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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2012年07月23日

第3回みんなのエネルギー・環境会議「エネルギー選択肢と原発をめぐる諸問題を考える」のご案内 (2012.07.23)

エネルギー危機
新しいあり方へ
 

エネルギー政策の意見聴取会が続いています。

先日の雑感で

> もしかしたら、「20〜25%シナリオ」を推すのは電力会社の関係者ぐらいしかい
> ないのかも、と思っちゃいました。だから、やらせじゃないけど、公正に無作為
> 抽出しても、結果的にそうなっちゃうのかも。(^^;

と書きましたが、今日の朝日新聞によると、「大阪会場では、20〜25%で意見表明を望んだ67人から3人を抽選したところ2人が関西電力の社員だった。この2人を除いてさらに抽選しても、関電の関連会社の社員が1人含まれていた」とのことですので、やっぱりそういう感じなのかな〜。(私は計算が苦手なのでチャレンジしませんが、「上記の場合、67人中電力関係者が何人いたか推測せよ」という数学の問題もできそうですね。^^;)

これまで開催された5会場の合計で、それぞれの選択肢に意見表明を希望した人の割合を見ると、

ゼロシナリオ:72%
15シナリオ:11%
20〜25シナリオ:17%

とのこと。パブコメに集まっている意見も最後には集約され、数値化されると思いますので、きちんと自分の意思が伝わるように、書く際にはご注意下さい。

注意1)
単に「脱原発」とだけ書くと、一応、どのシナリオも3.11前の26%という原発比率よりは「脱原発」という位置づけですので、どこにも振り分けられない可能性があります。脱原発をして、2030年には何%にしたいのか、ぴったり!がなくても近いものを書くことをお奨めします。

注意2)
若い人から「ゼロシナリオは再稼働を前提として、そのあとゼロにしていくシナリオなので、再稼働反対の自分には選ぶ選択肢がない」という誤解?を聞いてびっくりしました。けっこう流布している認識のようで、そう思ってパブコメで意思表明をしない人が多かったら、ゼロシナリオを選ぶ人が少なく出てしまってもったいない!と思います。

ゼロシナリオは「再稼働して一時的に原発を使っても2030年にはゼロにする」だけではなく、「再稼働をせず、ずーっと原発はゼロのまま」も含まれます。再稼働反対の方は、ゼロシナリオを選んで、かつ「再稼働もしない」と意見を添えておくとよいのではないでしょうか。

「再稼働してゼロか」「再稼働せずにゼロか」というところで争っているグループもあるようですが、いずれにしてもゼロにしたいのであれば、そこで争うまえに、「2030年に15%または20〜25%原発を維持しつづける」選択肢との戦いに勝つことが先ではないかと思います。

2030年にゼロが決まってからでも「ではそのために再稼働はどうするのか」の議論はできます。今その議論で争っているうちに、2030年に15%か20〜25%の選択肢を選ぶ人の方が多ければ、「再稼働してゼロ」か「再稼働せずにゼロ」の議論自体が意味がなくなってしまいかねません。

国民的議論のやり方や、上述したような意見表明の注意など、まだ十分ではないところもたくさんありますが、方法論は改善要求を出しつつ、「政策に国民の声を反映しよう」という方向性は間違っていないと思うので、できるだけ参加することが大事だと思っています。

さて、私も発起人の1人を務める「みんなのエネルギー・環境会議」でも8月5日(日)午後、お台場の日本科学未来館にて、エネルギー選択肢や原発の諸問題、国民的議論をテーマに、シンポジウムを開催します。

原発の諸問題を取り上げるセッション2では私がモデレーターを担当させていただく予定です。原発事故リスク、核廃棄物、再稼働について、原発推進・脱原発・中間派のさまざまな立場からの意見を聞き、何が本当の論点なのか、どこは同じで、どこが違っているから立場の違いにつながっているのかを探っていきたいと思っています。

セッション3の国民的議論では、大学生や高校生にも参加してもらい、少しでも未来のことも考えた議論にするには?という視点でも展開できればと思っています。どうぞお楽しみに〜!

当日議論を聞いた上で、会場でパブコメを書いていただくこともできるようにしたいと思っています。ぜひご参加ください〜! 
http://bit.ly/NX3ud1

またご興味のありそうなお知り合いやお仲間、Facebookやツイッターなどで共有していただけたらうれしいです。

よろしくお願いいたします。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


第3回みんなのエネルギー・環境会議
 「エネルギー選択肢と原発をめぐる諸問題を考える」開催のお知らせ

 
現在、8月中に策定されるエネルギー基本計画に向けて、エネルギーの選択肢をめぐる国民的議論が展開されています。
・選択肢の意味するところは何なのか?
・原発をめぐる事故リスクや核廃棄物、再稼働等について、どのように考えればよいのか? 
・この国民的議論をよりよい日本の社会や政策につなげていくには何が必要なのか?
 
