環境省の地球環境部会の下に設けられていた「中小期ロードマップ小委員会」が、「2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会」となって、議論を続けています。ロードマップ小委員会から引き続き、私も委員を務め、小委員会の議論に資するためのワーキンググループの1つを担当しています。
コミュニケーション・マーケティングWGです。
http://www.env.go.jp/council/06earth/y0613-02/mat03.pdf
この「コミュニケーション・マーケティング・ワーキンググループ」は去年から活動しているワーキングですが、始まって1年たち、3.11もあり、大きく状況が変わってきました。
3.11後、エネルギー問題に関しては「このままでは立ちゆかない。私たちは変えなくてはならない」という“変わる必要性”を説く必要はなくなった、具体的にどうしたらよいかの議論になってきたと思うのですが、一方で、温暖化については「今はそれどころではない」と二の次になってしまっている感もあります。
地域や企業などの組織で、または自治体で、温暖化などについて「伝え、行動変容を促進していく」担当者の方々は、エネルギー問題は温暖化問題と表裏一体であるため、物事を動かしやすくなった一面もありつつ、切迫したエネルギー問題を優先する風潮のなかで、「温暖化についてますます伝えにくくなった」と感じていらっしゃる方も多いようです。
今回コミュニケーション・マーケティングWGでは、NGOや自治体、企業、地域などで、「温暖化について伝え、行動変容を促進していく」担当者の方々の役に立つ、「伝えるためのガイドライン」を作ろうと考えています。
たとえば、英国政府など、温暖化コミュニケーションに力を入れているところでは「伝える人のためのガイドライン」を整えています。アル・ゴア氏も、『不都合な真実』を出したあと、「自分と同じように伝えられる人を1,000人育てる」というプロジェクトをNGOを組んで進めました。
今の日本で、温暖化について伝え、行動変容を促進していくために、私たちに何があれば役に立つのでしょうか? そもそも、「伝える」とはどういうことなのでしょうか? 伝える立場の人が知っておくべき「コミュニケーションの原則」とは何でしょうか? 英国政府の温暖化コミュニケーション・ガイドラインはどのような内容なのでしょうか?
このようなことを、伝える立場の方々に伝え、効果的なコミュニケーションを一緒に考えていく場を設けることにしました。「伝える上で、何があれば役に立つか」もぜひいろいろ教えていただき、ワーキンググループに持ち帰って、本当に現場の方々に役に立つガイドライン作りに役立たせていただきたいと願っています。
NGO、自治体、企業、地域などで、温暖化や環境について伝える立場の方々、伝えたいと思っている方々、ぜひおいでください〜!
特別セッション
「温暖化についてより効果的に伝える〜環境コミュニケーション力をアップするには?」
●日時 : 2011年10月13日(木)18:00〜20:30
●場所 : みずほ情報総研(株) 安田シーケンス2階 会議室
東京都千代田区神田錦町2-3
http://www.mizuho-ir.co.jp/company/info/data/map/honsha.html
●内容 : 生活者との環境コミュニケーションに関する概論、事例紹介、参加者の意見交換など
●参加費:無料(コミュニケーションスキルに役立つ資料を差し上げます)
●募集人数 : 最大50名
●応募一次締切 : 2011年10月 3日(月) 18:00
*多数のご応募をいただいた場合は選考をさせていただきます。
*参加の可否につきましては、ご応募いただいた方皆様に、
10月5日(水)18時までにメールにてお知らせいたします。
●応募必要事項
(1) お名前
(2) ご所属
(3) どのような人々に伝える立場・活動をなさっているかを教えてください ※伝える活動の中で、ふだん感じていらっしゃる難しさや悩みなどがあ ればぜひ教えてください
(4) パソコンメールアドレス
●主催:有限会社イーズ
●お申し込み先・お問い合わせ
みずほ情報総研(株) 環境・資源エネルギー部 藤原・小山田
road-map@mizuho-ir.co.jp
私がこれまで試行錯誤しながら続けてきた「伝える活動」の中から得てきた学びや教訓、ふだん気をつけていることや工夫などもお伝えしたいと思っています。
「伝える力」のスキルアップの機会に、同じような活動をしている方々とのいけん交換の機会に、ぜひご参加下さい。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています〜!