2013年、国の発電量の1/3を風力発電でまかない、さらに、この割合を2020年までに50%まで引き上げようとしている国があります。どこでしょう? そしてこの国の温暖化への取り組みは?
答えとグラフはこちらをどうぞ!
http://www.es-inc.jp/insight/2014/ist_id005114.html
グラフは出せませんが、本文をお届けします。
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レスター・ブラウン氏のアースポリシー研究所からのミニレポートです。
2013年、デンマークは発電量の1/3を風力発電でまかなった。さらに同国は、主に洋上風力発電の拡大によって、2020年までにこの割合を50%まで引き上げようとしている。デンマークは、2013年11月3日の夜に「風力発電量が電力需要の100%を超える」という経験をしており、デンマークの電力網は上記の目標に対応できるだけの(それどころか、それ以上の)風力発電能力を備えていることが示された。
2013年時点での年間発電量における風力発電の割合を見ると、30%を超えているのはデンマークだけだが、それに続いて、ポルトガルが約25%、スペインが21%、アイルランドが17%となっている。ドイツと英国は、それぞれ約8%(ドイツ北部4州では50%以上)だったが、両国には電力を100%風力でまかなえるだけの潜在力がある。
米国全体の風力発電の割合は4%だが、この割合が25%を超える州もある(アイオワ州とサウスダコタ州)。中国では、風力発電は3%だが、原子力を抜いて電力源の第3位となっている。また、その潜在的な発電容量は、現在の需要の10倍を超える。
【グラフ】風力先進国の発電量に占める風力発電の割合(2013年)
このように風力発電など再生可能エネルギーに力を入れているデンマークは、温暖化対策にも積極的です。「クライメイト・グループ」からの情報をお届けします。
○デンマーク、2020年までに炭素排出量40%削減を約束し、気候評議会を設置
デンマーク議会は2014年2月、気候政策の意欲的な目標を法制化するという画期的な決定を行いました。一国が競争力と活力を備えた低炭素経済の実現に向け、いかに前進できるかが注目されています。
政権の中心である社会民主党、保守人民党、社会主義人民党および赤緑連合の各党は、「2020年までに、デンマークの温室効果ガス排出量を1990年比で40%削減する」という目標を支持しています。新法案により、今後のデンマーク政権は、この削減目標に向けて5年毎に国家目標を設定することを義務付けられます。なお、これまでに調整後のCO2排出量は28.4%削減されています(デンマーク・エネルギー庁のデータより)。
この法制化に合わせて、気候評議会が設置されます。この機関は独立した立場から、化石燃料を削減する最善の方法を国に助言し、政府の気候政策の実施を監視することになります。
これらの取り組みは、「2050年までに、消費エネルギーの100%を再生可能エネルギー由来にする」という、デンマークがすでに設定していた目標を、別の角度から目指すものでもあります(2012年時点の再生可能エネルギーの割合は25.8%)。
また、デンマークは欧州で唯一のエネルギー純輸出国であり、エネルギー依存率は「ー3.4%」です。
デンマーク議会によるこの決定の数週間前には、欧州連合が「2030年までに、温室効果ガスを1990年比で40%削減し、消費エネルギーの27%を再生可能エネルギー由来にする」という新たな目標を宣言しています。
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日本の風力発電はどうでしょうか?
日本風力発電協会によると、2004年に世界8位の導入量だった日本は、2013年には「ブラジル、ポーランド、オーストラリアなどに抜かれて、昨年の世界13位から18位に低下」しています。
こちらのグラフをぜひ見てください。中国の躍進が、、、すごいです!
http://jwpa.jp/pdf/30-15dounyuujisseki2013graph.pdf