エコプロ SDGs×地方創生エリアに初出展
2019年12月5~7日に東京ビッグサイトで開催された『エコプロ2019』では、「SDGs × 地方創生」エリアが開設されました。イーズでは、地域づくりをテーマにブースを出展。多くの方にご来場いただきました。
日本では、地域の二極化が進みつつあると感じています。一方は元気と勢いの感じられるイキイキした「まち」で、新しい動きが次々と起き、移住者がどんどんと入ってきています。もう一方は、よどみ感が広がり活力が感じられない「まち」です。あきらめや投げやり感が蔓延し、若い世代は出て行くと戻ってこないし、移住者も入ってきません。
ブース展示では、幸せで持続可能な地域をつくっていくためにイーズが行っている、きめ細やかなサポートについて、ご紹介しました。
(ブースの様子)
地域経済循環フォーラム~実践編~
エコプロ期間中の2019年12月6日、東京ビッグサイトの会議棟において、3月に実施した『地域経済循環フォーラム』の第2弾となる「実践編」を開催しました。
■全体説明 「しなやかに強い地域をつくる!~経済・資源・人の循環を考える~」
幸せ経済社会研究所所長 大学院大学至善館 教授 枝廣淳子
「折れないまちづくり」に必要な3つの要素について、実践を重ねる中で得られた知見を踏まえてご紹介しました。
1.「ぶれない芯」 = 地域の未来についての共有ビジョン
2.外部に依存しすぎず、持続できる地域経済
3.人口減少を抑えつつ、減少する人口に合わせたまちづくり
■地域の取り組み紹介
◆熊本県南小国町・・・南小国町長 髙橋周二さま
2019年2月に策定した共有ビジョンをご紹介いただくと共に、産業連関表や買い物調査の結果をどう分析し、どのように打ち手に結びつけているかについて、お話いただきました。
◆島根県海士町・・・株式会社風と土と 代表取締役 阿部裕志さま
地域の未来を担うひとづくりを進め、人口減少予測を大きく覆した実績をご紹介いただき、海士町の生き様・心意気である「ないものはない」の精神で、海士町の魅力を高めるために挑戦する人を増やす取り組みについて、お話いただきました。
◆北海道下川町・・・下川町 政策推進課 SDGs推進戦略室室長 蓑島豪さま
2018年3月に策定した共有ビジョンをご紹介いただくと共に、ビジョン実現に向け、人も資源もお金も循環・持続するまちの実現を目指す取り組みについて、お話いただきました。
■パネルディスカッション
「"地元経済を創りなおす"実際の取り組み~現状、課題、そして希望~」
上記のお3方をパネリストに迎え、枝廣がモデレーターを務めて、実際に取り組みを進めているからこそ聞ける、現場での生きたお話を伺いました。
(左から、髙橋周二さま(南小国町)、枝廣淳子、蓑島豪さま(下川町)、阿部裕志さま(海士町))
〈参加者の声〉
・3町の取り組み、それぞれに異なる特徴があり、現場での苦労を含め具体的な内容を聞くことができたので、とても参考になった。
・机上の空論ではなく、実際にツールを使って成果を挙げていることに驚きを感じた。
・特定の個人の頑張りに依存するのではなく、具体的な方法論を持って進めていることが良いと思った。
・産業連関表や買い物調査といった定量的なデータを活用することで、課題や、やるべきことを明確にし、具体的な取り組みに結びつけていくことの大切さを実感した。
・地域づくりに対して、地域の外からどのように貢献できるかについても考えてみたいと思った。
・ループ図を使って課題を構造で捉え、効果的な打ち手を考えることの重要性を認識した。
今回、ブース展示やフォーラムの開催を通じて、多くの方から「考え方を提案しているだけでなく、実際に取り組みが進んでいて成果を挙げていることに驚いた」との声をいただきました。私たちは、これまでの経験から得たものを活かし、幸せで持続可能な地域が広がっていくよう、活動を継続して参ります。
詳細を知りたい、自分たちも取り組んでみたい、などございましたら、是非、下記のお問い合わせフォームからお知らせください。
お問い合わせフォーム https://www.es-inc.jp/inquiry/index.html