「和すれども、しかも流せず」
「己を正しくして人に求めざれば、則ち怨み無し」
これらは、儒教の教典で重要な9種の書物である四書五経のなかの1つ、『中庸』の言葉です。
「中庸」という言葉は、「中庸を得た意見」、「中庸の精神」など、ふだんでも見聞きしているかも知れません。「片寄らないこと」「過不足がなく調和がとれていること」といった意味ですね。東洋思想においては、「中庸」とは「四書」の1つの書名であるとともに、東洋思想の大事な概念の1つでもあります。
『大学』が四書の入門であるのに対し、『中庸』は四書の中で最後に読むべきものとされており、宋の時代より、何人もの有名な学者や政治家などが『中庸』の注釈を著しています。それだけ、「中庸とは何か」、「具体的にどのような道が中庸の道なのか」についての解釈に幅があるということであり、さまざまな角度から深く理解し、血肉化することができる学びの書である、ということでしょう。
「中庸」がリーダーシップにとっても生き方にとっても大事な要素であることはだれもが認めると思いますが、では、「中庸を体現したリーダーシップ」とはどのようなものなのでしょうか? 「中庸」を自分の生き方の指針の1つとするとしたら、具体的に何に気をつけ、どのように行動したらよいのでしょうか?
『論語』のなかで、孔子は「中庸の徳たるや、それ至れるかな」と賛嘆しつつも「民に少なくなって久しい」と嘆いています。中庸の徳を常に発揮することは聖人でも難しいとされているのです。
その道徳的な行動の基準を具体的に示すものとして、長く読み継がれてきた『中庸』を、ゆっくりとじっくりと読み解きつつ、自らのあり方やリーダーシップを問い直してみましょう。
「足して2で割る」という「平均・中間」とは異なる「中庸」とは? わくわくする掘り下げと学びの時間を一緒に過ごしませんか。ご参加をお待ちしています。
リーダーとして「何を行うか」(doing)は、その人のリーダーとしての「あり方」(being)にしっかりと根ざしていない限り、効果を発揮し得ません。本セミナーは、知識やハウツー、単なるスキルとしてのリーダーシップ・トレーニングではありません。doing (行動)の土台である being (あり方)を培い、鍛えることをめざします。
定員20人の少人数式セミナーとなっております。不安定、不確実、不透明の時代において、自らの手綱を握るリーダー、あるいは現場、組織、ネットワーク、コミュニティのリーダーとして、源につながったぶれない軸を築きたい方、確かめたい方は是非ご一緒ください。
< 募集要項 >
日時
2021年6月15日(火)13:30-17:00
場所
オンライン アクセスのためのURLを参加者にご案内します(ZOOM予定)
アクセスのための環境条件
セミナー名
変革リーダーセミナー「東洋思想からの学び:リーダーとしての自分を磨く(「中庸」編)」
募集人数
20人
価格
※割引の併用不可
※1「NPO職員の方」(フルタイム職員の方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。ご利用に際しては、必要書類をご案内しますので、お申し込みフォームよりご入力ください。
※2 過去2年に弊社の東洋思想からの学びシリーズ「論語編」「大学編」「重職心得箇条編」「貞観政要編」いずれかを受講済で、「中庸編」を追加で申し込みする方。
※3 6/15「中庸編」+8/5「大学編」をセットで申し込みされる方。
集中的に学びたい方には、セットでのお申込みをおすすめします。(単独で申し込むより11,000円の割引となります)
ー6/14までのお申し込みに限ります。
ー大学編の詳細 https://www.change-agent.jp/events/001356.html
進め方
< 講師>
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役・幸せ社会経済研究所所長、有限会社チェンジ・エージェント会長
映画『不都合な真実2』(アル・ゴア氏著)の著書翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、CSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え、変化の担い手を育む。
島根県隠岐諸島の海士町や北海道下川町、熊本県南小国町、徳島県上勝町等、意志ある未来を描く地域のプロジェクトにアドバイザーとしてかかわり、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員、パリ協定長期成長戦略懇談会メンバー(~2019年4月)、プラスチック資源循環戦略小委員会委員(~2019年3月)、日本学術会議 連携会員。
主な著訳書
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(2018年12月 光文社新書 田口佳史共著)
『学習する組織―システム思考で未来を創造する』(2011年、英治出版)
『人生のピークを90代にもっていく!~折り返し地点から「死ぬまでハッピーな人生」をつくる』(2018年11月 大和書房)
『プラスチック汚染とは何か』(2019年6月 岩波書店(岩波ブックレット))
『地元経済を創りなおす-分析・診断・対策』(2018年2月 岩波新書)
『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(2015年、東洋経済新報社)
『不都合な真実2』『不都合な真実』(2017年 実業之日本社、2006年 ランダムハウス講談社)
『成長の限界 人類の選択』(2005年、ダイヤモンド社)
有限会社チェンジ・エージェント
下記募集ページより詳細情報をご確認いただきお申込みください(有限会社チェンジ・エージェント社のページに移動します)
https://www.change-agent.jp/events/001352.html
有限会社チェンジ・エージェント 担当:岩下
seminar@change-agent.jp/03-5846-9660 ※リモートワークを推進しているため、担当者がオフィスを不在にしている場合がございます。
【お願い】1週間たちましてもお返事が届かない場合は、メール送受信のトラブルの可能性がございますので、ご一報いたけますようお願い申し上げます。