明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

年の初めは、「今年はこんなことを実現したい！」という夢やビジョン、ゴールを描くのにぴったりですね。

ビジョンやゴールは多くの場合、ゴルフのホールインワンのように、「一発このアクションをやりさえすれば実現する」というものではないですよね。「最終的に、こうしたい」「そのためには、これがこうなっている必要がある」「そのために、あれがああなっている必要がある」・・・と、変えたいものを取り巻く複雑な状況のなかで、「変化の連鎖」を設計して、1つずつ進めていく必要があります。

「セオリー・オブ・チェンジ（Theory of Change）」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？　何か変化を起こしたい、たとえば、まちづくりを進めたい、組織を変えたい、新しいことを始めたい・・・といったときに、やみくもに思いつきで行動するのではなく、「どのように、なぜ、その望んでいる変化が起きると期待できるのか」をマッピングし、その変化を後押しする要因や阻害する要因も考え合わせた上で、具体的にやるべきことを考え、効果的な変化につなげる手法です。

「セオリー・オブ・チェンジ」（変化の理論）は、10数年まえからイギリスを中心に人気が高まり、現在では、NGOやNPO、社会的企業、公共部門、そして主流企業などで広く活用されています。また、気候変動対策に資金提供する緑の気候基金（GCF）をはじめ、基金、財団、資金助成団体などで、プログラム申請の際に「変化の理論」の作成・添付を必須条件とするところも増えています。

「どうやって望ましい変化をつくっていけばよいのか」、自分（たち）の考えを見える化しながら、整理・発展・深めていく手法で、私は自分でもよく使っていますし、変化の理論のベースになっているシステム思考と組み合わせて、ほかの方々の「変化を創り出す力」のサポートすることもよくあります。シンプルですが、とても役に立つ！と思います。

Center for Theory of Change　というサイトに面白いマンガがあります。
https://www.theoryofchange.org/what-is-theory-of-change/

「現状」から「望ましい状態」を考えるときに、このマンガにあるように、「ここで奇跡が起こる」と、考えが飛んでいないでしょうか？　どのように次の状態につながり、それがどのようにつながって、ビジョンやゴールに結びついていくのか、自分なりのセオリーを考え抜くこと。そのセオリーをベースに行動して、フィードバックを得ながらセオリーを改善していくこと。このような地道な努力抜きに、望ましい変化を創り出すことは難しいでしょう。

今年は、対象が自分であれ、組織であれ、地域であれ、社会であれ、何らかの取り組みを考えるときに、ぜひこの「変化の理論」を思い出してください。「変化の連鎖をデザインする力」が、変化を創り出す力の基盤となるからです。

実際にやってみたい！という方のために、1月9日（日）～10日（月・祝）に、熱海で、変化の担い手のためのスキルアップ講座「システム思考をベースに変化の理論をつくる」を開催します。
https://mirai-sozo.work/topics/011228.html

＜本ワークショップ参加による効果＞

・自信を持って自分たちの考える戦略的価値を伝えられるようになっている
・自分たちが作り出したい変化を「見える化」することで、効果的なアプローチを考えられるようになっている
・視野を広め、長期的、複眼的、戦略的なものの見方が身についている
・周りを巻き込むトーク、ヒアリングの仕方が理解できている
・変化を起こすための手段、思考方法が理解できている
・新たな視点からのアプローチを考えられるようになっている
・組織や共に活動する仲間とのプロジェクトコミュニケーション能力の向上している
・使命、ビジョン、価値観を共有するスキルがアップしている
　
＜こんな方におすすめします＞

・変化を起こしたいが、何から取り組んで良いか分からない方
・既に取り組んでいるプロジェクトや組織、またはご自身の課題を構造的に可視化し、とるべき行動を明確にしたい方
・「変化の理論」、「システム思考」の基本を体得したい方
・社会を変えたい!という熱意がある方

プログラムの詳細等は、こちらをご覧下さい。
https://mirai-sozo.work/topics/011228.html

このセミナーの開催を祝して！ではないと思いますが(^^;)、1日目の夜は熱海の花火大会があります。セミナーを開催するビルから歩いて30秒で、花火が目の前で展開するマリーナです。今年最初の花火大会も一緒に楽しんでいただけます！