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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2019年01月26日

「社会を、組織を、地域を、変えたい!」思いを、「変化の理論」にしよう (2019.01.26)

新しいあり方へ
 

2019年2月21日(木)~22日(金)に、セミナー「変化の理論(TOC)~なぜ、どのように変化が起こるのか」を開催します。

社会を変えたい。組織を変えたい。このままでは衰退していく地域をなんとか変えたいー。

このメールニュースを読んでくださっている方は、その所属が政府であれ、企業であれ、教育・研究機関であれ、NGOであれ、市民社会であれ、「このままではうまくいかないのではないか」「何らかの変化を創り出したい」を思っていらっしゃる方々ではないかと思います。

「こうなったらいいな」「こういう組織・社会にしていきたい」という思いを抱いているだけでは変わりません。その思いやビジョンを、どうやって「現実の変化」につなげていったらよいのでしょうか?

私も、自分自身の活動でも、また地域や組織のお手伝いをする中でも、「どうやって現実の変化を創り出したら良いのか」を模索しつづけてきました。その中で、世界の同志たちが、「変化を生み出すための枠組み」として役に立つツールを活用していることを知り、自分自身も学び、活用するようになりました。

もちろん、このツールだけで「変化が生まれ、ハッピーエンド」とはなりません。でも、「どうやって変化を生み出したら良いのか」をステークホルダーとともに考えるためには非常に役に立つ、と実感しています。

そのツールが、「変化の理論(Theory of Change: TOC)」です。組織が変化を生み出すための方法や道筋を計画し、その計画の有用性を評価し、ステークホルダーとのコミュニケーションを図るのに役立つ強力なツールです。

この10年間でイギリスを中心に人気が高まり、現在では、NGOやNPO、社会的企業、公共部門、そして主流企業などで広く活用されています。近年では、気候変動対策に資金提供する緑の気候基金(GCF)をはじめ、基金、財団、資金助成団体などで、プログラム申請の際に「変化の理論」の作成・添付を必須条件とするところが増えています。

この方法論をぜひ日本に取り入れたいと思い、世界のソーシャルインパクト測定やTOCの分野の牽引者として活動している英国NEFコンサルティングと共同開発契約を結び、実績のある同社のTOCセミナーをもとに日本向けセミナーを共同開発しました。

TOCは見えている・見えていないつながりを「見える化」するという意味で、システム思考がその土台にあります。システム思考を日本に導入・普及する活動を展開してきたチェンジ・エージェント社とともに、システム思考の基礎を押さえつつ、効果的なTOCを作成する2日間のセミナーを行います。

具体的には、組織やプロジェクト等の現在の状況、最終的に理想とする状況を書き出すとともに、短期的アウトカム(成果)、中期的アウトカム、長期的アウトカムに分けて整理していきます。長期的に望ましい変化を生み出すためには、その手前にどのような変化が必要なのか?と考えていきます。

さらに、そのアウトカム達成に役立つものは何なのか、逆にそれを妨げるもの何なのかを考えます。さまざまな「つながり」を結びつけていき、最終的にそのつながりの全体が「アウトカムマップ」として、変化生成の道筋が「見える化」される、というものです。

本セミナーに参加することで
(1) 自分たちが創り出したいアウトカムが何なのかを理解・明確化することができる

(2) システム思考をベースとした実効性のあるTOCアウトカムマップを描くことができるようになる

(3) TOCに基づき、自信を持って自分たちの考える戦略的価値を伝えられるようになる

(4) 自分たちが作り出したい変化を「見える化」することで、効果的なアプローチを考えられるようになる

などの効果が期待できます。

NEFコンサルティングのセミナーの受講者からは寄せられた声を紹介します。
・TOCは戦略的意思決定のために有効だ・自分たちのチームで自信をもってTOCを作成できるようになった
・TOCは実用的。計画のプロセスを得ることで本当に助けになった
・TOCを作成するための体系的なアプローチが学べた
・主要な利害関係者の関与や、一緒に作成し検証することの重要性がわかった
・結果をどのようにマッピングするかがわかった。
・望ましくない結果が起こりうる可能性を認識しておくことがいかに重要かがよくわかった

