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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2013年08月30日

共創の時代へ~イーズ未来共創フォーラムの取り組みと報告 (2013.08.30)

新しいあり方へ
 

[No.2230] で参加者を募集した『環境白書を読む~企業と生活者とのダイアログ』を昨日開催しました。お知らせをみて手を挙げて下さった方々とイーズ未来共創フォーラムのパートナー企業・自治体の方々、あわせて50人ほどの会となりました。

パートナーのうち、今回は9社・自治体が自分たちの取り組みについて発表し、小グループでの意見交換・対話を行い、お互いに刺激と学びのある時間を過ごすことができました。

会の様子や参加者の感想など、「共創日記」にアップしましたので、ご覧下さい。
http://www.es-inc.jp/diary/2013/dir_id004284.html

環境問題への取り組みや地域づくりをはじめ、社会に変化を起こしていく際に、これからは「対話と共創」がとても重要な鍵を握っていると考え、イーズ未来共創フォーラムを立ち上げて活動しています。

ちなみに、2013年9月号の「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載されている「Innovating or Shared Value」にも、重要なポイントの1つとして、「Co-Creating with External Stakeholders」(対外的なステークホルダーとの共創)が挙げられています。

イーズ未来共創フォーラムでは、以下のように考え、取り組んでいます。

~~~~~~~~~~~~ここからご紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~

●共創の時代へ
地球温暖化やエネルギー問題をはじめ、私たちが直面している問題の多くは、1つの組織や1つのセクターだけでは解決できません。イーズ未来共創フォーラムでは、社会のさまざまなセクターによる対話・共創を通して問題解決が進めるために、マルチステークホルダープロセス(MSP)や社会的な合意形成に向けての場づくりとプロセスのお手伝いをしています。

●次の競争優位の源泉である「共創力」
社会との対話・共創力は、単に地域や社会との良好な関係性に役立つだけではありません。複雑性を増し、だれかがすべてを掌握することが不可能であるこの時代、社会との対話・共創力は、企業や団体の存在を社会の中に位置づける上でも、またイノベーションや発想力の源泉としても重要なものとなりつつあります。

●私たちのめざすもの
「共創をめざす企業・団体グループ」は、社会との共創を通じて社会の問題解決を進めるとともに、社会とのやりとりを通して「共創力」を身につけ、その力を組織の強みとして活用していくとともに、ひとりよがりではなく、社会に認められ、求められる企業経営、環境・CSR活動をめざしています。

●ひとりよがりではない情報を社会に届けるために
「共創をめざす企業・団体グループ」として情報発信することで、企業等が自社のウェブサイトやプレスリリースで情報発信するものとは異なる信憑性をもって、多様なチャンネルで幅の広いターゲットに情報発信ができます。

●共創のための作法と力を鍛える
共創をめざす企業・団体グループでは、年5回、重要性や必要性の大きなテーマを選び、学びと実践の勉強会を開催しています。グローバルな情報とネットワークを有する国際環境NGOや、地域の人々の声を伝えてくれる地域の環境NGO、社会起業家、水や資源等を専門とするジャーナリスト、経済産業省や環境省などの担当者などをゲストとしてお迎えし、グローバル情勢やふだんは得難い情報や動向について学び、自分たちの組織にとっての意味やとるべきアクションを考え、グループディスカションで深めていきます。

「共創のための作法と力」を身につけるために、ファシリテータをガイド役として対話を深める時間を持つとともに、業種やセクターを超えてお互いの課題や悩みに知恵を出し合うことで、新しいネットワークや情報、発想力や創造力を刺激する時間を設けていることも大きな特長です。

これまでの勉強会のゲストや内容については、こちらからご覧いただけます。
http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html

●参加パートナーの共創の事例
・自社の環境ビジョンを作成するにあたって、他社の担当者に本音のヒヤリングをさせてもらい、役立った

・自社の展開する飲食店のメニューに、CO2情報をつけようと思って共創グループの相談タイムに相談したところ、自分たちでは気づかなかった課題や可能性をいろいろ指摘してもらえた

・ペレットストーブを販売していたがなかなか売れず、相談タイムに相談したところ、いろいろなアイディアをもらうことができ、いくつか実施したところ、売れるようになってきた!

・パートナーとして知り合ったNGOの活動に企業として参加することが決まった。

などがあります。ほかにも、新しい専門家や有識者とのネットワークができ、組織内の別の機会にも知見を提供してもらうなどのつながりも生まれています。

●市民にも共創力を
一方、市民や生活者も企業や行政との共創力を身につけていく必要があります。特に、これまでのように「お任せ」では立ちゆかなくなった社会や地域を真に幸せで持続可能な方向に向けて進めていくためには、私たち一人ひとりの対話・共創力が問われます。

お互いに共創力を共育していくための場も重要だと考え、共創グループの企業・団体パートナーと市民との対話の場も設けています。企業・団体パートナーにとっては、自分たちの考えや取り組みが市民にどのように映っているのかを知り、どうすれば伝えたいことが伝わるかを考える上でもとても良い場となります。市民にとっては、ふだんなかなか接点のない企業・団体の取り組みを直に聞き、考えを深め、意見を伝えることができる良い場となっています。

