有限会社イーズ(東京・台東区)の代表、枝廣淳子は、6月1日(月)に日経BP社より刊行されました書籍『海と地域を蘇らせる プラスチック革命』の監訳を担当させていただきました。
この本は、ダボス会議で「21世紀のリーダー」の一人に選出され、「ブルーエコノミー」や「ゼロエミッション」の提唱者でもあるサステナビリティ分野の起業家、グンター・パウリ氏が、プラスチックの生産方法と利用の仕方を変え、経済を回す新しいビジネスモデルを提言しています。プラスチック問題の解決によって、海ばかりでなく地域も再生するシナリオを描いています。
プラスチック問題は国連のSDGs(持続可能な開発目標)にとって重要なテーマです。ESG(環境・社会・ガバナンス)経営を進める企業の皆様をはじめ、行政、メディア、市民の皆様にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。
コロナウイルスの危機の間にも、プラスチック汚染問題や気候変動問題は進行しています。むしろ、コロナ後の経済活動の展開はさらなる地球環境への悪影響をもたらす可能性があり懸念しております。
「コロナのその先」に、私たちはどのように持続可能な社会や経済を描いておけばいいのでしょうか? 本書ではグンター・パウリさんとマルコ・シメオーニさんがそのヒントを私たちに届けてくれています。ぜひ企業で、地域で、私たちの生活で、生かしていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
【主な内容】
まえがき ビジネスの力を世のため人のために
プロローグ 島とプラスチックと科学の進化
はじめに プラスチック・ソリューション運動
第 1 章 思い知った汚染の深刻さ―環境活動家マルコ・シメオーニ
第 2 章 新しいビジネスモデルを提案―環境起業家グンター・パウリ
第 3 章 必要なのは知的な設計
第 4 章 メッセージを掲げた船で世界を巡る
第 5 章 プラスチックと土壌の「目標と原則」
第 6 章 廃棄するか、ごみを活用するか?
第 7 章 難燃剤などの化学物質の"カクテル"を安全な代替物へ
第 8 章 ごみに価値を与え、プラスチック汚染を終わらせる
第 9 章 自然界の海藻を活用する
第 10 章 1 + 1 = 3、新しいシステムが多くの便益を生む
第 11 章 100年ビジョンで考え、レガシーを残すキャプテンになる好機
日本版解説 写真で見る、自然エネルギーで走る船の旅
日本版解説 「使い捨て」から「使い回し」へ
ゼリ・ジャパン理事長、サラヤ代表取締役社長 更家悠介
【書籍概要】
『海と地域を蘇らせる プラスチック「革命」』
著者:グンター・パウリ、マルコ・シメオーニ
監訳:枝廣淳子
編集:日経ESG
発売日:2020年6月1日
単行本:A5判、208ページ
出版社:日経BP
価 格:2,000円+税
ISBN-10: 978-4-296-10626-4
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/20/278950/
【監訳者紹介】
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
1962年京都生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。
環境ジャーナリスト、翻訳家。幸せ経済社会研究所所長。東京都市大学環境学部教授を経て、現在、大学院大学至善館教授。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員。
著書に『地元経済を創りなおす―分析・診断・対策』(岩波書店)、『データでわかる 世界と日本のエネルギー大転換』(共著)、『アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全』、『プラスチック汚染とは何か』(すべて岩波ブックレット)ほか多数。訳書に、レスター・ブラウン他『大転換―新しいエネルギー経済のかたち』(岩波書店)、ウルリッヒ・ベック『変態する世界』(共訳、岩波書店)、アル・ゴア『不都合な真実2』(実業之日本車)ほか多数。
https://www.es-inc.jp/about_es-inc/profile.html
【本リリースに関するお問い合わせ】
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