新しい年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年の最初のメールニュースでこのように書きました。
~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、1年前、2011年最初のメールニュースで、このように書きました。
> 今年2011年の私の重点テーマは3つあります。
>
> (1)脱経済成長・本当の幸せ
> (2)共創力
> (3)行動変容のためのコミュニケーションとマーケティング
(1)については、幸せ経済社会研究所を立ち上げて、研究会/勉強会/セミナーを開催し、世論調査を行い、ウェブサイトを立ち上げて、内外の関連情報やニュースを伝えてきました。特に震災後は、幸せ研の大きなテーマの1つである「レジリアンス」(しなやかな強さ)について考え、伝えることが増えました。
(2)については、「対話の理論を学ぶ」連続勉強会を行うなど、自分でも勉強しながら、日刊 温暖化新聞の異業種勉強会やみんなのエネルギー・環境会議」などの場を中心に、対話や共創力の実践を深めてきました。
(3)については、主に環境省の中央環境審議会の下に設けられた小委員会の中の「コミュニケーション・マーケティングワーキンググループ」の取り組みを通して、勉強と実践を続けています。
加えて、3.11を受け、「エネルギー」が大きなテーマの1つになった1年でした。
2012年の自分の重点テーマは以下のように考えています。
(1)幸せ・経済・社会:つながりと構造の変え方
(2)エネルギー:エネルギーそのものとエネルギー政策の熟議型民主主義化
(3)共創力:対話の作法と場づくり
(4)行動変容のためのコミュニケーションとマーケティング
~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~
2012年は、幸せ経済社会研究所の勉強会・連続セミナーをベースに、
(1)幸せ・経済・社会:つながりと構造の変え方
(4)行動変容のためのコミュニケーションとマーケティング
の勉強を進めました。
そのための「心理学勉強会」も行いましたし、現在開催中の「マーケティング勉強会」もその大きな土台の1つになります。
コミュニケーション&マーケティングについては、環境省の小委員会の「コミュニケーション&マーケティング ワーキンググループ」の座長としても、取り組みを進めることができ、次の課題も明確になってきたところです。
(2)エネルギーと熟議型民主主義化
については、基本問題委員会での議論や、エネ女/エネ若などの集まり、みんなのエネルギー環境会議など、さまざまな活動ができました。昨夏の国民的議論は、プロセスや方法の未熟さはあったものの、日本にとって大きな一歩だったと思っています。
(3)共創と対話
については、柏崎市での原発推進派/賛成派/中間派の方々が、おそらく初めて一堂に会して、柏崎のこれからについて考えるプロセスをお手伝いしたほか、企業に対しても、単なる「環境コミュニケーション」ではなく、「対話と共創」を大きな目的として、コンサルティング・研修等の支援をしています。
昨年は、こういった(自分の中での)いくつかの流れが1つに合流し、「つながりと対話で共創を」という大きな方向性・ミッションになった1年でしたそれにあわせて、ウェブサイトも「イーズ共創フォーラム」としてリニューアルしてもらい、「つながり」「対話」「共創」を見たり、読んだり、感じたり、発見していただける場となりました。
http://www.es-inc.jp/index.html
メールニュースだとどうしても、図表や画像、映像などがお届けできないため、「ウェブサイトで情報発信をしながら、メールニュースでもお伝えしていく」形にシフトしていく予定ですので、ときどきサイトものぞいでいただけたらうれしいです。
今年の私のテーマは、「終わるべき時代が終わった後に来るべきものの誕生・成長・発展をいかに手伝うか」です。
昨年末の選挙結果を、私は「日本人は終わるべき時代にとどめを刺すことを選んだ」と見ています。
自民党がダメだから民主党にした、民主党もダメだったから自民党にした、やっぱり自民党もダメだ、となったとき、「どの党に任せたら、これまで通りが続けられるか?」という問い自体が成立しないことを受け入れざるを得なくなり、そうではない世界の模索が始まることでしょう。
「どこかの党に(政府に)任せればよい」という考え方はもはや成立しない。「これまで通りを続ける」こと自体が不可能である。としたら......?
「終わるべき時代が終わった後に来るべきもの」はすでに、あちこちで芽吹いています。それらを応援し、広げる力をサポートすること。そして、それらが社会の主流派になっていくために必要な"地ならし"をしていくこと。
今年はこういったことをやっていきたいと思っています。
主な活動の場は、幸せ研(幸せ経済社会研究所)、政府の委員会、自治体や企業へのお手伝いの場、講演、執筆など。世界との共創という意味では、JFSのほか、ブータン政府の国際専門家委員会、内外での国際会議など。
そのすべては無理としても、できるだけの学びを、イーズ共創フォーラムのウェブサイトでお伝えしていきたいと思っています。
http://www.es-inc.jp/index.html
みなさんとも"共創"できることを心から楽しみにしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。