新しい1年が始まる日、元旦の朝に、1年分の蓄えをもらいました。「これで1年分だからね」と。
もらった分を365日で割るなどして、計画的に使っていけばよいのだけど、その日に使いたいだけ使えちゃうものだから、限界があるなんて意識せずに、どんどん使っちゃう・・・。
今日は7月28日。
気がつけば、今年の分をすべて使い切ってしまった!
次の1年分を受け取れるまで、5ヶ月以上もあるのに。
どうしよう。
どうやって大晦日まで暮らせばいいんだろう?
(ま、借金すればいいよね! 返す気もないけど)
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今日、7月28日が、今年の「オーバーシュート・デイ」(地球の自然予算を使い果たす日)だという発表がありました。
https://www.overshootday.org/
オーバーシュート・デイとは、私たち人間の自然に対する年間の需要が、その年に地球が再生できる量を上回る日のこと。
こちらに解説があります。国別のオーバーシュート・デイもあります。(日本は7月下旬までももたず、とうの昔に破産しております・・・)
https://www.ishes.org/keywords/2022/kwd_id003062.html
こちらには過去のオーバーシュート・デイがあります。2022年は7月28日ですが、50年前の1971年のオーバーシュート・デイは12月25日でした! この頃は、毎年地球が提供してくれる範囲でほぼ暮らしていたのですね。
https://www.overshootday.org/newsroom/past-earth-overshoot-days/
実際のところ、私たちは、過去の遺産を食い潰し、未来から前借りをして、この「地球1個分を超えた暮らし」を続けてしまっています。返せるアテのない前借りをしながら......。
地球は1個しかないのだから、地球1個分で暮らすしかないのです。
しかし、いまの経済や社会の仕組みが「もっと、もっと」となってしまっていて、だから、私たちは気がつかないうちに、地球1個分をはるかに超えた暮らしや経済を営んでしまっています。
でも、地球1個分を超えてしまっていることが、温暖化や森林消失、海洋汚染といった問題によって顕在化し、だれの目にも明らかになってきています。地球は1個しかないわけですから、毎年地球が吸収できる二酸化炭素の量も、毎年の森林蓄積量も、毎年地球が無害化できる汚染物質の量も、決まっています。それを超えてしまっているからです。
さて、どうやって経済や社会の仕組みを「地球1個分」に戻していけばよいのか?
気候変動の分野では、「カーボンニュートラル」「脱炭素」の動きが盛んになってきました。「カーボンニュートラル」「ネットゼロ」とは、「実質ゼロ」ということで、人為的な排出量を人為的な吸収量の範囲内に収めよう、ということです。これが実現できれば、二酸化炭素については「地球1個分」に戻った、ということになりますね。
大気中から二酸化炭素を除去・固定化して、大気中に戻らないようにするための「炭化」の取り組みをスタートしたことを前号のメールニュースでお伝えしました。
先日の火入れ式の報告をアップしました。写真などぜひご覧下さい。
https://mirai-sozo.work/topics/012185.html
熱海経済新聞も記事にしてくれました!
「熱海の「未来創造部」、移動式炭化ユニット稼働 二酸化炭素削減へ」
https://atami.keizai.biz/headline/531/
ほかにも、地元紙の伊豆毎日新聞や熱海新聞などでも取り上げてくれました。火入れ式では熱海市役所の方も挨拶してくださって、地元から全国・世界への広がりを作っていけたらと思っています。先日、奈良・天理市に4トントラックで移動式炭化ユニットを運んで、デモ製炭をしてきました。
間伐材、剪定枝、竹など、地域の"お困りもの"を炭にすることで、地域資源を循環しながら、ゼロカーボンシティ・タウンの実現にも近づける取り組みです。試験製炭・デモ製炭などご興味のある方は、お問い合わせください。
<お問い合わせ>
株式会社未来創造部
電話:0557-48-7898(営業時間:平日9時~17時)
Mail:info(@)mirai-sozo.work
※迷惑メール対策のため、(@)を@に変更してお送り下さい
世界で炭化の可能性への注目が集まっていることを感じます。そういった情報もつなげなら、"お炭付き"のプロジェクトにしていきたい!です。