~~~~~~~~~~~~ご紹介ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回のダイアログ(対話)の場も、上記の取り組みの一環として行いました。私たちにとってもさまざまな学びが得られたので、今後に活かしていきたいと思います。

上記にある「共創をめざす企業・団体グループとして情報発信」はこれまで、森林、被災地支援、水への取り組みについて勉強会を行って、ゲスト講師から学ぶとともに、情報・意見交換を行い、参加企業・団体の取り組み一覧を作成し、グループとして社会に発信しています。

○森林保全活動
勉強会レポート:http://www.es-inc.jp/network/forum/2013/nwk_id003583.html
活動一覧:http://www.es-inc.jp/network/forum/archives/doc/fca.pdf

被災地支援活動
勉強会レポート:http://www.es-inc.jp/network/forum/2013/nwk_id003786.html
活動一覧:http://www.es-inc.jp/network/forum/archives/doc/24forum_pactivity.pdf

水の保全活動
勉強会レポート:http://www.es-inc.jp/network/forum/2013/nwk_id003940.html
活動一覧:http://www.es-inc.jp/network/forum/archives/doc/20130606_water%20.pdf

参加企業・団体の水への取り組みについては、勉強会に講師として来て下さった水ジャーナリストの橋本淳司さんが一社一社にコメントを下さったものも読んでいただけます。参考になると思いますので、ぜひご覧下さい。

イーズでは自社主宰の勉強会だけでなく、さまざまな企業や地域などで対話・共創のお手伝いをしています。これまでの事例をまとめてみたので、よろしければご覧下さい。

ダイアログ・共創プロセスのサポート、コーディネーターをお探しなら
【イーズ事例集】マルチ・ステークホルダーに向けた対話と共創の場を提供する、多様な事例をまとめました。
http://www.es-inc.jp/tools/2013/tls_id004205.html

最後に少しご報告です。

[No. 2226, 2227] で「花束を抱えて電車に乗ると運賃が無料に! 人口減少時代にも活力あるコンパクトシティをめざす富山市の取り組み」としてお届けした富山・森市長へのインタビュー記事が、幸せ経済社会研究所のサイト「インタビューコーナー」にアップされました。グラフや写真なども入っているので、よろしければぜひご覧下さい~。
http://ishes.org/interview/itv07_01.html

もう1つ、[No. 2181] で「携帯電話やスマホで、楽しく簡単に生物調査ができる~クラウド環境生物調査ツール(無償)の利用団体募集」として、ご案内した件ですが、応募団体より10団体が選ばれて、取り組みが始まっていることをご報告します。

生物多様性保全に取り組む10団体にクラウドサービスの無償提供を開始(4月1日)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2013/04/1.html

「生物多様性クラウドサービスを利用した調査プロジェクト」ウェブサイト
http://jp.fujitsu.com/about/csr/eco/psystem/


最後の最後、投げ銭のお願いです~。

4年前の8月30日(ちょうど今日ですね!)、ひょんなことから思い立ってマラソンを始めました。ン十年間走っていなかったので、最初は2kmがやっとでした。少しずつ走れる距離を伸ばして、湘南、東京、名古屋、大阪、神戸、柏崎と、これまで6回フルマラソンを走りました。ときどきJFSへの資金集めを兼ねて走り、ご協力をいただいています。ありがとうございます!

1週間後の9月7日、持続可能な幸せな社会に向けての日本の動きをを世界に届け続けるJFSの活動とウェブリニューアルの資金のために、初のウルトラマラソン、猪苗代湖一周65kmに挑戦します! 走り込みをすべき時期に走れなかったので、ちょっと心配ですが、とにかく完走できれば、と思っています。

500円から寄付していただけます。叱咤激励の投げ銭、よろしくお願いいたします~!
http://justgiving.jp/c/9194

 

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