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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2024年09月03日

9月の読書会『スローフード宣言』を読む へのお誘い

大切なこと
食と生活
 

先日の台風・大雨で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。交通機関も乱れ、困った方も多かったのではないでしょうか。私も関西に出張中に新幹線が運休となってしまい、大阪で1泊したあと、何とか熱海まで戻ってきました。

温暖化に歯止めがかかっていない現状から、残念ながら、これからもこういった台風や大雨、それによる交通機関の乱れなども増えてしまいそうです。(そうならないことを祈りつつ)次に同じような状況に巻きこまれたら、どうしたらよいか?を考えておくのも「適応策」の1つですね......。

さて、今月の幸せ研の読書会は、訳者がゲストとして参加してくれるスペシャルバージョン!です。

9月18日開催:「幸せと経済と社会について考えるオンライン読書会」
『スローフード宣言』を読む 

9月は、アリス・ウォータース氏の『スローフード宣言――食べることは生きること』を、課題書に取り上げます。

この本が伝えたいメッセージは、原書の書名である「私たちは、自分が食べているものそのものである」、つまり、「食べることは生きること」ということです。

たしかに! 髪の毛一本にいたるまで、私たちの身体は自分が食べたものからできています。それだけでなく、著者のアリスさんは、「ファストフードは、食べ物だけの話ではありません。ファストフードは、文化の話なのです」と言います。

「文化は、人がどう世界を見るかを形作ります。社会でどう振る舞うか、自分をどう見るか、どんな自己表現うぃするか、どう他者と触れ合うか、何を信じるか。どんな服を選び、何を買い、何を売り、どんなビジネスを行うか。どう家を構えるか、建造物や公園学校のありかた、娯楽、ジャーナリズム、政治...すべてに影響します」

としたら、現在世界を席巻しているファストフード文化とはどのようなものなのでしょう? そして、アリスさんが体現され、多くの人々を惹きつけているスローフード文化とは? 私たちはどのような文化を望んでいるのでしょうか?

「食べる」ことは、私たちみなが毎日行っていることです。もしかしたら、忙しさのなかで「食べること」も「あたりまえ」となっている人もいるのかもしれません。でも。毎日のことだからこそ、毎日変えていくチャンスがあるということです! 単に栄養や腹持ちのための食べ物としてだけではなく、食べ物と一緒に飲み込んでいる"文化"についても、思いを巡らせてみませんか。

この祈りのような珠玉を心に響く日本語に翻訳された小野寺愛さんとは、NGOピースボートの地球一周の船旅で教育プログラムを担当されているときに出会いました(私は3回ぐらい、水先案内人としてピースボートに乗船したことがあります)。

うれしいことに、小野寺さんが今回の読書会の後半に参加してくださいます!

「趣味はカヌー、畑、おせっかい」という愛さんは、三児の母。神奈川県逗子市での地域活動に情熱を注ぎ、2017年に「海のじどうかん」を開設。小学生放課後の自然学校「黒門とびうおクラブ」、認可外保育施設「うみのこ」、規格外野菜の買取り活動「もったいない野菜基金」などに取り組んでいるほか、日本スローフード協会理事、エディブルスクールヤード・ジャパンのアンバサダーとしても執筆、通訳、講演活動をされています。

この本を出されたあと、映画『食べることは生きること~アリス・ウォータースのおいしい革命』のプロデュースも。熱海と逗子と、同じ相模湾で藻場再生に取り組む同志でもあります。

この本・テーマについて深く知る・考えるために最高のゲストをお迎えできる貴重な機会です。私もとっても楽しみです。
みなさんのご参加をお待ちしております!
https://www.ishes.org/news/2024/inws_id003575.html

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最後に、愛さんのように、自分が大事だと思うテーマの本を翻訳できたら!と思っている方々へ。一緒に翻訳の勉強をしませんか? 事前課題なし、2時間の時間で課題を訳し、訳し方のコツやヒントをつかみます。

【オンライン開催】エダヒロが直接指導します 
9月20日(金)翻訳道場:集中トレーニングセッション

今回の集中トレのテーマは、NbS。これも食べること、生きることにもつながるテーマです。翻訳の練習をしながら、大事なテーマについても学べちゃう! 初心者からプロの方まで幅広く参加いただいています。ご興味ある方、ぜひどうぞ!

 

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