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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2014年01月23日

細川氏の都知事選立候補表明を聞いて (2014.01.23)

エネルギー危機
新しいあり方へ
 

今日の「一日一題」です。
http://www.es-inc.jp/1dai/2014/1dai_id004757.html

このページの下にディスカションできる場がありますので、よろしければコメントやお考えなど、投稿くださいー。いろいろな考え方があると思いますので。

2月9日投開票の東京都知事選に、元首相の細川護熙氏が1月22日、立候補を正式表明しました。

動画:細川都知事選 原発即時ゼロ 「すべてをかけて戦う」1/22(IWJ)
http://youtu.be/LO6S19mPB6k

とても大事な観点が述べられているので、ご紹介します。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~

なぜ決意をしたかということですが、今の国の目指している方向、進め方に何かと危うい者を感じているからです。憲法でも安全保障でもあるいは近隣諸国との関係でも、懸念していることがいくつかあります。

デフレ脱却について、安倍さんはがんばっておられますが、現在の1億3千万人の人口が50年後には9千万人、100年後には江戸時代に近い3分の1の4千万人くらいにまで減ると予測される、これからの時代に、今までのような大量生産、大量消費の、経済成長至上主義ではやっていけないのではないか。

腹いっぱいではなく、腹七分目の豊かさでよしとする抑制的なアプローチ、心豊かな幸せを感じ取れる、そういう社会を目指して、成熟社会へのパラダイム転換を図っていくことが求められているのだと思います。

これは世界でもおそらく初めての歴史的実験になるかも知れませんが、世界が生き延びていくためには豊かな国がその生活のスタイルを多消費型から共存型へと変えていくしかありません。成長がすべてを解決するという傲慢な資本主義から幸せは生まれないということを我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。

今のことと関連しますが、私が特に心配しているのは、成長のためには原発が不可欠だと言って政府がそれを再稼働させようとしていることです。そのことに私は改めて強い危機感を持ち、それが今回出馬を決意するきっかけともなりました。

原発のリスクの深刻さは福島やチェルノブイリを見るまでもなく、ひとたび事故が起こったら国の存亡に関わる大事故になる可能性をはらんでいます。そのためには現在の原発依存型のエネルギー多消費型社会を180度方向転換しなければだめだということです。を我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~

この都知事選挙は「原発がなくても日本は発展していけると考える人々と、原発がなければ日本は発展できないと考える人々との戦いだ」と小泉さんは言っていますが、「経済成長をし続けるしかないと考える人々と、経済成長至上主義から成熟社会へのシフトが必要と考える人々との戦い」にもなるのでしょうか。

ご存じのように、小泉元首相が脱原発を強く主張するようになったきっかけは、フィンランドのオンカロ最終処分場の見学ですが、このオンカロを舞台とした映画があります。

アップリンクが、都知事選の争点"脱原発"を考える映画として、時期限定でこの『100,000年後の安全』をYouTubeで無料配信しています。

映画『100,000年後の安全』(日本語吹き替え版)本編
【配信期間】2014年1月22日(水)正午12時~2月10日(月)正午12時
http://www.uplink.co.jp/100000/2014/

私も観ましたが、深く考えさせられる映画です。原発に賛成でも反対でも、原発を推進しようと廃止しようと直面する問題、ぜひこの機会にご覧いただければと思います。

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