第1回「みんなのエネルギー・環境会議」が7月31日茅野市で開催されました。
http://meec.jp
会議のUstアーカイブはこちらにあります。セクションごとに分かれているので、視聴したいところを選んでどうぞ。
http://www.ustream.tv/recorded/16344224
11:30〜12:15 オープニング
基調講演:小林正弥(千葉大学法経学部教授)
12:15〜13:45 全体討論 第一部【原子力】
13:45〜14:30 昼食・休憩
14:30〜15:40 全体討論 第二部【再生可能エネルギー】
15:50〜17:00 全体討論 第三部【体制・政策決定】
17:10〜18:20 全体討論 第四部【ライフスタイル】
18:20〜19:00 総括と今後へ向けて
冒頭の趣旨説明で、発起人を代表して、国際環境経済研究所の澤昭裕さんが「3つの原則」を共有してくれました。これがそのあとの議論のよい枠組みになったと思います。
その1「登壇者は independent thinkerとして参加する」(肩書きを背負ったり所属組織のポジションを述べることはせず、独立して思考し、発言する )
その2「この会議体を政治的に利用しない、させない」(政治家の参加は歓迎するが、個人の資格で参加する。ここは永田町でも霞ヶ関でもなく、主役は「みんな」です)
その3「冷静かつ複眼的な思考で議論する」(時間厳守で、冷静に論理的に議論する)
基調講演の小林先生は、白熱教室のサンデル氏の解説者としても著名な方で、「原子力エネルギーと民主主義ー原発は正義に適うか?ー」という演題でお話し下さいました。とても刺激的で面白かったので、ぜひ聞いてみてください。20分ぐらいです。
来場者にはサプライズ!でしたが、第2部の冒頭に菅首相が登場・お話しされました。
どの部も多くの登壇者が広く論点を出し合い、今後に向けてのよい土台ができたのではないかと思います。ご興味のあるテーマのところをのぞいてみてください(原子力が90分、あとのセッションは70分ずつです)
私は総合司会と、第4部「ライフスタイル」(市民が変えるエネルギー・エネルギー政策)のコーディネータを担当しました。
私たち主催者にとっても第1回ということ、いろいろ学びや反省点もありましたが、原発にせよ、自然エネルギーにせよ、経済か環境かにせよ、二項対立を超えて、その先に進むための「熟議による民主政治」に向けての第一歩としていければと思っています。
当日の様子をNHKのエコチャンネルブログで紹介してくださいました。
http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/90959.html
ニュース7の報道の動画もあります
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_news7_20110731_1286
今回は論点整理が主な目的だったので、多くの登壇者の意見を聞くという構成にしました。それぞれ2時間の講演をお願いしてもよいような方々だったので、「もったいない〜」という声はたくさんいただきました。(^^;
広く論点を出すフェーズと、各論点を深めていくフェーズを意識して分けつつ、進めていこうと思っています。
たくさんの(論客の)登壇者がいるため、今回は「話題提供は5分、コメントは1分ずつ」というルールにして、かなり厳格に適用しました。おかげで、数十人という登壇者がいたにも関わらず、ほぼ時間通りに進めることができました。
当日もコメントしたのですが、議論の内容・テーマだけでなく、私たちは「熟議の作法」も深め、身につけていかなくてはならないと思っています。what(何を議論するか)だけでなく、how(どのように議論するか)ですね。そのための方法についても今回いくつか学びがありました。これからに活かしていきたいと思っています。
参加された方、アーカイブを観てくださった方、よかったらご感想やコメントを共有下さい(このメールニュースに返信いただければ私に届きます)
次の会議や地域での展開に向けての活動も始まります。どうぞお楽しみに! そして、それぞれの地域で、個人で「みんなのエネルギー・環境会議」を進めて下さいね!