こういったことを掘り下げてじっくりと、かつさまざまな視点や立場から議論し、考えていくことを目的として、『第3回みんなのエネルギー・環境会議』を開催いたします。ぜひご参加下さい。


■ 開催概要

日時:2012年8月5日(日) 13:15〜17:30 (開場12:30)
会場:日本科学未来館 みらいCANホール    
    新交通ゆりかもめ 船の科学館駅あるいはテレコムセンター駅徒歩約5分
    りんかい線 東京テレポート駅徒歩約15分
定員:300名
主催:みんなのエネルギー・環境会議
共催:基本問題委員会自主的分科会
資料代:500〜1000円(確定次第、MEECのウェブサイトでお知らせします)
登壇者:(五十音順 敬称略)
     植田和弘(京都大学大学院経済学研究科教授)
     枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長)
     大島堅一(立命館大学国際関係学部教授)
     落合真弓(広島連塾Sus☆テラス副代表)
     柏木孝夫(東京工業大学特命教授)
     澤田哲生(東京工業大学原子炉工学研究所)
     鈴木達治郎(内閣府原子力委員会委員長代理)
     高橋洋(富士通総研主任研究員)
     吉岡達也(ピースボート共同代表)
     吉岡斉(九州大学副学長)ほか

プログラム:
12:30 開場
13:15 開会、挨拶、趣旨説明、これまでの流れ等
13:25 セッション1 エネルギーの選択肢を考える
        ・・・政府の選択肢案への適切な批判、選択肢が意味するところ、選択肢の解説に載って
          いない要素の重要性を考えます
14:45 休憩
14:55 セッション2 原発をめぐる諸問題〜事故リスク、核廃棄物、再稼働
        ・・・専門家の方々とともに、市民の目線で疑問点や問題点を整理、検証します
16:25 セッション3 国民的議論と政策への反映について
        ・・・地域や他国の事例も参考にしながら、国民的議論のあり方について考え、政府に対
           し、よりよい政策策定に向けての提案を行います
17:20 総括
17:30 閉会


■ 一般参加者募集

こちらの申込みウェブサイト(http://bit.ly/NX3ud1)より必要事項を記入の上、送信をお願いいたします。誠に申し訳ありませんが先着順とさせていただき、定員となり次第応募は締め切らせていただきます。資料代は当日現金でのお支払いをお願いいたします。

※お申し込みウェブサイト  http://bit.ly/NX3ud1
※「みんなのエネルギー・環境会議」ウェブサイト   http://www.meec.jp/
※Twitterにてお申込み状況等を情報発信いたします  http://twitter.com/#!/meec_official

■ 報道取材をご希望の方

報道取材をご希望の方は、上記のウェブサイトからお申し込みいただくか、下記の項目を記載いただき、件名を【第3回MEEC報道取材希望】として、meec@isep.or.jp にメールにてお申し込みください。
なお、(報道取材の方にも)一般参加の方同様、資料代をご負担いただきます。
何卒ご了承ください。
・お名前(ふりがな)
・所属
・媒体名
・人数
・写真撮影/ビデオ撮影の有無
※主催者による中継を行いますので、インターネット中継はご遠慮ください。
※会議開催中の写真撮影及び映像収録につきましては、会議運営進行の都合上、撮影可能タイム、撮影場所等を指定させていただく場合があります。ご了承ください。

● 「みんなのエネルギー・環境会議」について ●

これまでは「電気代を払っていれば何の心配もなく好きなだけ電気を使っていい」と、“コンセントのあちら側”のことは気にしていなかった多くの人が、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、自分たちの使う電力の量やその作り方に対する意識と関心を持つようになってきました。「自分たちのエネルギーについて知りたい」「考えたい」「話したい」「変えていきたい」という思いが高まってきています。

私たちはこれから作られる日本のエネルギー政策が、我が国・日本の社会と将来を大きく左右するものになると認識しており、エネルギー政策を作るプロセスそのものを国民に開かれた場にしていきたいと思っています。

「みんなのエネルギー・環境会議」は、原発推進/反原発・脱原発、自然エネルギーの今後等について、「こうあるべき」という特定のスタンスを打ち出すためのものではありません。それぞれの観点についての賛成・反対を含め、さまざまな立場や考え方の人々がオープンに日本の産業や暮らしを支えるエネルギーの今後について、考え、語り、議論し、対話する場を作っていくことをめざします。

そんな想いから「みんなのエネルギー・環境会議」が立ち上げられ、第1回の会議が7月31日に長野県茅野市で開催されました。また9月10日には京都で、10月22日には札幌で地方版が開催されるなど、各地域の自発的な開催が進められています。

発起人(五十音順)
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)/枝廣淳子(幸せ経済社会研究所)/岡田武史(日本サッカー協会)/橘川武郎(一橋大学)/小林武史(APバンク)/澤昭裕(国際環境経済研究所)/澤田哲生(東京工業大学原子炉研究所)/茅野實(長野県環境保全協会)/吉岡達也(ピースボート)/吉岡斉(九州大学)

※「みんなのエネルギー・環境会議」ウェブサイト  http://www.meec.jp/

■ インターネット中継について

Ustreamによるインターネット中継を予定しております。
Ustream:http://www.ustream.tv/channel/meec-live

■ このプレスリリースに関するお問い合わせ

「みんなのエネルギー・環境会議」事務局(環境エネルギー政策研究所 内)
担当:山下、道満
E-mail:meec@isep.or.jp
URL:http://www.meec.jp/

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