エダヒロ・ライブラリー執筆・連載

2010年03月03日

「おしゃれとエコって、両立するの?」

 

ちょうど講談社から翻訳書『女子エコ日記 366days おしゃれとエコって、両立するの?』(ヴァネッサ・ファーカーソン著、枝廣淳子・長澤あかね訳)がでたところです。

これは、ヴァネッサ・ファーカーソンというカナダのフツーの若い女性が、なぜだか「1年間、1日1コずつエコやろう!」と決意したところから始まります。最初はいいんですけどね、できそうなこと(かつそれほど負担がなくて価値観まで変える必要がないこと)を思いつきますから。

でも、そういった「イージー」な取り組みが底をつき始めたら? カンタンかとやってみたら、実は大変な格闘(ミミズとの格闘?)が待ち受けていたら? オシャレじゃないと人生じゃないと思っているのに、オシャレに反しないエコを探したら? ボーイフレンド大募集中なら、エコが狙い目? そして、エコにめざめた彼女がステキな彼氏を手に入れるまでの取り組みの汗と涙の顛末。

楽しい本です。ぜひ手にとって見て下さい。amazonではこちらにあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062158531?tag=junkoedahiro-22

この本の翻訳は、これまでとはまた違った面白さと大変さがありました。エコといっても、私がこれまで多く翻訳してきたような「マジメ系」ではなく、「エンタメ系」ですから、原書もそういう感じだし、そういう感じに訳さなくてはなりません。これまでエンタメ系では、『ライオンボーイ』を訳したことがありますが、今回は若い女性向けということで、またまた新領域開発、となりました。

現在は、年末に出たアル・ゴア氏の『私たちの選択』につづく本を訳しています。こちらは、若い世代に読んでもらえるように、という作りになっているので、中学生にも読んでもらえるよう、考えながら翻訳を進めているところです。

じょうずな俳優さんは何人もの人間や何通りもの人生を演じ分けることができる、と言いますが、私たち翻訳者も、毎回その内容や対象者、トーンに応じて、訳し分ける力が大事だなあ、と。

少しずつ日差しが温かくなってきましたね。新年度、春からすぐに動ける体(訳せる頭)になるよう、この時期、翻訳力の基礎トレーニングも念入りにどうぞ!

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