11月7日、環境省から「ブルーカーボンに関する重点調査について」が発表されました。熱海での取り組みが3地域の1つとして選定されました!
https://www.env.go.jp/press/press_03968.html
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環境省は、2050年カーボンニュートラル(ネットゼロ)実現に向けた吸収源対策の一つとして、海洋生態系を活用した二酸化炭素の吸収・固定(ブルーカーボン)の取組を推進しています。
令和6年度の関連事業の一つとして、地域におけるブルーカーボンの取組に関する重点調査を実施します。青森県風間浦村、静岡県熱海市、福岡県宗像市の3地域を選定し、自治体、漁業関係者、民間企業等と連携・協力しながら、地域ニーズに沿った海藻の試験栽培や関連データの取得を行います。
これまでの予備調査や関係者間の協議等を踏まえ、2024年11月頃より、本格的な調査・検討を開始することとなりましたのでお知らせします。
<熱海での取り組み>
■熱海港内においてカジメ藻場の創出を行う。併せて、バイオ燃料化に向けた実証を実施する。
■海域・水質調査、食害実態調査により、海藻試験増殖に関する各種データ収集を実施する。
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今後の展開もお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!
グリーンズのインタビュー記事もアップしていただきました。こちらに熱海での取り組みや自分の思いなどを詳しくしゃべっているので、よろしければご覧ください。
温暖化を止めるために、海に藻場を再生する。全国各地の「ブルーカーボン」活動をつなぐ枝廣淳子さんが、「未来は地域にしかない」と語る理由
そして、ブルーカーボンの取り組みをさらに一歩進めるためのセミナーを開催します。「社会価値の見える化」という、最先端の取り組みです。ご興味のある方、ぜひご参加ください。
~~~~~~~~~~~~~ここからご案内~~~~~~~~~~~~~
12月25日(水)13時から、第10回ブルーカーボン・ネットワークセミナーを開催します。
今回は、ブルーカーボンの社会価値を見える化する取り組み「SROI」について、ネットワーク代表の枝廣と有限会社イーズ「アセスメント・見える化ユニット」研究員チームの解説でお届けします。
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みなさん、「SROI」という言葉をご存知でしょうか。「Social Return On Investment」の略で、「社会的投資利益率」、すなわち「いくら投資したら、いくらの社会的リターンがあるのか」、「社会にとって良いこと」の価値を「経済的な価値」として見える化する手法です。
ブルーカーボンの取り組みは二酸化炭素の吸収源対策といった環境面での価値はもちろんのこと、沿岸環境や漁業資源の保全、観光、地域経済の発展など、人と海にさまざまな利益をもたらしています。しかしながら、実際にどれぐらいの社会的価値を生み出しているのか、投資に見合う効果を生み出しているのか、といった点についてはどう表したらいいか、難しいのも事実です。
そこで、みなさんが創り出した「社会にとって良いこと(プロジェクト)」をなんとか金銭換算して、その効果を経済的に見える化しよう!とする取り組みがSROIです。SROIがあることで、プロジェクトへの支援を集めたり、支援の説明責任を果たしたり、プロジェクト自体をさらに改善していくことが可能になります。
枝廣が代表を務めるイーズの「アセスメント・見える化ユニット」では、SROI(social return on investment)測定の草分けである英国のNEF consultingとパートナーシップを組んで、最先端の算定手法や事例を日本に導入しており、現在熱海でもブルーカーボンのSROI調査を進めています。
今回は第一弾として、SROIについての解説と実際の事例を交えてご紹介させていただきます。
ブルーカーボンの活動によって生じる成果をどう見える化するか、みなさんとも意見交換ができればと思っております。
ぜひご参加をお待ちしています。
※SROIとは
社会課題などを解決するための取り組みが、社会にもたらす変化を「見える化」する社会的インパクト評価の一手法で、SROIはその中でも、社会的価値を金銭価値に換算して可視化することに特徴がある手法です。「社会にとって良いこと」の価値を、経済的な価値として見える化することで、投資を行う際などの参考にできます。
(ご参考)「アセスメント・見える化」について(有限会社イーズ)
https://www.es-inc.jp/visualize/index.html
★この機会に、ご関心のある企業・団体・個人の皆さまは、サポーター会員への参加をご検討いただければ幸いです。
▼会員制度についてはこちらをご確認ください
■開催日時:2024年12月25日(水)13時~14時半(オンライン開場:12時45分頃予定)
■参加方法:Zoomを使ったオンラインセミナー
※お申込みいただいた方に前日までにオンライン(Zoom)の参加情報をお伝えします
■定員:約90名(先着順)
■進行・解説
枝廣淳子(ブルーカーボン・ネットワーク代表、株式会社未来創造部代表取締役)
新津尚子(有限会社イーズ「アセスメント・見える化ユニット」主任研究員)
https://www.es-inc.jp/visualize/index.html
■プログラム予定
13:00 開始・ご挨拶
13:05 ・SROIとは
・ブルーカーボンに関するSROI調査事例等
14:00 質疑応答・意見交換
14:25 ネットワークからのお知らせ
14:30 終了
■参加費:
ブルーカーボン・ネットワーク賛助サポーター会員:無料(1社・団体 3名様まで)
ブルーカーボン・ネットワーク個人サポーター会員:1,100円(税込)/名
ブルーカーボン・ネットワーク非会員の方(1回):2,200円(税込)/名
■主催:ブルーカーボン・ネットワーク(事務局:株式会社未来創造部)
■お申込み方法:以下のURLサイトからチケットをお求めください。
※賛助サポーター会員さまも各自無料チケットをお求めいただきますよう、お願いいたします。(Zoom配信アドレスをご連絡させていただくため、お一人ずつ事前のご登録をお願いします)
https://bcn20241225.peatix.com
※本サイトからのお手続きが難しい場合は、以下のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
※参加費のお支払いを確認させていただいた方に、前日までにZoomのURLをメールでお送りさせていただきます。迷惑メール等に入らないようご注意ください。締切間際にお申込みされた方にも順番にご連絡いたしますので、お待ちいただきますようお願いいたします。
※チケットをご購入いただいた方には、後日、期間限定で当日の動画をご覧いただけるよう準備させていただく予定です。もし当日ライブ配信をご覧いただけなかった方はそちらをご利用ください(終了後、別途事務局より視聴方法をご案内させていただきます)。
■お申込み受付期限:先着順(最終期限は12月25日(水)午前11時)
■キャンセルについて
お申し込み後のキャンセル、ご返金はお受けできかねますので、あらかじめご了承ください。
【お問い合わせ窓口】
ブルーカーボン・ネットワーク(事務局:株式会社未来創造部)
(営業時間:午前9時~午後5時)
メール:info(@)bluecarbon.jp
※(@)を@に変えてお送りください。
~~~~~~~~~~~~~ご案内ここまで~~~~~~~~~~~~~
先週、北海道でのブルーカーボンの講演に呼んでいただきました。来月は九州にも同じテーマでお邪魔する予定です。全国での関心や取り組みが広がっていることを感じます。
熱海での取り組みの経験から、プロジェクトを考える上での押さえどころや地元の巻き込み方、CO2だけではない価値を伝える大切さなど、少しずつでもお伝えし、各地の取り組みのお手伝いができたら、と願っています。