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第66回 吉高まりさんから学ぶ「ESG投資最前線」~投資家が考える、長期的に価値を生む強い企業とは(2021年4月16日(金)開催)

2021月03月08日 更新
開催終了レポート
 
開催日 2021年4月16日(金)
対象

イーズ未来共創フォーラム 企業・団体パートナーさま、お試しご参加の皆さま

ゲスト

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経営企画部 副部長 プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト
吉高 まりさま

ファシリテーター

枝廣 淳子

参加人数

10社12名

開催レポート

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今回は注目の「ESG投資」を取り上げました。

 ESG投資は世直しのような投資としての側面を見ている人もいますが、今回吉高さまが仰っていたように、投資家は企業の非財務情報を活用し、アルファ(市場平均よりも大きなリターン)の創出を目指すことを重視しています。

長い時間軸でアルファを作るためには、非財務情報に着眼しないと作りようがありません。それでは、アルファに資する情報を企業は今出せているでしょうか。

長期視点でESG経営をしている企業=良いパフォーマンスという結果がすでに出ています。つまり、VUCAの時代において投資家はますます企業のESG情報を厳しく見極めていくことになるでしょう。それでは企業は「真の持続可能な経営」に向けて、長期的に価値を生み出し、投資家に伝えていくためには何が必要なのでしょうか。

今回吉高さまからはESG投資の最前線の情報のほか、地域・企業・団体との異業種連携からのインベストメント・チェーン(投資の連鎖)につながる事例などもご紹介いただいています。

自社ならではの長期的な価値を生み出すための考えるヒントなればと思っています。

 


1.   講演:  『「ESG投資最前線」~投資家が考える、長期的に価値を生む強い企業とは

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経営企画部 副部長

プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト 吉高 まりさま

  • 世界経済フォーラム
     :グローバルリスク報告書2020年と2021年

      2021年【感染症】・最も発生可能性が高いリスク:4位・最も影響が大きいリスク:1位
       ⇒しかしその他は環境関連リスク(異常気象、気候変動対策の失敗等)が上位を占める

   :グレート・リセット(2021年5月の世界経済フォーラムのテーマ
       ・環境の健康を回復する持続可能なビジネスの開発
              ・第4次産業革命との調和

        ⇒ようやく認識されてきた

  • ESG投資の考え方・新型コロナウイルスとESG投資
  • 金融緩和(低金利政策)⇒リスクマネーも活況だが、ESG投資へ
  • 株主至上主義⇒ステークホルダー資本主義
  • 中長期的目線のESG投資家によるハイテク株、ESG ETFなどの買いが増加
  • PRIの署名機関増加

2006年に国連の主導で発足したESG投資の世界的なプラットフォーム。コロナ禍でも署名機関が増加中。

  • ESG投資の種類
    • 1920年代~ネガティブスクリーニング
    • 1990年代~:規範に基づくスクリーニング、ポジティブスクリーニング
    • 2013年代~ESGインテグレーション:将来の事業リスクや競争力などを図る上で非財務情報(ESG情報)を活用し、アルファ(市場平均よりも大きなリターン)を目指す。評価するためのセグメントを作っている
  • ESG投資の運用会社の手法
    基本は統合報告書、有価証券報告書で評価(重要)
    公開情報で評価、AIなど活用
  • 役員報酬へのESG指標導入
  • ガバナンス評価 ダイバーシティ
    • 投資家が注力しているテーマ。日本企業に対しては気候変動と同等、それ以上に懸念されている。
    • NASDAQの上場企業のボードダイバーシティに関する変更規則案
  • 投資家と企業側の意識のギャップ
    1.ESG取り組みの情報開示について
         十分開示している(企業29% 投資家3%)
    2.ESG取り組みの情報開示している媒体/企業がESG取り組みを開示する媒体として望ましいもの
         企    業:ホームページ(78%)> 統合報告書(51%)
         投資家:統合報告書(68%)> ホームページ(42%)
         ⇒企業側は出しているが評価されていないと感じ、投資家は求める情報がないと感じている。
  • なぜ企業がSDGsやESGに取り組むのか?
    ステークホルダーが増えて企業がそれぞれのステークホルダーの意図に沿うよう情報開示を行い、エンゲージメントもそれぞれに行う。中小企業も大企業と付き合う可能性があるのであれば、情報開示の視点が重要になる。将来の事業の生き残り戦略としてサステナビリティを語って行く必要がある。
  • 日本企業のカーボンニュートラル宣言
    宣言をしているCO2の多排出企業はRE100も目指している。カーボンニュートラルは大手上場企業の話だけではない。
    ⇒サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル化が必要。
  • 事例:脱炭素化で企業や資金の誘致が進んでいる事例
  • 石狩市
  • 東松島市
  • ベンチャー企業と大手企業の連携+地方インフラ改善
  • ESG投資家の変化
    ・年金・生保等の機関投資家⇒個人投資家へ拡大
    ・コロナ禍でネット証券の口座開設数が増えている。