<本セミナーの流れ>
1日目
・変化の理論とは何か、また、他にどのような手法があるのかを踏まえた上で、変化の理論にはどのような意義があるかを学ぶ・変化の理論の作成には欠かせない、システム思考について学ぶ。システム思考では、未来を考える前にまず現状の社会システムが、どのように挙動しているのか、なぜそのように挙動するのかを理解するが、そのためのステップツールを紹介する・参加者の実際の課題に基づいて実践的に学ぶ

2日目
・現状の理解をベースに、望ましい変化は何か、システムへの介策を探る演習を行う
・各組織の取り組みが、どのように、なぜ望ましい変化を築くかの変化の理論を作成する
・グループ別に実際の課題に対して描いたTOCを発表・討論する
・実践する上で有用な理論の検証とコミュニケーションについて学ぶ

企業や行政、地域で、社会課題解決の事業化や社会価値の創造に取り組む方、ソーシャルビジネスに携わっている方、NPO・NGO、財団、中間団体などソーシャルセクターの役員・職員の方におすすめのコースです。

事例・実績が豊富な英国のプログラムを、日本にいがらにして、また日本への応用を加味して受講できるセミナーです。また、多くの業界・セクターから参加者が集まる、一種のマルチステークホルダープロセスを疑似体験できる機会でもあります。

「変えたい!」思いを、実際の変化につなげ、社会価値を創りだせるよう、ご自身の組織やプロジェクトの「変化の理論(TOC)」を考えるための方法論を一緒に学びませんか?

詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。

「変化の理論(TOC)~なぜ、どのように変化が起こるのか」

※2月21日~22日のセミナーは残席わずかとなっています。ご関心のある方、ぜひ早めにお問い合わせください。

さらに、「変化の理論」を作成・見える化することと、実際の変化を測定することが、両輪となって、実際の変化を推進し、組織の内外にその効果を伝えていくことができます。

昨年12月にはじめて開催し、好評をいただいたセミナー 「ソーシャルインパクトを測る」を5月に開催します。

5月14日~15日 セミナー「ソーシャルインパクトを測る」

ソーシャルインパクトとは何か?どのように測定するのか?方法論・原則・プロセスと事例を実践的に学ぶ2日間

●世界に広がる"ソーシャルインパクトの見える化"の動きを日本へ

「社会に創り出した価値(ソーシャルインパクト)」を測定することで、プロジェクトへの支援を集めたり、支援への説明責任を果たそう、プロジェクト自体をさらに改善していこう、という動きが、英国を起点に世界に広がっています。

日本でも、環境・社会・企業統治に配慮する企業を選別・重視して投資するESG投資の後押しもあって、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む企業が増えてきました。ESGのE(環境)なら、CO2排出量や水の使用量などを測ることができます。G(ガバナンス)なら、社外取締役の有無など社内のガバナンスのしくみを評価することができます。

では、S(社会)はどうでしょうか? みなさんの会社・組織では、社会的な取り組みの成果や投資対効果をどのように測ろうとしていますか? どうやって内外に伝えることができるのでしょうか?

ソーシャルインパクトは、単なる財務指標や、対象や範囲を限定して算定できる環境負荷に比べ、測定や算定の難易度の高い領域です。

そこで、イーズのアセスメント・見える化ユニットおよびグループ会社チェンジ・エージェント社は、SROI(social return on investment)測定の方法論の分野で世界のリーダー的な存在となっている英国のNEF コンサルティング社と共同開発契約を結び、「ソーシャルインパクトを測る」ための世界で定評ある算定・評価手法を日本に導入することにしました。

本セミナーは、長年の経験をもとに実践的な内容で人気を博するNEFコンサルティング社のセミナーをベースに、日本の事例や解説を加えた、わかりやすく実践的な内容となっています。

国際的に定評あるコースを、日本にいながら日本語で学べるこの上ない機会です。さらに、受講費はNEFコンサルティングが英国で提供している価格と同レベルに設定していますので、英国までの出張費用や通訳・翻訳費用などを考えると、お得に習得いただけます。

あなたの組織の創り出すソーシャルインパクトの見える化を進めてみませんか? 企業のCSR・CSV責任者・担当者、社会的企業や非営利組織の役員・メンバーなど、ソーシャルインパクトの見える化にご関心のある方、ぜひどうぞ!

詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。

このようなセミナー開催や、実際のプロジェクトのTOC作成・ソーシャルインパクト測定のお手伝いをさせていただくことで、日本の企業や組織、地域が真に望ましい変化を創りだし、その社会価値をしっかり測って伝えていくためのお手伝いができたらと思っています。

 

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