開催日 | 2013年8月29日(木) |
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対象 | 1)イーズ未来共創フォーラム 企業・団体パートナーの方 |
ゲスト | |
ファシリテーター | 枝廣淳子 |
参加人数 | ・企業・団体パートナー:12社(団体)21名、・一般生活者の方:27名、・メディア:1名 |
※エダヒロの共創日記にも今回のフォーラムについて、報告しておりますので、ぜひご覧下さい。※
『環境白書を読む~企業と生活者とのダイアログ』、よい学びの場に
通常のイーズ未来共創フォーラムでは、ゲストスピーカーや参加企業(団体)のさまざまな経験や知見を持ち寄り、一緒に考え、議論をしていますが、今回は夏の特別セッションとして、生活者のみなさんと企業(団体)との対話の場を設けました。
前半では、6月に発表された平成25年版「環境白書」について解説し、対話をする上での共通の土台をつくります。そのあと、生活者としての参加者と異業種勉強会の参加企業・団体の方々とで対話の時間をたっぷり取りました(9社(自治体)の皆さんから発表いただきました)。生活者の方にとっては、企業や自治体の取り組み姿勢を直接聞く機会となり、参加企業(団体)にとっては、取り組み内容や伝え方の強み・弱みを新たに発見する機会となったようです。
(ファシリテーター:枝廣淳子)
<プレゼンテーション「環境白書を読む」枝廣淳子>
まず白書の構造をお伝えしたのち、今年の「環境・循環型社会・生物多様性白書」の読み方を具体的に解説しました。広範なデータや施策の説明が載っている白書の読み方は、知りたい内容や目的によって十人十色です。そこで今回は、枝廣が重要と思った5つのポイント(災害ユートピア、"シェア"の背景、経済社会の変革、成長の限界のメッセージ、温暖化への取り組み)に絞ってお伝えしました。
「シェアの広がりの背景」「低炭素社会を普及する上で何が必要か?」についてワークをしました。
<生活者のみなさんとのダイアログ>
生活者と異業種勉強会の参加企業・団体の方々とで小グループに分かれ、「環境白書」で取り上げられている主な環境問題(温暖化、生物多様性など)に対する企業・団体の環境・CSR活動についてご紹介いただき、質疑応答や対話を重ねました。
その前に・・・
【対話の作法について】
実のある対話をするには一定の作法が必要です。声の大きい人の意見ばかりが通ったり、意見を言わないで我慢してしまう人が出ないよう、以下の点を事前に共有してからスタートしました。
・ 意見は建設的に述べること。
・ 建設的な反論はいいが、今日は企業を糾弾する場ではない。
・ 長々と自説を披露することのないように!
最初はすこし緊張もあったようですが、対話を重ねることで、ホンネで語り合う場となりました。
活動を発表した企業(自治体)がフィードバックを得るだけでなく、参加された生活者の方にとっても、持ち場でつかっていただけるような、学びやきづきがあったようです。これからもこうしたマルチステークホルダーとの対話・共創の場を作っていきたいと思います。
(懇親会のようす)
次回フォーラムは、環境・CSR報告書をテーマとして10月下旬に開催予定です。なお、秋には大阪での開催も企画しています。いずれもただいま調整中ですので、決まり次第ご連絡いたします。
参加された方の声から
★以下、生活者の皆さん★ 環境白書に書かれていない点に気づくきっかけとなった。
白書の見るポイント、書かれていないことへ目を向けることを知れたことが収穫でした。
今まで少しハードルが高くて読めていなかったので、砕いて話をしていただいてすごく勉強になりました。もっと詳しく自分でも勉強しようと思いました。
白書の読み方byエダヒロは、むずかしい白書に向き合う気にさせてくれる。もっとエダヒロ解説を聞きたかった。
企業や一個人として立場が違う方々との対話により、新たな気づき、視点を持つことができ、よい機会を与えていただいた。よりよい対話をするための参加者の方のご意見も参考になりました。
違うセクターの方たちとお話ができて、とても楽しかったです。
企業はよいことをやっている。それを市民はしらない。
持続可能な低炭素都市づくりに企業と市民、行政の協働は不可欠。お互いの場づくりを。
ふだん聞くことのできない企業の取り組み事例を聞けたのがよかった。
企業がどんな思いで事業、そして環境保全活動を進めているのかがわかった。まずはそれが大いなる学びだった。
企業、業界、そして法令の関係性なども聞くことができ、企業も大変だなあと思った。
そういえば、企業のCSRを自ら調べたりすることがないなと思いました。
企業とのダイアログで大変参考になる事例、分析結果をご教示いただいたため、社内で展開しようと思います。
国際交流の場でも、対話の作法は大変重要なので、今後、今回の気づきを活用しようと思います。
今日学んだことの中から、興味のある部分をピックアップして本を読んだり、調べたりしてかみ砕いて自分の意見を持ちたいです。
対話の重要性を改めて考えるよい機会となった。
この異業種勉強会の成果を知りたい。世に知らしめてほしい。
企業の中で、社会の中で、意見を交わす場は多くはありませんので、また機会がありましたら参加させていただきたいと思います。
★以下、パートナー★ 深掘りして聞いてみたいご意見があったので、もう少し話を聞く時間がほしかった。
企業と生活者(NPOの方々)という参加者構成がよかったと思います。
私たちの取り組みに対し、とても建設的なご意見をいただけた。
発表に対するエンドユーザーの関心度や意見が聞けた。
違う視点で物事をとらえること、多面的に考えることができました。
これだけのメンバーに対してプレゼンさせていただいたのは、かなり貴重な経験です。
一般の方々の意見、当社に対するイメージなど聞けてよかった。
市民の方の参加が、いつもと違う対話の雰囲気があって良かったです。
直接、市民の方と話す機会として、めったにない有益な時間を過ごせました。
社内にフィードバックし、具体的に業務改善につなげられるようにして検討をすすめたいと考えています。
「プレゼンは平易な言葉で分かりやすく、極力短く対話形式で」を心がける。
みなさんから聞けた意見をCSR報告書に反映したい。
企業広報のあり方を企画するなかで、反映していきます。
対話の作法は、今後おおいに活用できると感じます。
魅力的なCSRレポートの作り方。
自分が取り組んでいることに、より自信が持てました。