2.感想と質疑応答

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(簡易報告書ではQのみの表記とさせていただきます)

Q:日本企業のESG投資向け対応状況について

Q:米国で伸びているESG投資は

Q:地域におけるマネジメントはどう見いだしたらいのか、コーディネート中心はどこがもつのが現実的か

Q:目標ギャップを埋めるには(現場:短期とトップ:長期)

Q:カーボンニュートラルの本気度

Q:政府の委員会について

Q:ESGファイナンスは通常の融資よりも金利が高い。目標設定の証明への手間が多く、使い勝手が悪い。

Q:ESGのG(がバンス)をはじめに見るといわれたが、Gの分野で着目するところは。

Q:自然資本はカーボンニュートラルと気候変動は競合するのか。パワーのありかたはどうなるのか

 

※後半はイーズ未来共創フォーラムに対してのヒアリングのため、割愛させていただきます。


 <事務局よりお知らせ>

◇ 次回フォーラムの予定
次回は6月18日に開催します。経済産業省 産業技術環境局資源循環経済課長 横手 広樹さまをお招きして、「循環経済ビジョン2020」~サーキュラーエコノミーへの取り組みについてお話を伺います。ぜひ次回も奮ってのご参加をお待ちしております!

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 参加者の皆さんと

参加された方の声から

☆実際参加されて、いかがでしたでしょうか。よかった点、よくなかった点を含め、何でもご自由にコメントください。(抜粋)☆

・このフォーラムについての対話を伺い、皆さんのお考えを知れたこと。それにより今後も引き続き参加したいとおもいました

・良かったところ;今回の目的と違うところでつながりが持てたところ(防災)。
残念だったこころ;自宅ネット環境が良くなく、吉高さんの内容がきちんとキャッチアップ出来なかったところです。自宅環境は改善します

・コロナが与えた投資への影響、投資家と企業のギャップ、米国でTCFD賛同数やSBT参加数が増えている理由などリアルタイムな情報がよかったと思います

・現状の最新情報はもちろんですが、ESG経営が求められる背景や、海外との経緯の違いなども含めて、とても勉強になりました。地方での展開など「ESG経営のストーリー」が求められているという点が特に印象的でした。証券講座の需要アップ?も興味深い傾向です。日本でのESG推進が経済対策としてアルファのリターンを求める傾向を直感的に感じていますが、より望ましいお金の使われ方を求める人たちがいることを心強く感じます。吉高さんのような方が金融界にいてくださることも、とても嬉しいです。とってもエネルギーあふれる方だなぁ!と思いました。示唆に富む内容で、お話の後のブレイクアウトルームも盛り上がりました

・地域の事例とWSG投資の関連付けが大変今後の活動に役に立ちます。また、このようなグローバルな話題とリアルな地べたの活動との紐づけは、地域における活動には大変示唆に富む内容で有難いです

・オンラインだからこそブレイクアウで話に集中できる。
ブレイクアウトのメンバーとしかお話できないのでもっと色んな人と話したいな~と思う

・少し一般的な話が多かった。もう少し、なかなか外には出ない面白い話が有れば、聞きたかった


今日学んだことを、どのように活用したいと考えていますか。また、さらに学びたいことなどもありましたらご記入ください☆

・今日の気づきを周りの人に伝えていきたい。また、活動にいかしていきたい

・グリーンファイナンスを用いた具体的な事例はすごく参考になりました。地域と企業の取り組みによる成功事例を当社でも出来ないか?と考えるきっかけになりました

・非財務情報の開示内容に活用したいと考えています。さらに学びたいことも同様です

・質問へのお答えの中で、東松島や石狩のように取り組んでいる地域とそうでない地域との差が開くことへの懸念もおっしゃっていたかと思います。まず自分の地域から始めなくては!と思います

・ブレイクアウトルームで企業の方とのやり取りで、何かコラボが生まれるかもしれません、終了後に早速、私たちの取り組み資料を添付してメールでフォローアップしています、貴重な機会をありがとうございます。これまでこのワークショップでは、大企業のセクションの方で実際プロジェクトに関わっている方との出会いが少なく、大企業と地域を結ぶ接点が見出しにくかったのですが、吉高さんのプレゼンから、大企業、中小企業、地域の結合をESG投資が促すヒントをたくさん頂き、感謝しています

・ESGについての現状を知ってもう少し調べたりしながら深めたいと思いました。(伝えていきたい)

・学んだ事を社内に共有すると同時に、時勢に遅れないよう関係者を説得していきたい

次回のイベント・フォーラムの予定

次回は6月18日に開催します。経済産業省 産業技術環境局資源循環経済課長 横手 広樹さまをお招きし、「循環経済ビジョン2020」~サーキュラーエコノミーへの取り組みについてお話を伺います。ぜひ次回も奮ってのご参加をお待ちしております!

 

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