エダヒロ・ライブラリー執筆・連載

2012年03月16日

走りながら何と比べるか? (2012年3月7日掲載)

 

 2月26日に東京マラソンを走りました! 張り切って、楽しく完走できました。

「走りながら何を考えているのですか?」と時々聞かれます。確かにフルマラソンだと4時間半以上走りますからねー。

 大したことは考えていないのですが、1つ確かなのは、42kmという遠いゴールをめざして走りながら、常に自分の現在地を「何か」と比べている、ということです。

 1年前に人生初のフルマラソンを走ったときには、「ゴールと現在地」を比べる、つまりゴールまでの残りの距離をカウントしていました。
 これはつらかった! 走れども走れども、残りの距離はなかなか縮まりません。当たり前ですが、1kmごとの距離表示のたびに、1kmずつしか減っていきません。
 17km地点であぜんとしたことを覚えています。それまではハーフしか走ったことがなかった。ハーフで17km地点といえば、残り4km、もう一息!です。でも、フルでは、17km地点から10km走っても27km、まだ足りない!さらに10km走ってもまだ着かない!と走りながら気がついて、力が抜ける思いでした。

 昨年10月に大阪で2回目のフルマラソンを走ったときは、「残り距離を数えていてはつらい」という経験から、「達成率」を意識することに。「○%終わった!」と励みになるかと思ったからです。
 ところがこれも大変でした! なかなか%は上がっていきません。半分まで走ってやっと「50%」です(当たり前ですが)。計算の苦手な私はそのうち%の計算に頭の中がこんがらがってしまって、達成率の計算はあえなく放棄したのでした。

 そして今回は、ちょっと趣向を変えて「スタートしたときの自分」と比べることをしました。10km地点で「走り始めたときの自分と比べると?」―どこも痛みもないし、走り始めと同じ状態だ、と確認。20km地点でも疲れもなく、ほとんど同じ状態と確認して、「なんだ、ここからハーフを走ると思えばラクなものだ」と元気になりました。
 30km地点では「左脚に2カ所痛みが出つつあるが、それ以外は上体も呼吸もスタート地点と変わりがない」ことを確認。大丈夫だと確信でき、そのままペースをほぼ保ってゴールできました。

 私たちは何かをするとき、常に(無意識でも)何かと比べているのではないかと思います。何と比べるのかによって、作業の大変さや意味も変わってくることもありますね。

 「エネ女の集い」は枝野大臣からも評価のコメントをいただきました。次は「エネ若の集い」です。国民も関わってのエネルギー政策策定という「あるべき姿」と比べると遠い距離に茫然としますが、「これまでのやり方」に比べれば失うものは何もない(やっただけプラスになる)と思えます。頑張ります!

 

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