エダヒロ・ライブラリー執筆・連載

2021年06月23日

ATAMI社会課題ラボ (2021年6月21日掲載)

 

コロナ禍をきっかけに熱海に移住し、地元の仲間と株式会社・未来創造部を立ち上げて、さまざまな活動を展開しています。このたび、社会課題の発見と解決に関心を寄せるさまざまな企業や地域と連携して、会員制組織「ソーシャル・イノベーションのためのATAMI社会課題ラボ」を立ち上げました。

人口減少、気候変動、SDGs、ESG投資、コロナ禍、人々の価値観の変化などを背景に、既存のビジネスモデルの延長線上には未来は開けないと認識する企業が増えています。どのように自社のビジネスモデルを転換し、新たな事業を創出できるかが企業の盛衰を握る鍵となりつつあります。

このような背景から、新事業開発という観点からも、人材育成の観点からも、企業にとって鍵を握るのは「社会課題の発見と解決」との認識が広がっています。

一方、「社会課題」に取り組むとしたら、自社内に閉じこもっていてはできませんし、社会課題を抽象的なレベルで考えても役に立ちません。抽象的な「社会」など存在していないからです。「社会課題」があるとしたら、必ず、「どこかのだれかの課題」であるはずです。

もちろん、地域やグループを超えて共通する課題はありますし、あるところで創り出された解決策が横展開できることも少なくありません。しかし、社会課題を考える際にはリアルのフィールドが必須だと考えます。

熱海と東京に二拠点居住するようになって8年、完全移住して半年の自分の実体験から強く感じているのは、「地域」というシステムの外側から見えている部分だけを対象に、批評家的に「ああすればよい、こうすればよい」といっていても、まったく役に立たないということです。

外部の人間でありながらも、いかにシステムの内側に入るか、内側の視点を持ちうるかが鍵です。つまり、域外の企業の社員が地域で社会課題を見いだし、取り組もうとするなら、そのためのスペースとプロセス、そして何よりも橋渡し・通訳役をする人が必須なのです。

そこで「企業と地域をつないで相乗効果を生み出せる場とプロセスを提供したい」という思いでATAMI社会課題ラボを開設しました。15人限定でのラボです。ご興味のある企業の方、ぜひ一緒に社会課題の発見・解決力を身につけ、新たなビジネスモデルにつなげていきましょう!

 

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