エダヒロ・ライブラリー執筆・連載

2023年10月18日

今の子どもたち (2023年10月16日掲載)

 

心の知能指数といわれる「EQ」のダニエル・ゴールマンと、「学習する組織」のピーター・センゲの共著『21世紀の教育』という本があります。この本に「忘れてはならないこと」として、「人類の歴史で初めて、いまの子どもたちは『世界』の中で大人になっていく」と書かれていました。

確かにそうだよなあ、と思います。自分が小さい頃は家族や近所の人たち、入学後はクラスが「社会」であり「世界」でした。長ずるにつれて、「社会」が広がっていきましたが、それでも海外の国や、そこに住んでいる人々のようすは、テレビ番組で観るだけの「遠い世界」でした。

でも今の子どもたちは、最初から、温暖化とかロシア情勢とかといった「世界」の中で大きくなっていくのですね。昔だったら、世界情勢に関わることを子どもが喋ると「大人びている」「背伸びしている」と言われたものですが、今は、もう世界情勢や地球環境そのものが「現実」なのですね。

『21世紀の教育』では、「そんな子どもたちにいまいちばん必要なのは、学校も同じように気づいていて、社会で起きている問題に対して、自分たちが何かをできるように、その準備を助けてくれていると感じられることです」と続けます。

ここを読んで、自分が「未来創造ユースチーム」を立ち上げた大きな理由の一つを言葉にしてもらった気がしました!

株式会社未来創造部では、持続可能で幸せな未来を創り出そうと行動している29歳以下のユースのみなさんの学びとネットワーキングの場、「未来創造ユースチーム」を昨年4月から運営しています。 「バックキャスティング」「システム思考」「変化の理論」「コミュニケーション」「合意形成」などのスキルを学び、自分の活動に活かしていきます。

9月に開いた第3期の最終回には「物事を多角的に見るようになった」「いろいろな事をバックキャスティングで考え、目的と手段を分けるようになった」「ゼミでは、学べることがいっぱいあって、楽しかった。グループワークのすごさ、楽しさに気づいた。この半年で意見を押し付けなくなった。違う意見のひととでも、話し合えるようになった」などの感想をもらいました。

これまで約130人のユースメンバーが参加しており、10月から第4期がスタートします。途中からでも参加できます。ぜひお知り合いのユースにご案内下さい!

 

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