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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2011年08月17日

「幸福度指標についてしっかり学び、じっくり考える」幸せ経済社会研究会の特別セッションのご案内 (2011.08.17

 

What we measure affects what we do.
(私たちの測るものが、私たちの行動を左右する)

「だからこそ、経済パフォーマンスと社会的進歩を測る指標が大事なのだ」。

「現在は、適切な方位計もなく飛行機を操縦している状態。経済危機からの脱出や経済のよりよい舵取りのためにも、現在のGDPだけという限定的な指標でない、より適切な指標が大事」。

明日開催される幸せ経済社会研究会の特別セッション「サルコジ報告を読む」の準備中です。
http://ishes.org/news/2011/inws_id000126.html

膨大なレポートのうち、今回は全体像とエッセンスを短時間にゲットするため、Executive Summary を読み解きます。

・2008年2月、サルコジ仏大統領はなぜ、ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ教授(コロンビア大学)ら中心に、「経済パフォーマンスと社会の進歩の測定に関する委員会」を立ち上げたのか?

・経済危機を経て、その重要性が増している

・だれに向けて書かれたレポートか?(私たちも対象になっています!)

・主なメッセージと提言とは? 
-GDPという指標の改善の余地(足りないところ、測れていないところは?) 
-QoL(生活の質)の測り方 
-持続可能性をどのように測り、どのように指標に入れ込んでいくか

Executive Summary は英文で12ページほどですが、とても明確な文章で、GDPの限界と幸福度指標の必要性と可能性・難しさがわかりやすく整理されています。

うんうんと感心しながら、いろいろ関連する情報を探したり考えたりしながら、明日用のレジメ(ほぼ全訳?)を作っているところです。

このサルコジ報告は、幸せや幸福度指標を考えるうえで絶対に外せないものでありながら、残念ながら、今のところ和訳は出ていないようです。明日では、エダヒロの訳・解説をもとに、その内容や意義について考えます。とても参考になる内容です。ぜひご参加ください。(音声受講もできます)

会員(通常会員・音声会員)についてはこちらをご覧下さい。
http://ishes.org/member/

「次は12月からしか入れないのですか?」と、会員の会期についてのご質問をいただいてきます。

事務手続き上、会期は「6月会員」と「12月会員」と半年ごとに区切らせてもらっていますが、いつからでも参加できます。11月まではいつお入りいただいても「6月会員」となり、会期中の過去の研究会を他の受講者と同じ実費で音声受講できます。

次の特別セッションでは、ブータンのGNHを詳しく見ていきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【募集中:会員向け】9/21(水)「幸せ経済社会研究会」特別セッションのご案内

「幸せ経済社会研究会」特別セッション 〜「ブータンのGNHの基本思想と指標の構成を学ぶ」特別研究会〜

「GNP(国民総生産)ではなく、GNH(国民総幸福)を」測ろうという、ブータンのGNHの考え方と取り組みは、世界に大きな影響を与えています。日本を含む先進国でも「ブータンに倣え」とばかりに、幸福度指標を作ろうという動きが盛んになっています。

しかし、私たちはブータンのGNHの基本的な理念や思想・哲学を理解しているでしょうか? 単に「GDPだけでなく、幸せを測ることが大事だ」というところで止まっていないでしょうか?

ブータンのGNHの設計者でもあり、幸せ経済社会研究所のアドバイザーでもある国立ブータン研究所所長のカルマ・ウラ氏の書かれた「GNH指標の解説」を読みながら(日本語レジメはこちらで用意します)、その基本的な思想や理念を理解し、この指標がどのような項目で構成されているのか、それはなぜなのかを見ていきましょう。

GNHが何を測ろうとして作られた指標なのかを理解することから、日本でも今後出てくる幸福度指標を、本当に私たちの役に立つものにするためにはどうしたらよいか、何に気をつけたらよいのかを考えていきましょう。

みなさんのご参加をお待ちしています。

(特別研究会のため、定員が少なめになっています。ご関心のある方、ぜひお早めのお申し込みをよろしくお願いいたします。なお音声受講も可能です)

http://ishes.org/news/2011/inws_id000130.html

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ご案内ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

幸せ経済社会研究会では、定期研究会(幸せ×経済×社会に関する書籍の読書会)や特別セッション(日本語になっていない英語文献を読み解きながら考える)などで、幸せ×経済×社会を考えていく上でのコンテンツ(what)を得ていくと同時に、幸せ×経済×社会という観点から社会を変えていくために必要なスキル(how)も身につけていく場を提供しようと考えています。

秋からは「対話力を高める」ための連続勉強会を開催する予定です。

これからも興味深いテーマでがんがん勉強していきますので、是非ご一緒に!

さて、幸せ経済社会研究所のオープンセミナーは、会員でなくてもどなたにでもご参加いただけます。しばらくは「実践者に聞く」シリーズを展開予定です。

今月下旬に開催するオープンセミナー第1回「半農半Xの塩見直紀氏を迎えて」
http://ishes.org/news/2011/inws_id000120.html

半農半Xという、新しいライフスタイルを実践・提唱され、日本のみながず世界からも注目されている塩見直紀氏をお招きし、お話をうかがいます。

こんなときだからこそ、大事なことを後回しにせずに考え、自分の暮らしや生き方に「しなやかな強さ」を持たせるために何ができるか、実践していきませんか。

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