまざまな電源のなかから相性のよい電源を選んで振り分ける技術を開発した、というニュースが載っていました。
この技術が実用化されれば、安定した電力が必要な医療機器などには電力会社の共有電源を使い、天候などで発電量が変動する太陽電池はパソコンや蓄電池の充電に使う、といった使い方ができるようになります。「2〜3年以内には実用化されるのではないか」とのこと。
こ記事を読んで、「おお、私の長年の夢(?)が実現する日が来た〜!」とわくわくしています。
今は昔、メールニュースを出し始めて1ヵ月後ぐらいの[No.29] (1999.12.02)で、このようなことを書いていました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前に聞いた話ですが、「アメリカでスーパーボウルの試合中に停電しても、そんなものだろう、と皆思っているので、別に何も起こらないが、日本で日本シリーズの試合中に停電したら、それこそ苦情の電話が殺到して大変だ。」
何の製品でもそうでしょうが、「どんな状況でも停電ゼロ」にしようと思うと、いろいろなバックアップやら余分な設備がたくさん必要になるのだと思います。
それはコストを通して価格にも跳ね返ってきますし、それだけではなく、風力や太陽光発電が参入する上での大きな壁になっているのですね。
電力会社はもちろん消費者の要望に合うように電気を作らないといけませんから、「私たち消費者は、どこまでの質の電力を要求するのか?」を考えないといけないのですね。
「松」「梅」「竹」というお寿司方式はいかがでしょう?
「仕事で使うパソコンは絶対に落ちては困るから、高いけど『松』の電気を頼む」「たまに停電するくらいなら、『梅』がお買い得だね」「テレビばっかり見ていて困るから、しょっちゅう消えてくれた方が有り難いわ、ウチのテレビ用には『竹』ね」な〜んて。
・どこから得るか、というエネルギー源の観点
・どれだけ使うか、というエネルギー使用量の観点
・どの質のものが必要か、というエネルギーの質の観点
が必要なのだなぁ、と思った次第です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10年以上まえに、上記を書いたときには、電力会社からの供給電力が前提になっていましたが、いまや「それは選択肢の1つ」という時代が到来しつつありますものね。自家発電や蓄電池も組み合わせて、それぞれ必要な質の電力が使えるようにする技術があれば、恐れなくさまざまな選択肢を使うことができますよね!
この記事の最後には、「電力ルーター同士は通信機能がある。複数台を組み合わせれば、どこから供給された電力かを見極め、電力の安定性に会わせて供給先の電化製品を選べる。将来は地域の電力網などにも応用できる可能性がある」。
これまでの「電力とは」という既成概念や思い込み(=メンタルモデル)を打破・ゆるめてくれる技術がきっとこれからもどんどん開発・実用化されていくことでしょう。ワクワクしますね〜。