コロナ状況下で、「ぶれないリーダー」と「不安にかき立てられるリーダー」の違いが明白になってきています。平時には、さまざまなスキルやリーダーシップ論で組織やチームをリードすることができているように見えても、大きな変化や危機の最中では、その人の「地」の力の有無が歴然としてきます。
何があっても、何が起ころうとも、自分の中に「軸」や「芯」がしっかりあれば、ぶれることなく、バランスをとりながら、激流の中を進んでいくことができます。コロナ危機は、リーダーシップの「地の力」の重要性を改めて問い直す機会でもあります。
ではその自分の「軸」や「芯」は、どのようにつくり、育んでいくことができるのでしょうか。
それは、絶えざる内省です。しかし、ただ内省するだけでは十分ではありません。自分の軸や芯を形成していく上で、モデルや刺激となるような「教科書」が必要です。
教科書をそのまま採り入れる必要はありませんが、「自分だったら?」と、絶えず自分のリーダーシップや「軸」を照らし合わせて吟味し、必要だと思えば採り入れ、ときには反面教師にするような題材が必要です。それなしに、ただ自分との対話をしていても、自己満足に過ぎず、リーダーシップや軸の育成にはつながらないでしょう。
そういった「照らし合わせて自己を鍛える」教科書としてもっとも役に立つのが古典です。なかでも、中国古典には、数千年にわたって、リーダーシップ育成の教科書として用いられてきたものが多くあります。
今回はそのなかでも、「大学」を取り上げ、自己と照らし合わせて深く読んでいくことで、自分の「軸」を見いだし、鍛えていきます。
昔の小学校には、薪を背負って歩きながら、手にした書を熱心に読んでいる二宮尊徳の銅像がありました。その二宮尊徳が手にしている書が「大学」です。
江戸時代の教育には、幼い頃から四書五経を素読し、自分の血肉とするプロセスがありました。四書(論語、大学、中庸、孟子)、五経(書経、詩経、易経、礼記、春秋)の中でも、最初に読むべき入門書的な位置づけにあったのが「大学」です。
「大学」の要諦である、「修己」「治人」の意味するものはどのようなものでしょうか。その実践はどのように進めればよいのでしょうか。翻って、自分の「修己」「治人」の強みと弱みはどこでしょうか。何を補強していけば、自分の「ぶれない軸」ができてくるのでしょうか。
リーダーとして「何を行うか」(doing)は、その人のリーダーとしての「あり方」(being)にしっかりと根ざしていない限り、効果を発揮し得ません。本セミナーは、知識やハウツー、単なるスキルとしてのリーダーシップ・トレーニングではありません。doing (行動)の土台である being (あり方)を培い、鍛えることをめざします。
定員20人の少人数式セミナーとなっております。不安定、不確実、不透明の時代において、自らの手綱を握るリーダー、あるいは現場、組織、ネットワーク、コミュニティのリーダーとして、源につながったぶれない軸を築きたい方、確かめたい方は是非ご一緒ください。
集中的に学びたい方には、8/5「大学編」と10/26「老子編」をセットでの申し込みをおすすめします。各コースを単独で申し込むより11,000円(税込)の割引となります。
※8/4までのお申し込みに限ります
※老子編の詳細 https://www.change-agent.jp/events/001388.html(※有限会社チェンジ・エージェントのサイトに移動します)
< 募集要項 >
日時
2021年8月5日(木) 13:30-17:00
場所
オンライン アクセスのためのURLを参加者にご案内します(ZOOM予定)
アクセスのための環境条件
セミナー名
変革リーダーセミナー「東洋思想からの学び:リーダーとしての自分を磨く(「大学」編)」
募集人数
20人
価格
1.一般 27,500円(税込)
2.NPO割引 19,250円(税込) ※1
3.追加受講割引 22,000円(税込) ※2
4.セット受講割引 44,000円(税込)※3
割引の併用不可
※1「NPO職員の方」(フルタイム職員の方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。ご利用に際しては、必要書類をご案内しますので、お申し込みフォームよりご入力ください。
※3 8/5「大学編」と10/26「老子編」をセットでの申し込みの方。各コースを単独で申し込むより11,000円(税込)の割引となります。
ー8/4までのお申し込みに限ります。
ー老子編の詳細 https://www.change-agent.jp/events/001388.html (有限会社チェンジ・エージェントのサイトへ移動します)
概要
代表的な中国古典の1つである『大学』を通して学び、東洋思想から、リーダーとしての自分を振り返り、磨く手立てを得ます。リーダーシップをはぐくむ上では、不断の自反内省が必要です。しかし、ただ内省するだけでは十分ではありません。自分の軸や芯を形成していく上で、モデルや刺激となるような「教科書」が必要です。儒学入門の必読書とされた『大学』を手掛かりに、リーダーとしての自己を鍛え、「時代の変化に左右されないぶれない軸」を強化するための、ヒントを探ります。
進め方
< 講師>
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
大学院大学至善館教授、(有)イーズ代表取締役・幸せ社会経済研究所所長、(有)チェンジ・エージェント会長
映画『不都合な真実2』(アル・ゴア氏著)の著書翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、CSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え、変化の担い手を育む。
島根県隠岐諸島の海士町や北海道下川町、熊本県南小国町、徳島県上勝町等、意志ある未来を描く地域のプロジェクトにアドバイザーとしてかかわり、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員、パリ協定長期成長戦略懇談会メンバー(~2019年4月)、プラスチック資源循環戦略小委員会委員(~2019年3月)、日本学術会議 連携会員。
主な著訳書
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(2018年12月 光文社新書 田口佳史共著)
『学習する組織―システム思考で未来を創造する』(2011年、英治出版)
『人生のピークを90代にもっていく!~折り返し地点から「死ぬまでハッピーな人生」をつくる』(2018年11月 大和書房)
『プラスチック汚染とは何か』(2019年6月 岩波書店(岩波ブックレット))
『地元経済を創りなおす-分析・診断・対策』(2018年2月 岩波新書)
『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(2015年、東洋経済新報社)
『不都合な真実2』『不都合な真実』(2017年 実業之日本社、2006年 ランダムハウス講談社)
『成長の限界 人類の選択』(2005年、ダイヤモンド社)
有限会社チェンジ・エージェント
下記募集ページより詳細情報をご確認いただきお申込みください(有限会社チェンジ・エージェント社のページに移動します)
https://www.change-agent.jp/events/001352.html
有限会社チェンジ・エージェント 担当:岩下
seminar@change-agent.jp/03-5846-9660
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