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プレスリリース・講演/登壇・メディア掲載

【対談】枝廣淳子×小林武史ーap bank fes '23~社会と暮らしと音楽と~

2023年07月15日
お知らせ
 

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2023年7月15日から17日に開催されるap bank fes '23

5年ぶりに静岡県の「つま恋」で開催されるフェスを前に、音楽プロデューサー小林武史さんと枝廣がゆるりとお話をさせていただきました。

経済のこと、未来のこと・・・ぜひご覧ください。

https://fes23.apbank.jp/magazine/00000001


本編より

「待つ」こと、「答えを急がない」こと。

枝廣:ap bank fesは、やっぱりその「場」が作る雰囲気というか、みんなが「自分だけ」じゃなくて、周りの人を気遣ったりしている。みんなが他の場でも同じように優しい行動してるかっていうと、そうじゃないかもしれない。やっぱり場の持ってる力、そういう「優しいもの」が自分の中にあるって気がついたり体験することは多分その人を変えるだろうなと思うんですね。

小林:利他学の伊藤亜紗さん、彼女にとっての「利他」っていうのは、「相手に対して何かをしなきゃ」っていうことじゃなくて、究極は「待つこと」なんですよね。ただ待てばいいってことではないと思うけど。櫻井が「to U」という曲で「頑張らなくていいよ、慌てなくていいよ」と、それなんですよね。だからどの人の中にもいろんなことがあって、気候変動の話とは次元が違うんだけど、もしくはグレタちゃんみたいな、ああいう子が出てきた時に僕ら何か感じなくちゃいけないことっていうのはあるんだけれども。でももうちょっと広いっていうのかな、もうちょっと下りた形で考える、むしろ明確な覚悟を持って待つとかね。本当に「慌てなくていいよ」って言ってあげられることとか。

枝廣:今年の2月に『ネガティブ・ケイパビリティ』という本を出したんですけれど、それがまさに「待つこと」というか。今ってパパッと答えを出さないといけない世の中じゃないですか。コスパよりもタイムパフォーマンスの方が大事みたいな。そういう世の中になればなるほど、答えがわからないけれど思考停止に陥らないで考え続ける力、そこに居続ける力が大事、そういう本を書いたんです。答えをすぐにググって検索するか思考停止になるか、そのほうが楽なんだと思うけれど、頭を使おうねっていうね。心持ってるんだから心でちゃんと感じてねって。

 

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