コロナ状況下で、「ぶれないリーダー」と「不安にかき立てられるリーダー」の違いが明白になってきています。平時には、さまざまなスキルやリーダーシップ論で組織やチームをリードすることができているように見えても、大きな変化や危機の最中では、その人の「地」の力の有無が歴然としてきます。
何があっても、何が起ころうとも、自分の中に「軸」や「芯」がしっかりあれば、ぶれることなく、バランスをとりながら、激流の中を進んでいくことができます。コロナ危機は、リーダーシップの「地の力」の重要性を改めて問い直す機会でもあります。
ではその自分の「軸」や「芯」は、どのようにつくり、育んでいくことができるのでしょうか。
それは、絶えざる内省です。しかし、ただ内省するだけでは十分ではありません。自分の軸や芯を形成していく上で、モデルや刺激となるような「教科書」が必要です。
教科書をそのまま採り入れる必要はありませんが、「自分だったら?」と、絶えず自分のリーダーシップや「軸」を照らし合わせて吟味し、必要だと思えば採り入れ、ときには反面教師にするような題材が必要です。それなしに、ただ自分との対話をしていても、自己満足に過ぎず、リーダーシップや軸の育成にはつながらないでしょう。
そういった「照らし合わせて自己を鍛える」教科書としてもっとも役に立つのが古典です。
今回は、幕末の儒学者・佐藤一斎が出身地である美濃国岩村藩のために、重役の心構えを書き記した『重職心得箇条』を取り上げ、その17条を自らに引きつけながら読み込み、内省と思索を深め、どんな時代や状況にもぶれることのない自分の「軸」をつくっていきます。
『重職心得箇条』は、「マネジメントの真髄」「上に立つ者の必読の書行動の指針としてこれほど的確なものはない」と称賛され、多くのリーダーたちの教科書や内省の手引き書となってきました。短い文章ながら、佐藤一斎の人生の大きさと深さを感じさせるその内容は、時代を超えて、真のリーダーたらんとする人々や、自己を確立したいと思う人々に寄り添い、チャレンジし、導いてくれるものです。
リーダーとして「何を行うか」(doing)は、その人のリーダーとしての「あり方」(being)にしっかりと根ざしていない限り、効果を発揮し得ません。本セミナーは、知識やハウツー、単なるスキルとしてのリーダーシップ・トレーニングではありません。doing (行動)の土台である being (あり方)を培い、鍛えることをめざします。
定員20人の少人数式セミナーとなっております。不安定、不確実、不透明の時代において、自らの手綱を握るリーダー、あるいは現場、組織、ネットワーク、コミュニティのリーダーとして、源につながったぶれない軸を築きたい方、確かめたい方は是非ご一緒ください。
集中的に学びたい方には、11/11「重職心得箇条編」と1/13「貞観政要編」をセットでの申し込みをおすすめします。11/10までのお申し込みに限り、各コースを単独で申し込むより10,000円の割引となります。
※「貞観政要編」の詳細 https://www.change-agent.jp/events/001329.html (※有限会社チェンジ・エージェントのサイトに移動します)
< 募集要項 >
日時
2020年11月11日(水)13:30-17:00
場所
オンライン アクセスのためのURLを参加者にご案内します(ZOOM予定)
アクセスのための環境条件
セミナー名
変革リーダーセミナー 「東洋思想からの学び:リーダーとしての自分を磨く(「重職心得箇条」編)」
募集人数
20人
価格
消費税(10%)を別途申し受けます。
割引の併用不可
※1「NPO職員の方」(フルタイム職員の方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。ご利用に際しては、必要書類をご案内しますので、お申し込みフォームよりご入力ください。
ー11/10までのお申し込みに限ります。
ー貞観政要編の詳細 https://www.change-agent.jp/events/001329.html
進め方
< 講師>
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
大学院大学至善館教授、(有)イーズ代表取締役・幸せ社会経済研究所所長、(有)チェンジ・エージェント会長
映画『不都合な真実2』(アル・ゴア氏著)の著書翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、CSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え、変化の担い手を育む。
島根県隠岐諸島の海士町や北海道下川町、熊本県南小国町、徳島県上勝町等、意志ある未来を描く地域のプロジェクトにアドバイザーとしてかかわり、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員、パリ協定長期成長戦略懇談会メンバー(~2019年4月)、プラスチック資源循環戦略小委員会委員(~2019年3月)、日本学術会議 連携会員。
主な著訳書
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(2018年12月 光文社新書 田口佳史共著)
『学習する組織―システム思考で未来を創造する』(2011年、英治出版)
『人生のピークを90代にもっていく!~折り返し地点から「死ぬまでハッピーな人生」をつくる』(2018年11月 大和書房)
『プラスチック汚染とは何か』(2019年6月 岩波書店(岩波ブックレット))
『地元経済を創りなおす-分析・診断・対策』(2018年2月 岩波新書)
『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(2015年、東洋経済新報社)
『不都合な真実2』『不都合な真実』(2017年 実業之日本社、2006年 ランダムハウス講談社)
『成長の限界 人類の選択』(2005年、ダイヤモンド社)
有限会社チェンジ・エージェント
以下募集ページより詳細情報をご確認いただきお申込みください(有限会社チェンジ・エージェント社のページに移動します)
https://www.change-agent.jp/events/001326.html
(有)チェンジ・エージェント 担当:岩下
seminar@change-agent.jp/03-5846-9660
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