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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2014年03月10日

コンビニのコーヒーは便利だけど~コンビニコーヒー大盛況で懸念される使い捨て容器の増加 (2014.03.10)

新しいあり方へ
 

FoE Japanが「脱・使い捨てNEWS」という情報発信をしていて、私もとても重宝させてもらっています。

「脱使い捨てNEWS Online」Vol.28(2014.01.28) から、許可を得て、ぜひ考えていただきたいことをお届けします。
http://archive.mag2.com/0000269008/index.html

コンビニコーヒーのうち、マイボトル持参で買える(10円割引!)と案内しているのは1社だけとのこと。買うならココで! 別系列ならお店で聞いてみよう、と思いました。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~

◆コンビニコーヒー大盛況で懸念される使い捨て容器の増加

今、巷では、コンビニコーヒーが大盛況。大手5社がほぼ全店舗で「淹れたて」のサービスを展開し、手ごろな価格で味も良いと、売れ行きは好調です。

しかし、懸念されるのは、そのマーケット規模に比例した使い捨て容器の増加。最大手のセブンイレブンが全国約16,000店舗のほぼすべてでサービスを展開しているのを始め、大手5社で年間7億杯もの売上げになっているといいます。あっという間に、ファストフードやコーヒーチェーンのテイクアウト市場を上回る規模に達しています。

では、コンビニコーヒーは、マイボトルを持参して買うことができるでしょうか?大手5社のうち、ローソンの「マチカフェ」だけは、店頭で「マイボトル利用で10円引き」の案内をしていますが、その他のチェーンは特に案内はありません。

そこで、FoE Japanは、大手5社のコンビニコーヒーの容器とマイボトル対応について調査してみました。

(以下、店舗数は2013年末の国内全店舗数、マイボトル対応は各社のお客様相談室の回答、容器は各社ともホットは紙コップ、アイスはプラカップ)

◇セブンイレブン「セブンカフェ」16,020店舗
 販売方法:セルフサービス(マシンで1杯ずつ抽出)
 マイボトル対応:店舗判断、アイスコーヒーの氷のみ提供は不可

◇ローソン「マチカフェ」11,684店舗
 販売方法:店員が入れる
 マイボトル対応:可能、割引あり(10円)

◇ファミリーマート「ファミマカフェ」10,245店舗
 販売方法:セルフサービス(マシンで1杯ずつ抽出)
 マイボトル対応:高さがマシンに入れば可、アイスコーヒーの氷のみ提供は不可

◇サークルKサンクス「淹れたてコーヒー」6,304店舗
 販売方法:セルフサービス(マシンで1杯ずつ抽出)
 マイボトル対応:高さがマシンに入れば可、アイスコーヒーの氷のみ提供は不可

◇ミニストップ「エムススタイルコーヒー」2,189店舗
 販売方法:セルフサービス(まとめて抽出したものをポットから提供)
 マイボトル対応:不可(量の調整が自動でないため)

ミニストップ以外は、マイボトル利用ができないわけではないものの、積極的にマイボトル利用を呼びかけたり、割引サービスを提供しているのはローソンのみという状況です。また、セブン、ファミマ、サークルKの3社は、アイスコーヒーの容器と氷がセットで用意されているため、マイボトルに氷を入れるためには、結局、このプラカップを利用せざるをえないシステムです。

コンビニ各社は、淹れたてコーヒーの販売拡大とあわせて、マイボトルへの積極的な対応と、使い捨て容器の回収拠点づくりなどを進めていってほしいものです。

(瀬口 亮子)


~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~


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関連するFoE Japanのセミナーが13日に開かれます。


~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~

3R政策セミナー2014 Vol.1「韓国の生産者責任と発生抑制の法制度」

日本では、容器包装、家電、自動車など、個別にリサイクル法が定められ、生産者の責任の在り方は法律ごとに異なります。

お隣の韓国では、ひとつの法律の中で、様々な製品のリサイクルに関する生産者責任が一括して定められており、リサイクルだけでなく、過剰包装や使い捨て品の規制など、発生抑制に関する制度もあります。

本セミナーでは、これらの韓国の制度の理念や背景、そして実際の施行状況について紹介します。日本の制度見直しに向けたひとつのヒントになるはずです。

【日 時】2014年3月13日(木)14:00~16:30

【場 所】地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース
(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)
    http://www.geoc.jp/access

【参加費】一般:1,000円  FoE Japanサポーター:500円

【プログラム】

1)「韓国の生産者責任制度の理念と背景」    
    鄭 智允 氏 (地方自治総合研究所特別研究員)

2)「韓国の容器包装リサイクルと発生抑制の制度・実施状況」
    瀬口 亮子 (FoE Japan)

3)報告:韓国乳加工産業との環境対策の情報共有
平井 成子 氏(全国牛乳パックの再利用を考える連絡会代表)

4)コメント:日本の制度設計への示唆 
環境省廃棄物リサイクル対策部 

5)質疑・ディスカッション

▼詳細・申込みはこちら
http://www.foejapan.org/waste/event/140313.html


~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~

コンビニコーヒーは、大手5社で年間7億杯とのこと。膨大な数のカップが使い捨てられているのですよね。おいしいコーヒーは飲みたいけど、資源やゴミなどの心配をせずに、罪悪感なく飲みたいですよね。。。

消費者である私たちひとりひとりが気をつけること(マイボトルを持参するなど)は大事ですが、それだけに頼るのではなく、韓国のように、過剰包装や使い捨て品の規制といった「制度」を作っていくことなしには、"意識の高い一部の人の行動"から、"意識に有無にかかわらず、だれもが行う行動"へシフトしていくことは難しいのではないでしょうか。ぜひ日本でも、と思います。

 

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