世界で大きな潮流となりつつあるのに、日本ではそれほどでもないサステナビリティ・環境問題に関するトピックやテーマがけっこうありますが(残念なことに!)
そのうちの1つが、「サーキュラー・エコノミー」への取り組みです。
できるだけ日本にも伝えたいと、メールニュースや幸せ研ニュースなどでお伝えしてきました。
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[enviro-news 2565] 世界のサーキュラー・エコノミーの動向~フィンランドのサーキュラー・エコノミーへのロードマップ(2017.05.07)
[enviro-news 2573] 「製品ではなくサービスを売る」~日本海ガスの15年にわたる取り組みと実績(2017.07.07)
2016.12.11
オランダ政府、「2050年までにサーキュラー・エコノミーの100%実現」を発表
2017.07.12
繊維業界で、循環経済に向けた新たな取り組みがスタート
2018.02.27
サーキュラリティ・ギャップ報告書:世界経済の循環率はわずか9%
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先月末に、「サーキュラー・エコノミー・クラブ」から「オープンソースのサーキュラー・エコノミー・データベースを立ち上げた」というプレスリリースが届きました。
CIRCULAR ECONOMY CLUB ANNOUNCES LAUNCH OF GLOBAL, OPEN-SOURCED CIRCULAR ECONOMY DATABASE
サーキュラー・エコノミー・クラブ(CEC)とは、ロンドンに拠点を置く非営利の国際的ネットワークで、60カ国以上で2,600を超えるサーキュラー・エコノミーのプロフェッショナルや組織によって構成されているそうです。
https://www.circulareconomyclub.com/
ぜひお伝えしたいと思い、抜粋してご紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
プレスリリース
2018年4月30日
サーキュラー・エコノミー・クラブ、サーキュラーエコノミーに関するオープンソースのデータベース立ち上げを発表
このデータベースは、世界中の60カ国100都市以上から3,000を超えるサーキュラーエコノミーに関するイニシアティブを紹介するとともに、サーキュラーエコノミーの支持者たちが地球規模での取り組みをよりうまく調整するのに役立つよう設計されている。
サーキュラー・エコノミー・クラブ(CEC)は、サーキュラーエコノミーに関するイニシアティブを登載した世界最大のオープンソースのデータベースの立ち上げを発表した。
このデータベースは、2018年前半、世界中のサーキュラーエコノミーの活動を「明確に描く」ために行われたCECの取り組みから直接抜粋したもの。
「サーキュラー・エコノミー・マッピング・ウィーク」という同プロジェクトには、2018年2月5日~11日の間に、40カ国65都市以上のCECの組織者が主催したワークショップも含まれている。
2014年にCECを創立したAnna Tariは、「これはサーキュラー・エコノミー分野で初のグローバルなオープンソースの実習であり、CECとサーキュラー・エコノミー運動全般の両方にとって重要なステップになった」と確信している。
彼女は、ワークショップの主催者と参加者に、サーキュラー・エコノミーを勢いよく推進し続けていく決意が見られたことに勇気づけられ、刺激を受けたという。一方で、調整、コミュニケーション、理解の面で改善の余地があることも、データによって明らかになった。
CECは、なぜある業界(例えば投資、金融、公共といった部門)の結果が非常に少ないのか、コミュニケーション不足がその原因に直接影響を与えている可能性があると考えている。
そこで、CECはこのコミュニケーション・ギャップを埋めようと、データベースの結果をCECの支持者と共有するグローバルな「ポスト・マッピング・ウィーク」プロジェクトを計画している。このフォローアップ・イベントによって、地元の組織者や参加者が、自分たちの都市の次のステップを決める余裕が生まれることが期待できるようだ。
自分たちのサーキュラー・エコノミーに関する情報をオープンソースのデータベースに追加したい場合は、CECのウェブサイトで追加ができる。
○重要な結果
・このグローバルなオープンソースの実習は、当分野では初めてのプロジェクトであり、約80回報道され、ソーシャルメディアでは65万回以上取り上げられた。
・データベース上の、ファッションから不動産、エネルギーに至るまで3,000のイニシアティブのうち、約62%が欧州を拠点としていた。残りは、北米が12%、中南米が11%、アジアが10%、アフリカが6%だった。
・データベース上のイニシアティブのうち25%が、最も重要なサーキュラー・エコノミー戦略である、資源としての廃棄物利用(例、リサイクル、コンポスト、廃棄物エネルギーなど)を扱っていた。
・回答者の25%が関わっていたのが都市に関するプロジェクト(建物、インフラ、モビリティ、物流、エネルギー、水、廃棄物管理)だった。この部門では、回答者の18%が携わった食品や飲料などの他部門に比べて、最も頻繁にサーキュラー・エコノミー戦略の実践的な活用が行われていた。
・民間部門と関連のあるイニシアティブが大部分(71%)を占める一方で、教育機関によるイニシアティブは最も少なかった(5%)。
サーキュラー・エコノミー・クラブ(CEC)は、自主的な運営の下、すべての人に扉が開かれており、自由に参加することができる。
より詳しく知りたい人や参加したい人は、www.circulareconomyclub.comにアクセスしてほしい。
問い合わせ先の情報
サーキュラー・エコノミー・クラブ(CEC)
問い合わせ先:Irene Ferreira
メール:info (at) circulareconomyclub (dot) com
メディアキット:https://www.circulareconomyclub.com/circular-economy-club-media-kit/
ツイッター:@CircularEClub (https://twitter.com/CircularEClub)
電話:+44 (0)790 792 0792
~~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このマッピング・ウィークには67都市が参加したとのこと。3000もの取り組みがウェブ上のスプレット・シートに掲載されています。
日本からの参加は?と見てみましたが、残念ながら、アジアからの参加は、タイ、シンガポール、中国、インドからのみ。日本の姿はどこにもありませんでした......。
だれでも参加でき、情報をアップできるようですので、取り組んでいる企業や自治体、NGOなどぜひ!